「真実の口」1,222 血液型と病気・・・⑰

前回の続き・・・。

訪韓、東北慰霊があって、 6 回分を予約寄稿していたので、自分が何を書いていたのかすっかり忘れてしまっていて、戸惑っている自分がいる・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

・・・ということで、前回、 Blog を自分で読み直す羽目に・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

Y 染色体ハプログループでも追っかけたが、我々日本人と中国人は遺伝子的傾向も違う上に、食文化もまるっきり違う。

日本と中国で食文化が違うのは当然なのだが・・・。

日本国内でも、食文化は違う。

まず、和食の基本と言うべき、出汁の取り方が違う。

東日本と西日本では、出汁の色も味も違っている。

私が、大学時代、初めて東京に行った際、昼食を食べようと、駅の立ち食い蕎麦屋に入った時のこと・・・。

運ばれてきた器を覗き込むと・・・。

何やら、真っ黒の液体が・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…

店の人に、「これ、間違っていますよ。」と言いかけて、周りの人を見渡すと、皆、一様にその黒い液体からそばをすすっているではないか・・・工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工

食べてみると、醤油の味しかしない・・・(;´Д`)ゲロゲロ

今では慣れて食べられるのだが、あの時の衝撃は大きかった・・・ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!

では、何故、このような違いが出てきたのか?

水には、“軟水”と“硬水”があるというのはご存知だと思う。

これは、水に含まれるミネラル成分(主にカルシウムとマグネシウム)によって区別される。

・硬水・・・カルシウムとマグネシウムの含有量が少ない水( 120 mg/l 以下)
・硬水・・・カルシウムとマグネシウムの含有量が多い水( 120 mg/l 以上)

このように、 120 mg/l を境に軟水、硬水を分けるのだが、日本の場合は、ほとんどが軟水に分類される。

では、水の中に、どうしてカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が入るのか?

それは、雨水が地面に浸み込み、地下水や川の水になる過程で、地層に含まれている成分がじっくりと水の中に溶け込むからである。

日本は、火山列島なので、傾斜が急な地形である上に、主な地層である火成岩は水が浸透しやすく、地層の中に水が滞留される時間が短いため、ミネラル分の少ない軟水になるというわけだ。

日本の水道水は、ほぼ 100% “軟水”のなのだが、地域によって、若干硬度が異なってくる。

西日本では、軟水の中でも比較的硬度が低く、約 30 〜 50 mg/l のところが多い。

一方、東日本では軟水の中でも硬度が高くなり、約 60 〜 80 mg/l のところが多い。

この違いが出汁にも影響を与えたようだ・・・…((φ(。・c_,・。)φ))…フムフム

西日本では、硬度が低い軟水なので、昆布のうまみをしっかり引き出せる昆布出汁が発達し・・・。

一方、東日本では、硬度が高めの軟水なので、昆布のうまみが抽出されにくく、かつお節など魚の出汁が使われるようになったようだ・・・。

更に、東日本では、魚の出汁は風味が強いのでそれを和らげるために、風味の強い濃い口の醤油が多く使われるようになったとも言われている。

また、歴史的背景もあるようだ・・・。

以前にも紹介したが、鎌倉中期以降、昆布の交易船が北海道の松前と本州の間を、盛んに行き交うようになり・・・。

海上交通が盛んになった江戸時代には、北前船を使い、下関から瀬戸内海を通る西廻り航路で、直接、商業の中心地である“天下の台所”と呼ばれた大阪まで運ばれるようになった。

昆布を運んだ航路の総称を“昆布ロード”と言いうことも紹介したが、“昆布ロード”は九州~琉球王国(現:沖縄県)まで伸びていった。

一方、東日本では、カツオやイリコの漁獲量が多かったことにより、魚出汁が普及したとも見られている。

海に囲まれた日本は、昔から魚介類を主なタンパク源としてきたが、西日本と東日本では、近海で獲れる魚介類に違いがあるのも一因のようだ。

会田氏は北海道、私は九州の五島だが、食べてきた魚の種類、そしてその呼称には随分と開きを感じる。

西日本では白身魚、東日本では赤身魚がよく獲れる。

自然と、白身魚は薄い味付け、赤身魚は濃い味付けにという構図が、想像できるのではないだろうか?

このように出汁一つをとっても東西で違いが分かれてくる。

ところで、長寿県と言えば、どの県を思い浮かべるだろうか?

沖縄県・・・?

沖縄県は、1970 年代から 30 年近く、平均寿命の首位を守り続け、長寿県ランキングの上位常連県と言われていた。

しかし、現状は・・・。

47 都道府県別平均寿命ランキング

男性・・・ 36 位( 80.27 歳)

女性・・・ 4 位( 87.44 歳)

更に、最近、よく耳にする健康寿命を見てみると・・・。

47 都道府県の健康寿命ランキング

男性・・・ 25 位( 71.98 歳)

女性・・・ 10 位( 75.46 歳)

長寿県ランキングの上位常連県と言われていた沖縄県が、何故、このような惨状に陥ったのか・・・?

次回へ・・・。