「真実の口」1,461 新型コロナウィルス・・・①

中国を中心に感染が拡大している新型コロナウィルスについて世界保健機関( WHO )が、 1 月 30 日、「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

緊急事態の宣言は、アフリカ中部・コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱の流行で出された昨年 7 月以来となる。

WHO テドロス・ゲブレイェスス事務局長の会見を見ていると、どれだけ中国に圧力を掛けられて、どれだけ中国に配慮したコメントなのかと失笑してしまった。

さてさて、今回の新型コロナウィルスについて振り返ってみよう。

-Wikipedia一部参照-

名称については、世界保健機関( WHO )によって 2019 新型コロナウィルス( 2019-nCoV )と命名され、また、武漢コロナウィルス、武漢海鮮市場肺炎ウィルス、武漢肺炎ウィルスなどとも呼ばれている。

2020年 1 月時点で、日本厚生労働省では単に「新型コロナウィルス」と呼んでいる。

2019 年 12 月 8 日、武漢市で原因不明の肺炎患者が最初に報告されたようだ。

当初は、公表されなかったようだ・・・。

武漢市でも、当初、このウィルスをコントロール下に置けるという判断だったようで、市民に対しても、マスク着用であったり、対策を知らせることもなく、病気の発症自体も大きく知らせることがなかったようだ。

しかし、チラリホラリと感染者が増えるに従い、情報が統制できなくなってきたようである。

そこへ、突然、 12 月 30 日、保健機関が作成した内部報告の公文書「关于做好不明原因肺炎救治工作的紧急通知(原因不明の肺炎の治療の改善に関する緊急通知)」がインターネット上で出回わりだしようだ。

关于做好不明原因肺炎救治工作的紧急通知① 关于做好不明原因肺炎救治工作的紧急通知② 关于做好不明原因肺炎救治工作的紧急通知③

慌てた湖北省武漢市疾病予防センターは、翌 31 日、武漢市で原因不明の肺炎が発生していること、患者が華南海鮮市場の出店者であることをようやく認めたようだ。

31 日午後、武漢市衛生健康委員会は、合計 27 件の症例があり、そのうち 7 人が重症で、 2 人がまもなく退院すると報告したそうだ。

年が明けて、 2020 年 1 月 1 日、江漢区市場監督局と衛生健康局は局地的流行の中心地とされる華南海鮮市場を閉鎖したそうだ。

声:「う~ん。 4 週間も放置したのかぁ?」

彼の国のことだから、武漢市トップは今頃どうなっているのやら・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

1 月 5 日、の武漢市衛生健康委員会の発表によると、午前 8 時の時点で原因不明の肺炎の患者は合計 59 人で、そのうち 7 人が重症であり、他の患者の容態は安定しており、すべての患者は武漢市内の医療機関で隔離治療を受けており、死亡者はいない。

この時点で、発症例のうち、最も早いものの発症時期は 2019 年 12 月 12 日、最近のもので 12 月 29 日で、疫学調査によると、一部の患者は華南海鮮卸売市場の入居者で、ヒトからヒトへの感染の形跡は確認されず、医療スタッフの感染も発生していなかった。

1 月 6 日、厚生労働省より、「中国湖北省武漢市における非定型肺炎の集団発生に係る注意喚起について」という通達が各都道府県保健所設置市特別区衛生主管部(局)あてに出される。

1 月 8 日、武漢市衛生健康委員会は、 8 人の患者の退院を発表。

1 月 9 日、WHOは中国武漢市での肺炎の症例を声明として発表
https://www.who.int/china/news/detail/09-01-2020-who-statement-regarding-cluster-of-pneumonia-cases-in-wuhan-china

WHOの言いたいことは、「中国政府が真摯に取り組んでおり、中国への旅行または貿易の制限を適用しないよう助言する。」と言うことらしい・・・(笑)。

同日夜、 61 歳の男性患者が死亡(武漢市)。

1 月 11 日、武漢市衛生健康委員会は、肺炎の患者計 41 人のうち、 1 人が死亡、7 人が重症で、 2 人が既に退院したと発表。また、医療スタッフを含む 739 人の接触者全員に症状は見られなかった。

1 月 14 日、 1 月 6 日に中華人民共和国湖北省武漢市から帰国した神奈川県在住の 30 歳男性から新型コレラウィルスが発症したことが確認(日本 1 例目)。

