「真実の口」1,181 抗酸化眼鏡販売開始・・・⑭

前回の続き・・・。

【検証実験によって検討した主なテーマ】

A ) 血中抗酸化力の分析により疲労回復効果を検討した。
B ) 免疫ホルモン( s-IgA :イムノグロブリンA)からリラクセーション効果を検討した。

これらの物質は活性酸素に対して、電子を与えて、酸化状態を還元するという作用を持っている。

これらの濃度を測定することで、対象者が活性酸素を分解することができる分析することが出来る。

A ) 血中抗酸化力の分析により疲労回復効果を検討する。

欧州における健康なヒト 5,000 人以上のサンプリングおよび疾患者 2,000 人のサンプリングにより、測定結果は次のように解釈される。(ウィスマー社調べ)

 

2,200 μm 注1以上 適値
2,200 ~ 2,000 μm ボーダーライン
2,000 ~ 1,800 μm 抗酸化力がやや不足
1,800 ~ 1,600 μm 抗酸化力が不足
1,600 ~ 1,400 μm 抗酸化力がかなり不足
1,400 μm 以下 抗酸化力が大幅に不足

注 1 μm(マイクロメートル)。 1 μm = 1 / 1,000 mm = 1 / 1,000,000 m

また酸化ストレスと抗酸化力の相関関係は下表のように考えられている。(ウィスマー社調べ)

 

酸化ストレス値が正常+
抗酸化力が正常
最適。
酸化ストレス値が低い+
抗酸化力が低い
全身的に免疫活動が低下している慢性疾患の可能性。
酸化ストレス値が正常+
抗酸化力が低い
かなり注意が必要。自己防衛機能の低下の可能性。
酸化ストレス値が高い+
抗酸化力が正常
酸化ストレス状態が抗酸化力によって相殺されている状態。改善をしないと問題が出てくる可能性。

活性酸素量測定、抗酸化測定に使用したFree Radical Analytical System 4(DIACRON社製:FRAS4)

フレームのみ加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の初期値は、平均 2,628 μm を示し、 3 日間経過後では、平均 2,756 μm を示し平均 5 % の増加率を示した。

フレーム+レンズを加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の初期値は、平均 2,637 μm を示し、 3 日間経過後では、平均 2,784 μm を示し平均 5.3 % の増加率を示した。

メガネ全体を加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の初期値は、平均 2,634 μm を示し、 3 日間経過後では、平均 2,815 μm を示し平均 6.5 % の増加率を示した。

プラセボメガネ着用条件における抗酸化の初期値は、平均 2,632 μm を示し、 3 日間経過後では、平均 2,638 μm を示し顕著な増加は認められなかった。

アンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の経時変化 アンチ・エイジング・メガネ着用条件における抗酸化の初期値の変化率

アンチ・エイジング・メガネ着用条件は、 3 日間の着用であっても顕著な変化が認められ、相反して活性酸素量も減少傾向を示した。

このことは、アンチ・エイジング・メガネの抗酸化工法が、生体内に産生された活性酸素除去のための抗酸化物質を産生する生理応答に、有効な加工条件が与えられ、産生された活性酸素を除去する防御機構が備わっていくことが示唆される。

なお、生体内の活性酸素を除去する抗酸化物質が適度に産生されるために必要な使用期間は今後の検討課題とされる。

行動療法において、アンチ・エイジング・メガネの介入により抗酸化力が向上したことは、生活習慣病や慢性疾患に対する予備的効果が期待され、様々なストレスに対する回復効果が示唆される。

また、血液中の抗酸化物質(グルタチオンなどのチオール基(SH基)物質、ビタミンEなど)は、活性酸素に電子を与えて還元する力を持つ。これらの濃度を測定することで、対象者が活性酸素を分解する能力を客観化することが出来ると考えられる。

B ) 免疫ホルモン( s-IgA :イムノグロブリンA )からリラクセーション効果を検討する。

イムノグロブリンA: s-IgA は、唾液中に含まれる免疫抗体である。 s-IgA は、口や消化器官などの前身の粘液系を覆う粘液中で細菌などの外来異物を無毒化する役割を持つ。

この量が増加することは、生体防御系である免疫系がストレスに対して1次的に反応していることを意味している。

特に1990年代になり、唾液中に含まれる s-IgA が比較的簡易に計測できるようになってから精神免疫学の分野において s-IgA がストレス反応の指標として利用されている。

さらに、様々なセラピーの効果を検証する研究において唾液中の s-IgA が有意に上昇することでストレスの解消あるいはリラクセーションがもたらされたか否かを分析し、アンチ・エイジング・メガネの生体への精神的な面に対する効果を、生化学的検証結果から検討した。

フレームのみ加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件における s-IgA /蛋白質濃度の初期値は、平均 1.69 を示し、 3 日間経過後では、平均 1.77 を示し平均 4.6 % の増加率を示した。

フレーム+レンズを加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件におけるs-IgA /蛋白質濃度の初期値は、平均 1.73 を示し、 3 日間経過後では、平均 1.82 を示し平均 5 % の増加率を示した。

メガネ全体を加工したアンチ・エイジング・メガネ着用条件におけるs-IgA /蛋白質濃度の初期値は、平均 1.73 を示し、 3 日間経過後では、平均 1.88 を示し平均 8 % の増加率を示した。

プラセボメガネ着用条件におけるs-IgA /蛋白質濃度の初期値は、平均 1.72 を示し、 3 日間経過後では、平均 1.73 を示し顕著な増加は認められなかった。

s-IgA /蛋白質濃からみたアンチ・エイジング・メガネ着用条件によるリラクセーション効果 s-IgA /蛋白質濃からみたアンチ・エイジング・メガネ着用条件によるリラクセーション効果の変化率

アンチ・エイジング・メガネ着用条件は、 3 日間の着用であってもs-IgA /蛋白質濃度に顕著な増加示され、リラクセーション効果が認められた。

次回へ・・・。