「真実の口」1,255 訪韓記~’18年3月~⑳

前回の続き・・・。

大邱を離れ、 2 時間くらい経過したころだろうか・・・?

時間にしたら 11 時前後・・・。

田:「佐々田さん、明春さんが仁川のセミナーの時間まで時間があるので、どこかで昼食を摂ろうと言っています。」

私:「えっ?さっき食べたのがまだ残っているよ~。」

因みに、私は、軽く味噌チゲを食べていた。

田:「何だか、昨日のサバで失敗したんで、そのリベンジに燃えているみたいです。」

声:「ホント、韓国人の食に対する執着は日本人には理解しがたいところがある。」

私:「え~っ・・・。まあ、いいわ。任せるよ。」

田:「分かりました。」

・・・と、私は、てっきり 12 時位にでもどこかに立ち寄るのかと思ったのだが、明春はあっという間に高速を降りて行った。

私:「えっ?もう、食べるの?」

田:「そうみたいです。」

私:「うそ~っ!まだ、朝ご飯から 2 時間ちょっとしか経ってないじゃん・・・。」

田:「なんでも、有名な店らしいです。」

私:「え~~~っ。日本では昼ごはん食べないのに、拷問だな、これは!」

田:「諦めてください(苦笑)。」

私:「_| ̄|○(ガックシ)。」

ICを降りて、すぐに、店があった・・・。

しかし、道路の両端には路上駐車の車がビッシリ・・・。

韓国の路上駐車事情

(※注)残念ながら、まだ、お腹が重い状況だったので、写真を撮る気力がなく、ネットで落とした写真でイメージして欲しい・・・m(_ _)m

因みに、上の写真は、人気の焼き肉店が近くにあるらしく、路上駐車どころか、歩道にまで停めるのが常習化しているらしい・・・(笑)

私:「人気ありそうだね。停めるところないじゃん?」

田:「問題にはなっているんですよ。路上駐車。」

私:「えっ?みんな停めているじゃん。ホラ、あれなんか交差点に停めているじゃん。」

韓国の路上駐車事情②

田:「そうなんです。」

私:「取り締まりとかするの?」

田:「取り締まりもあるんです。ただ、取り締まりをして、お客さんが減ったら、店主が警察に怒鳴り込むらしいんです。」

私:「え~っ!!!」

田:「驚きますよね?」

私:「うん・・・(絶句)。」

田:「ソウルでは結構厳しいところもあるんですが、地方都市は、まだまだ、こんな状況なんですよね。」

私:「へ~。そうなんだ。」

・・・という会話をしている間に、明春は、道路反対側の全然違う店の駐車スペースにシレっと停めていた。

私が、「ここは大丈夫なん?」と言う言葉を飲み込んだのは言うまでもない・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

韓国文化の一面を垣間見た・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

店に入ってみると、確かに、まだ 11 時過ぎだというのに、超満員だった。

偶然、一席だけ空いていたようで、店員さんに案内される。

田:「明春氏によると、自家製大豆を使っている鍋らしいです。」

私:「ふ~ん。」

鍋と一緒に、何やら、てんこ盛りの薄茶色いカスみたいなのがもられた皿が置かれていった。

おから①

実際は、下の写真のように、もう少し固まり感があった。

おから②

鍋の中には、豚肉やら白菜キムチが入っている。

キムチ鍋?

声:「キムチ鍋と変わらんようだが・・・?」

明:「この味噌を取り皿で溶かしながら食べるんです。」

私:「えっ?これ味噌なの?」

明:「はい。自家製の味噌です。」

一口、口に運んでみる。

私:「ん?これ、味噌じゃないって!!」

明:「味噌ですよ。」

私:「田中さん、食べてみてよ。」

田中さんも、まだ、お腹がもたれていて食べる気力なしの状況・・・(笑)

一口、口に運ぶ田中さん。

田:「う~ん。味噌・・・じゃないですね(笑)。」

明:「とにかく、鍋を掬って、これを溶かしながら食べてみて下さい。」

私:「いや。信用できん(笑)。俺は、そのまま食べる。」

明:「美味しいんですって・・・(笑)。」

私:「ほら。そのままで十分じゃん。・・・て、味噌チゲだけどな(笑)。」

周りを見るが、何か、鍋の中の景色が違う・・・?

私:「明春、美味しいの?」

明:「美味しいですよお!」

私:「あ~、そう。まあ、良いけど・・・。でもさ、何か、他のテーブルと色が違わない?」

明:「そうですか?」

私:「ねえ、田中さん。違うよね~?」

田:「はい。何か、他のテーブルは、もう少し白っぽいですね。」

私:「うん。じゃろ~?」

しばらく、食べていると、店の人が来て、笑いながら何かを伝えていった。

店員:「비지를 속에 넣어 먹는 거에요.」

私:「何だって?」

田:「これを中に入れて、溶かしながら食べるらしいです(笑)。」

私:「え~っ!!ほうら、明春、間違ってたべ~!!!」

明:「( ̄▽ ̄;)アハハ…」

私:「笑ってゴマかすな怒(-"-)怒」

田:「これなら、分かります。これ、おからですよ。」

私:「あ~。おから・・・。」

田:「韓国の家庭料理です。ビジチゲ(비지찌게)です。」

私:「あ~。良かった。奇妙な不味い食べ方を教えられて帰るところだったわ(笑)。」

一挙におから投入・・・。

ようやく、周囲の鍋と同じような感じになってきた(笑)。

一口、君に運ぶ。

私:「あ~。これなら納得だわ!」

明:「すいません(笑)。」

・・・と言っても、朝ご飯から 3 時間も経っていない状況なので、大量に残ってしまう状況に・・・m(_ _)m

食堂を後にして、ようやく、仁川のセミナー会場へと向かう・・・。

次回へ・・・。