【概要】
●年代: 30 代
●性別:男性
●居住都道府県:神奈川県
●症状:
・ 1 月 3 日から発熱あり。
・ 1 月 6 日に中華人民共和国湖北省武漢市から帰国。同日、医療機関を受診。
・ 1 月 10 日から入院。
・ 1 月 15 日に症状が軽快し、退院。
●滞在国: 中華人民共和国(湖北省武漢市)
●滞在国での行動歴:
・本人からの報告によれば、武漢市の海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない。
・中国において、詳細不明の肺炎患者と濃厚接触の可能性がある。

1 月 15 日 0 時過ぎ、 69 歳の男性患者が死亡(武漢市)。

1 月 18 日に 1人死亡(武漢市)。

1 月 19日に1人死亡(武漢市)。

同日、広東省深圳市で武漢訪問歴のある 1 人の感染が確認。

1 月 20 日に 2 人死亡(武漢市)。

同日、北京市 5 人、広東省深圳市・珠海市などで 13 人、上海市で 1 人の感染が確認され、珠海市の 3 人は家族間の感染と見られ、ほとんどの症例は武漢市での滞在歴がある。

1 月 21 日に 3 人死亡(武漢市)。

1 月 21 日、湖北省衛生健康委員会の発表によると、武漢市近郊の黄岡市でも 12人の感染者が確認された。

1 月 22 日、荊州市でも 6 人の感染が確認。

同日、河北省滄州市で 80 歳男性が死亡し、武漢市外での初の死亡例が報告。

この時期になると、武漢市内の病院のウィルス検出薬品と収容能力は既に限界に達したため、感染の疑いのある一部の患者は病院に収容されず毎日通院しなければならなかったようだ。

真偽のほどは不明だが、武漢市に住んでいる現地の人の情報では、政府と医療関係者は既に対立状態にあり、医師・看護師にも感染し、内科医ではない医師が対応していたという話もあるようだ。

同日、 WHO は、新型コロナウィルスについて、現時点では国際的な公衆衛生上の緊急事態を宣言しないと発表。

1 月 23 日午前2時5分、武漢市は、午前 10 時より、空港、鉄道駅、フェリー、バスおよび武漢地下鉄の営業停止を通告。

市新型冠状病毒感染的肺炎疫情防控指挥部通告(第 1 号)

上記の通告の訳:

『新型コロナウィルス感染による肺炎の流行を防御することを全面的に遂行し、効果的にウィルスの伝染経路を遮断し、疫病の蔓延を断固阻止し、人民群衆の生命安全と健康を確保するために、ここに以下のことを通告する:

2020年 1 月 23 日 10 時を以て、全市のバス、地下鉄、フェリーボート、長距離旅客輸送を含む公共交通を全て、暫定的に停止する。特殊な原因がない限り、市民は武漢を離れてはならない。武漢から外部に移動する飛行場や列車の駅は暫時封鎖する。いつごろ回復するかは追って通知する。

広大なる市民と旅客の理解と協力を求める!』

長江日報の微博( Weibo :中国版 Twitter )でも告知されている。

長江日報・weibo

「長江日報」は、中国共産党武漢市委員会の機関紙らしい・・・。

同日午前 10 時より、人の出入りを制限し始め、公共交通機関・道路が完全閉鎖された。

この通告から閉鎖までの8 時間に何があったのか?

新型コロナウィルス肺炎について、「緊急事態に当たるか否か」を協議するためのWHO 緊急委員会が、日本時間の 1 月 22 日午後 8 時頃(日本時間)からスイスのジュネーブで開催されることになっていたのだ。

習近平国家主席は、同日、フランスのマクロン大統領やドイツのメルケル首相などと電話会談し、新型コロナウィルスの対策について、「中国は感染発生以来、予防制御の措置を周到に行い、 WHO などにも速やかに情報を提供している。国際社会と協力して対策を取る考えである。」ということを強調したようだ。

イコール=「お願いだから、中国で流行っている新型コロナウィルス対して“緊急事態宣言”だけはご勘弁を・・・。」と言うことなのかな・・・(笑)。

1 月 23 日 0 時、近郊の黄岡市も人の出入りを制限し、市内の交通機関を停止した。ま

同日、鄂州市・天門市・仙桃市・潜江市・赤壁市・枝江市・利川市・咸寧市・荊門市・当陽市・黄石市・恩施市・孝感市も市内の交通機関を停止した。

そして・・・。

同日(日本時間)、WHOのテドロス・アダノム事務局長は、「緊急事態判断を保留する」と、記者会見で発表・・・(´゚ω゚):;*.’:;ブッ

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【厚生労働省より】

国民の皆様へのメッセージ

○新型コロナウィルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。

○武漢市から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に医療機関へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、武漢市の滞在歴があることまたは武漢市に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください。

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次回へ・・・。