「真実の口」1,398 恐怖の超監視社会⑩

前回の続き・・・。

何気なく映り込んだ景色で、貴方の生活圏が分かってしまうということを紹介した。

SNS というツールを使うだけで、一般人が不特定多数に個人情報を垂れ流していることになるかもしれない。

私も以前は、仕事に役立たないかと FB を利用していた。

しかし、私の使い方では、あまり役に立ちそうにないので、今では、全く開けることもしない。

それでも、使っていた時には、家族の写真や自宅が分かるような写真は一切撮っていない。

また、なんかの集まりで子供と一緒に写っている写真があげられていたら、理由を言って削除してもらうまで徹底していた。

最近、 TV の刑事ドラマを見ていると、容疑者や被害者の情報を得るために、 SNS が良く用いられている。

交友関係はもちろんのこと、“足取り”、生活状況、etc・・・。

実際の現場ではどうなのか分からないが、確かに、簡単に個人の情報を得ることができる。

昔は“足”で稼いだ情報が、簡単に“指”で稼げるのだ・・・(笑)

手前味噌で恐縮だが・・・。

遡ること 6 年前。

私の母の妹(私にとっては叔母)が鹿児島に住んでいた。

鹿児島ということもあり、働きだしてからは、滅多に会うこともなかったのだが、たまたま、鹿児島出張で叔母の住んでいる近くでの仕事が入った。

住所を頼りに突然訪ねてみた。

残念ながら、不在だったので、名刺にメッセージを書いてポストに放り込んでいた。

その日は鹿児島市内に宿泊だったのだが、夜になって、知らない電話番号から電話が掛かってきた。

基本、私はお酒が入っている時には、電話には出ない。

ただ、その時は、気になって、電話を受けてみた。

電話の主:「もしもし、共一君?あ○○○です。」

私:「ああ、叔父さん?」

叔父(以下:ジ):「びっくいした~。来うなら来うってゆてくれれば良かのに~。(翻訳:びっくりした。来るなら来るって言ってくれれば良いのに。)」

私:「いや~。仕事んついでやったけん、寄らるっかどうか分らんやったけんが・・・。(翻訳:いや。仕事のついでだったから、寄れるかどうか分からなかったから。)」

ジ:「今どけおっと?(翻訳:今どこにいるの?)」

私:「はは・・・(笑)。天文館で飲んじょっです。(翻訳:はは・・・(笑)。天文館で飲んでます。)」

ジ:「そうね。残念じゃな~。(翻訳:そうね。残念だな~。)」

私:「叔母さんは元気にしちょっですか?(翻訳:叔母さんは元気にしてますか?)」

ジ:「う~ん。実は、今、○子は入院しじょっと。(翻訳:う~ん。実は、今。○子は入しているんだ。)」

私:「えっ?何の病気?」

ジ:「ここ数年、ガンやらで入退院を繰り返しじょっと。 (翻訳:ここ数年、ガンやらで入退院を繰り返している。)」

私:「そげんですか~。(翻訳:そうなんですか~。)」

ジ:「今回は、脳に腫瘍ん見つかったで、そん検査。(翻訳:今回は、脳に腫瘍が見つかったから、その検査なんだ。)」

私:「ホントに~。」

ジ:「うん。今から病院いっで。○子には伝えちょくで、また、寄ってくれんね。(翻訳:うん。今から病院に行くから。○子には伝えておくから、また、寄ってよ。)」

私:「はい。近いうちに、見舞いがてら寄らせてもらうけん。(翻訳:はい。近いうちに寄らせてもらいます。)」

ジ:「うん。うん。またね。」

私:「はい。それじゃあ、失礼します。」

鹿児島弁と長崎弁でお伝えさせていただいた。

それから数日後、叔母から電話が掛かってきた。

叔母(以下:バ):「もしもし。きょうちゃん?○子おばちゃんよ。」

私:「ああ。○っちゃん?体調どげんね?(翻訳:ああ。○っちゃん?体調はどう?)」

私ら兄弟は小さいころから叔母のことを○っちゃんと呼んでいた。

バ:「うん。あんま、ようなかとよ。(翻訳:うん。余り、良くないのよ。)」

私:「ああ。また、そげん気んよわかこっばゆうてかっ。(翻訳:ああ。また、そんなに気の弱いことを言うて。)」

バ:「ううん。ほんとたい。ところできょうちゃん、近かうち、鹿児島来れんね?(翻訳:ううん。本当よ。ところで、きょうちゃん、近いうちに、鹿児島来れんね?)」

私:「うん。また、行く予定はあっばってん。(翻訳:うん。また、行く予定はあるよ。)」

バ:「いつごろね?早か方が良かばってん。(翻訳:いつごろなの?早い方が良いんだけど。)」

私:「どげんしたんね?(翻訳:どうしたの?)」

バ:「きょうちゃんに頼みたかことんあっと。(翻訳:きょうちゃんに頼みたいことがあるの。)」

私:「なんね?(翻訳:何?)」

バ:「息子がね。アメリカに留学行ってから、連絡ん取れんようになったと。(翻訳:息子がね。アメリカに留学行ってから、連絡が取れなくなったの。)」

私:「えっ?○○○(従弟の名前)が?」

バ:「うん。眞人(私の兄)に聞いちょったとばってん。きょうちゃんは海外に出張とか行って、英語ん話さるっとて。(翻訳:うん。眞人に聞いていたんだけど、きょうちゃんは海外に出張とか行って、英語も話せるって。)」

私:「うん。まあ、日常会話程度ばい。(翻訳:うん。まあ、日常会話程度だよ。)」

バ:「うん。そんで、きょうちゃんに○○○ば見つけてもらえんかねって思ってさ。(翻訳:うん。それで、きょうちゃんに○○○を見つけてくれないかなと思って。)」

私:「ああ。そんなこっか~。じゃあ、早かうちにそっち行って詳しか話ば聞くじゃん。(翻訳:ああ。そんなことね。じゃあ、早いうちにそっちに行って詳しい話を聞いてみるよ。)」

バ:「うん。ありがとね。おばちゃんも身体んこんな状況じゃけん。(翻訳:うん。ありがとうね。叔母さんも身体がこんな状況だから。)」

私:「うん。じゃあ、また、電話すっよ。(翻訳:うん。じゃあ、また電話します。)」

私は、スケジュールを組んで鹿児島に飛んだ・・・✈。

叔母の話をまとめると・・・。

留学して、 1 年目までは連絡があった。

2 年目になって、全く、連絡が取れなくなった。

携帯電話も繋がらない。

今は住んでいるところも分からない。

声:「う~ん。雲をつかむような話だ・・・(苦笑)。」

次回へ・・・。