「真実の口」1,219  東日本大震災から 7 年-前編-

昨日で、東日本大震災から7年の月日が経過したことになる。

日々の生活の中で、あの惨状を忘れかけている人が多いのではないだろうか?

例年同様、昨日( 3 月 11 日)、東北(福島)入りしている。

このブログは、 3 月 7 日 ~ 9 日にかけて韓国出張のため、その前日( 6 日)
に書いて、寄稿したものだ。

昨年は、末娘の卒園式と重なったため、 3 月 11 日当日の追悼式には出席できなかったのだが、今回は、いわき市の追悼式に出席することにしている。

約 1 年ぶりの被災地(復興地)入りということになる。

どのくらいの復興が進んでいるのか確認をするとともに、今年のビッグプロジェクトの
推進をはかるための福島入りなのだ。

昨年、取引先の引き合わせで、ある方にお会いした。

両名とも福島出身の方なのだが・・・。

お会いした方の故郷は、未だに、福島第一原発事故の影響で深刻な状況にある。

現状では、詳細な場所を語ることが出来ないが、春から夏にかけて、具体的に動き出したら明らかに出来ると思う。

プランの内容は、その地区に「抗酸化工法」のモデルハウスを建てるとともに、環境回復サロンを併設し、復興集合住宅、及び個人住宅受注などを作っていく。

更に、放射線逓減に大いに期待が持てる環境回復農法を広めるとともに、環境浄化事業を展開するというものだ。

意外なところから、私が思い描いていた復興への手助けが出来得ることになりそうだ。

昨年、訪れた被災地では、インフラの整備の進み、海岸に長く築かれた防潮堤、市街地の嵩上げ工事、住宅地の高台移転等々、驚くべきものがあった。

復興庁から、平成 30 年度 1 月末時点での公共インフラの本格復旧・復興の進捗状況が発表されている。

公共インフラの本格復旧・復興の進捗状況(平成 30 年 1 月末現在)

平成 29 年度 1 月末時点での公共インフラの本格復旧・復興の進捗状況もリンクを貼るので、是非、比較して欲しい。

公共インフラの本格復旧・復興の進捗状況(平成 29 年 1 月末時点)

そして、例の如く、あの日からの被害状況の変化を見てみよう。

消防庁災害対策本部から、平成 29 年 3 月 8 日 14:00 に出された『平成 23 年( 2011 年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について(第 155 報)』と平成 30 年 3 月8 日 14:00 に出された『平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について(第 157 報)』で比較してみよう。

【人的被害】

平成 29 年 3 月 1 日時点・・・。
死者: 19,533 人(前年比 +115 人)
行方不明者: 2,585 人(前年比 -7 人)
負傷者: 6,230 人(前年比 +10 人)

平成 30 年 3 月 1 日現在・・・。
死者: 19,630 人(前年比 +97 人)
行方不明者: 2,569 人(前年比 -16 人)
負傷者: 6,230 人(前年比 ±0 人)

復興庁から発表された避難者等の数が以下のようになっていている。

平成 29 年 2 月 13 日時点・・・。

1. 全国の避難者の数:123,168人(前年比 -51,303 人)
2. 全国の避難箇所: 47 都道府県 1,094 ( -45 )の市区町村

平成 30 年 2 月 27 日現在・・・。

1. 全国の避難者の数: 73,349 人(前年比 -49,819 人)
2. 全国の避難箇所: 47 都道府県 1,054 ( -40 )の市区町村

自県外への避難者数は、福島県から 34,095 人(前年比 -5,503 人)、宮城県から 4,893 人(前年比 -541 人)、岩手県から 1,227 人(前年比 -88 人)となっている。

そして、現在も仮設住宅での生活を余儀なくされている方もいらっしゃる。

私がこのブログを書いている時点での発表は無いので、正確な数字は分からないのだが・・・。

私が、今回、最初に訪れた福島県は、未だに、 40,000 人弱の人が避難生活を余儀なくされ、避難者全体の半数以上が福島県の人ということになる。

長引く避難生活の一方、昨年より、放射能汚染が確認された市町村の除染作業が進んだ地区から次々と避難指示が解除されている。

現在の状況は、上記の地図のようになっている。

福島は、未だに複雑に入り組んだ難問を抱え、復興の目途が立っていないというのが本当の所だと思う。

複雑な問題が山積する中、帰還するか、避難先で生活再建するか・・・?

一言で言い表せない、悩み、不安、その決断は並大抵のことでは出来ないと思う。

昨年も、寄稿したが、そんな人々に対して、心無い中傷、生活する人々の分断、孤立という問題は、未だに続いている。

今、もし、あなたが出来るとしたら、 『 JPF 東日本大震災被災者支援特設サイト』での寄付は如何だろうか?

寄付は、「福島専用支援」と「岩手県・宮城県を含む東北全般への支援」の 2 つが設けられている。

また、 『Yahoo! ネット募金』では、買い物をして溜まった T ポイントを寄付できるシステムもある。

次回へ・・・。