前回の続き・・・。

前回、ここ 5 年は、毎年 2 万人前後の死亡数増加だったが、今年に限っては、 1 月から 8 月までの 8 ヶ月間で、 51,572 人増だったことをご報告した。

今回は、違う視点で見てみよう！

“自然増減”についてである。

“自然増減”とは、生まれた者の総数から亡くなった者の総数を引いた数値であり、出生者が死亡者を上回れば自然増加になり、その逆になれば自然減少になる。

【 1 月】
2020 年： △77,102 人( △19,152 人) /年換算率： △7.2%
2019 年： △57,950 人( 6,823 人) /年換算率： △5.4%
2018 年： △64,773 人

【 2 月】
2020 年： △59,195 人( △8,824 人) /年換算率： △6.1%
2019 年： △50,371 人( 1,384 人) /年換算率： △5.0%
2018 年： △51,755人

【 3 月】
2020 年： △54,133 人( △6,107 人) /年換算率： △5.1%
2019 年： △48,026 人(△401 人) /年換算率： △4.5%
2018 年： △47,625 人

【 4 月】
2020 年： △54,133 人( △6,107 人) /年換算率： △5.1%
2019 年： △40,076 人( 1,725 人) /年換算率： △3.9%
2018 年： △41,801 人

【 5 月】
2020 年： △48,195 人( △11,755 人) /年換算率： △4.5%
2019 年： △36,440 人( 1,725 人) /年換算率： △3.4%
2018 年： △32,564 人

【 6 月】
2020 年： △37,703 人( △11,307 人) /年換算率： △3.7%
2019 年： △27,386 人( 1,774 人) /年換算率： △2.7%
2018 年： △29,160 人

【 7 月】
2020 年： △37,959 人( △9,895 人) /年換算率： △3.6%
2019 年： △28,064 人( △527) /年換算率： △2.6%
2018 年： △27,537 人

【 8 月】
2020 年： △42,016 人( △6,149 人) /年換算率： △3.9%
2019 年： △35,867 人( △3,012) /年換算率： △3.4%
2018 年： △32,885 人

【 2021 年 1 月から 8 月までの累計(令和 3 年 1 月～令和 3 年 8 月)】
2020 年： △403,890 人( △79,710 人) / 年換算率： △4.8%
2019 年： △324,180 人( 3,890 人) /年換算率： △3.9%
2018 年： △328,070 人

【 2020 年 9 月から 2021 年 8 月までの累計(令和 2 年 9 月～令和 3 年 8 月)】
2020 年 9 月から 2021 年 8 月： △591,571 人( △100,144 人) /年換算率： △4.7%
2019 年 9 月から 2020 年 8 月： △491,427 人( △20,790 人) /年換算率： △3.9%
2018 年 9 月から 2019 年 8 月： △470,637 人

これらの統計をどのように感じるだろうか？

“自然増減”が 1 %程度増えていっていることになる。

このペースが続けば、過去最大の減少幅となおり、コロナの影響がどの程度なのかは不明だが、我が国の「人口減少」に拍車をかけたことは想像に難くない。

グラフを見ればコロナの影響がよくわかると思う。

2019 年度の自然増減のグラフである。

次が、 2020 年度の自然増減のグラフである。

最期に、 2021 年度 8 月末までのグラフである。

今年の自然増減の急増の異常さと、昨年のコロナの感染防止によるその他の疾病での死亡減は実に異常である。

次回へ・・・。