6月16日、二日目の続き・・・
報恩を後にして、今回、一番気になっていた安東にある兪(ユウ)さんの“白い象農園”へ向かった。
前回、兪(ユウ)さんには、「木を見ずに土の中を想像して欲しい。自然に無いことはしないこと。」ということを伝えた。
我々の身体でもそうだが、病気の原因は決して表面から起こるのではない。
食物、そしてそれを消化する臓器により、バランスが悪ければ病気になるのである。
“白い象農園”へ着いて驚いたのは、そこには自然があった。
草も生え虫もいたのである。
前回訪問時と比べて欲しい。
私は、作業小屋から歩いてくる兪さんへの挨拶もほどほどに、リンゴの木に駆け寄った。
「やった!実が付いている!!」
これがそのリンゴである。
兪さんと話していたら、どこからともなく大勢の人が集まりだした。
どうやら日本から私が来ることを嗅ぎつけて来た人達らしい。
よくよく聞いてみると、低農薬、有機栽培、日本の○○菌、色々と試したが結局うまくいかなった人たちらしい。
それで、普段から兪さんのリンゴ園を見て、気になっていて私の話を聞きたかったと言うことである。
しかし、彼らと話しながら、一つの違和感を覚えてしまった。
それは、人の話をまず否定から入り、質問してくるのである。
私がこのブログで何度も綴っているように”想いが形を作る”のである。
否定から入る人間には、この抗酸化の世界へは入って来ることが出来ないのである。
自分の目の前で起きた様々な現象こそが真実であり、そこに今まで得た余計な化学や生物、物理の知識など何ら役に立たないのである。
兪さんは、私の話を聞き、信念を持って、リンゴ作りに取り組んだ。
虫が付いても耐えて、えみなと酢を撒いただけでこの木達を育てたのである。
だから、リンゴの木に実がなったのである。
話は変わるが、前回、農園を訪れた際に、因縁の枝があった。
・・・というのは、リンゴ栽培30年の人間が、この枝はもう木肌が病気にやられているので切った方が良いと言う枝があったのである。
兪さんが私に「どうしたらいいか?」と聞くので、私は「”うわべ”を見ずに土の中を見てみましょう」と、そのままにすることを勧めた。
そして、今回、兪さんに枝の話をしたら、葉は着いたが花が咲かなかったと言うのである。
「?」と思った私は、その枝をよく見てみると、見事にその枝の先にリンゴがなっていたのである。
これには兪さんも驚いていた。
また、その他の集まったリンゴ農園の人たちも「信じられない」という言葉を口にしていた。
常識が非常識になり、非常識が常識へと変わったのである。
やはり、根を大事にして土中のバクテリアのバランスを取ることこそが大事なのである。
まだまだ、課題はあるのだが、それは次回9月に訪韓する際に答えが出ることと思う。