「真実の口」140 韓国訪問 Season3③

8月17日、三日目の続き・・・。

李さんを前回訪問した時のブログに、李さん自身が抗酸化で色々事業展開をしたいという考えがある旨を書いた。

今回、訪問してみると、りんご園の奥の一カ所に、鶏舎が出来ていた。

李さんの鶏舎

田舎で暮らしている人なら解ると思うのだが、鶏舎の臭いはひどい。

私の経験上、鶏舎>豚舎>牛舎という順番で臭いがきつい。

しかし、李さんの鶏舎はそこにあるのが解らないくらい臭いがしない。

中に入ってみると、鶏を自由に動き回れるように飼っている。

当然、鶏を襲う獣から避けるために、網と囲いは作っているが・・・

この鶏舎の中に入っても、臭いが気にならないのである。

やっていることと言えば、別に抗酸化工法で処理したわけでもない。

いきいきペールorセラミックで作った水を餌にかけて、それを鶏に与えているのである。

一つ気になったのが、人間の食べ残しを与えているということだったので、人間の食べ物には防腐剤や合成保存料等々化学物質がいっぱいなので、その点を注意した方が良い旨を伝えた。

ちなみに、都会に住んでいる女性は、鶏舎は初めての事だろうと思い、通訳の李さんに臭いが気になるか聞いてみた。

鶏舎に入るのは、当然、初めてとのことだったが、全く臭いは気にならないということだった。

この鶏は李さんのレストランで出されるらしい。

次に、前回、周囲の農家に馬鹿にされているという田んぼに連れて行ってもらった。

これが、李さんの田んぼである。

李さんの田んぼ①

そして、これが李さんを馬鹿にしている人の田んぼである。

農薬・肥料使用の田んぼ①

双方とも成長しているのがよく分かる。

ただ、やはり、肥料と農薬をやっている田んぼの成長が早い。

それと、以前、唐辛子畑で肥料を使うと葉の色が不自然な青になると言う話をしたと思う。

見比べてもらいたい。

肥料を与えている方が、明らかに青い・・・

李さんが、「収穫の時に違いが分かれば良いのだが・・・」と弱気になっているので、根を見てみるようにと勧める。

これが李さんの田んぼの根。

李さん田んぼ②

そして、これが李さんを馬鹿にしている人の田んぼの根である。

農薬・肥料使用の田んぼ②

見た目には解りづらいが、李さんの田んぼ稲は細いが、根がしっかりしているので抵抗感がある。

肥料と農薬をやっている田んぼの稲は太いが、根がしっかりしていないので押そうと思えばどんどん倒れていく。

ついでに、一本だけ李さんの田んぼの稲と他の田んぼの稲を抜いてもらった。

写真ではわかりにくいかもしれないが、触ると明らかに解る。(右が李さんの稲、左が農薬&肥料使用の稲)

稲の違い

李さんの稲はしっかりして固く、肥料と農薬で育った田んぼの稲は柔らかく心許ない。

通訳の李さんにも触ってもらうが、素人でも解るくらいの違いがあった。

この稲を李さんの自宅に持って帰り、李さんの奥さんに触ってもらった。

明らかに違う稲の感触に自信を持ったようである。

どうやら、李さんの田んぼは近所でも評判になっているらしく、農家の人がわざわざ遠回りしてでも、李さんの田んぼを見て行き来しているとのことである。

李さんと李さんの奥さんは、秋には”ただの変わり者で終わるか?それとも革命児になるか?”・・・周りの人はそういう目で見ているらしい。

もちろん李さんは自信たっぷりに“革命児になる”と応えていた。

多分、秋の収穫時期には、周囲の農家が目を皿にして見るに違いない。

そして、翌年は村全体が環境回復農法へと進んでくれることを願う。