「真実の口」133 65回目の原爆の日に寄せて・・・

1945年8月9日11時2分、長崎に原爆が投下された。

この3日前の・・・

8月6日8時15分、広島にも原爆が投下されている。

この原爆により広島で14万人超、長崎で7万人超という尊い命が一瞬で奪われた。

そして、現在でも、被爆者の苦しみは続いている。

私は長崎県の出身である。

そのためか他府県の人間より戦争、核兵器というものに敏感である。

随分、後になって知ったことだが、他府県では、夏休みの登校日は終戦記念日の8月15日である。

長崎県の夏休みの登校日は8月9日だった。

当然、広島県は8月6日ということになる。

長崎県民にとっての8月9日と、広島県民にとっての8月6日は、8月15日よりも重い一日である。

不思議な縁で、私も私の兄も広島の女性を奥さんにしている。

そのためか、私は時折、家内と核や戦争のことについて話したりする。

先日、アメリカのキニピアック大学がある世論調査を発表した。

第ニ次世界大戦での、アメリカの広島と長崎に原爆投下が正しかったかどうかということについてである。

調査は7月27日から8月3日にかけて、全米で約2409人を対象に実施された。

その結果、アメリカ人の61%が正しかったと回答している。

投下不支持は22%にしか過ぎなかった。

また、性別では、男性は72%、女性は51%が投下を支持した。

年齢層別では、18~34歳では約半数、35~54歳では60%、55歳以上では73%が投下を指示した。

2001年9月11日8時46分、ニューヨークのマンハッタン島にある世界貿易センタービル北棟にアメリカン航空11便が突入し、9時3分にユナイテッド航空175便が南棟に突入し、二つのビルは倒壊した。

このテロで2,749人の命が奪われた。

この世界貿易センタービル跡地が、グラウンド・ゼロと言われているのは多くの人が知っていると思う。

しかし、元来、グラウンド・ゼロ(ground zero)とは、英語で「爆心地」を意味する語であり、強大な爆弾、特に核兵器である原子爆弾や水素爆弾の爆心地を指していた。

そう・・・

広島の現在も残っている原爆ドーム(正確には島病院)と長崎の浦上天主堂近辺こそが本当のグランド・ゼロである。

自国の爆弾がたった一瞬で大勢の命を奪ったことを忘れ、利権に明け暮れてテロを受けた場所をグラウンド・ゼロと称するこの国民性が、現在のテロや戦争の元凶である。

このブログに政治性を持たせるつもりはないが、本当に国境、宗教、金さえなくなれば世界中の国から戦争、テロ、紛争が消えるのではないかと考えて止まない。

3年前に粉石鹸を名付けるときに本当にこういう事を考えた。

「世界的には戦争、テロ、民族・宗教の対立があふれ、家庭では家庭内暴力、度を超えた夫婦げんか、学校や会社ではいじめ・・・と争いごとの耐えない現代社会ですが、”えみな”を使用する人には、憎しみの連鎖とは無縁の笑顔が満ちあふれた生活を送って欲しい」

抗酸化で平和が実現できる日を待ち望む。