「真実の口」153 殺す技術から生活かす技術へ・・・⑤

野球に興味のない人にとっては、何のこっちゃと思うかもしれないが・・・

西武が絶対的エース涌井を送り込んだものの、最下位楽天に敗れ5連敗。

2位ソフトバンクがロッテに快勝したため、マジックも自力優勝の可能性も消滅し、2位に陥落した。

涌井は、昨年、沢村賞を受賞した球界を代表する投手である。

自身の調子、相手打線の調子、あるいは優勝へのプレッシャー、etc・・・様々な要因があるが、そんな絶対的エースでも、勝てない時がある。

では、バンコマイシンという絶対的な切り札を亡くした人類は、いったいどうしたらいいのだろう?

大丈夫!

人類は飽くなき追求を重ね、次世代型抗生物質を既に見つけているのである。

第一のエース候補は、“リネゾリド”・・・。

これは、完全化学合成で作られた薬物で、今までの抗生物質とは、構造・作用メカニズムが大きく異なっている。

第二のエース候補は、“プラテンシマイシン”・・・・。

これは、25万個以上の天然物をスクリーニングした結果、発見されたもので、細菌の脂肪酸合成経路を阻害することで抗生作用を発揮するという今までとは作用のしくみが異なっている。

第三のエース候補は、“R207910”・・・。

近年、結核の感染者数が増加傾向にあるという報道を良く耳にする。このこともやはり耐性菌が一つの原因であろう。R207910は、結核の蔓延を防ぐための非常に強力な抗結核薬として期待されている。

如何だろう?

これで・・・安心???

残念ながら、そうならないのが現実である。

既に、リネゾリドには耐性菌の発生が確認されているのである。

野球でもそうだが、エース級を幾ら育てても、いつかは世代交代が来る。

菌の世界では、エース級を作れば作る程、より強い菌を作るだけである。

抗菌、滅菌、除菌、殺菌・・・

そろそろ殺す技術から活かす技術への転換を図る時期に来ているのである。

抗酸化工法を施工していると面白いことがある。

酷いインフルエンザに罹り、発熱・倦怠感でふらふらで、現場にやってきたのに、数時間、施工していると、帰る頃にはケロッとしている。

鼻水ズルズルで、塗装作業をしていると、知らぬ間に鼻水が止まっている。

抗酸化工法を施工している現場の人間から、「不思議なんですよね~」と言いながら、様々な体験談を耳にする。

人間はバクテリアの塊である。

抗酸化工法の施工というさほど難しくない作業をしているだけで、その体内のバランスが整っていくのである。

ましてや病院施設を抗酸化工法でバランスを整えれば、どうなるかは想像に難くないはずだ。

いやいや、人間の体内も、建物の中も、地球自体もバランスを整えれば、様々なバクテリアは共存共栄していくのである。

人間が殺す技術で菌を進化さえさせなければ・・・。

ただ、本当に地球全体のバランスを整える事が出来たときには、医者も救急、外傷、骨折、あるいは産科程度しかいらなくなるので、本当にこの事に医学界が気付いたときには我々は抹殺されるかもしれない(笑)。

まあ、地球全体のバランスを整えるには、人間が戦争をやめ、武器を捨て、怒りを捨て、喜びと伴に生きるということが絶対条件だから、欲にしがみつく政治家、財界人がいる限り、夢のまた夢ということか・・・?