「真実の口」169 健康食品の嘘・ホント⑩

前回はエコナショックを取り上げて、官民伴に、消費者の健康を重視しているわけではなく、所詮、利益と利権の上に健康食品が成り立っていると言うことを寄稿した。

今回は、トクホで認められているその他の、商品を取り挙げてみる。

★イソフラボン編

大豆や蔦などのマメ科の植物に多く含まれ、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることで、骨粗鬆症や更年期障害、乳がん等の女性疾患に対して有効とされ、女性に大人気の成分であることは言うまでもない。

ちなみに、厚生労働省では、以下のように、イソフラボンに関するQ&Aを公開している。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0202-1a.html

更に『大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方』として、2006年5月に食品安全委員会から以下のように報告されている。

http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-singi-isoflavone_kihon.pdf

その中で・・・

○ 推論として、骨粗しょう症、乳がん、前立腺がん等の予防効果にある程度期待される、一方、乳がん発症や再発等のリスクを高める可能性も考えられる。

○ 未だ実際に多くの研究が行われている段階にあり、ヒトにおける大豆イソフラボンの有効性と安全性についての議論は確立していない。

○ その摂取に関しては、成分を凝縮あるいは強化したものの食経験がないことから、ヒトに対して健康影響を及ぼす可能性、また長期摂取の安全性に関し懸念がある。

・・・とある。

あれ?

健康になることができると言うことは、特段、報告されていない。

更に、動物実験、ヒト試験の結果も“ミモノ”である

危険性に於いて・・・

『動物試験の結果について、投与時期(動物の週齢)・投与量等と認められた症状、無影響量等を整理し、検討した結果、妊娠動物を用いた試験において、高濃度暴露による母動物及び胎児への健康影響(リスク)の可能性が示唆された。また、子動物あるいは成熟動物においても雌雄共に影響が観察されている。』

これは、原文そのまま記載してみたが、要は、動物実験でリスクが確認され、特に、妊娠している場合には危険が伴い、更に、その子までも影響されると言うことである。

では・・・ヒト試験では?

ヒトの場合は、年齢・性別・人種、また女性の場合は妊娠中、閉経前、閉経後と試験結果が出ている。

男性に関しては、有害事項は認められていないとあるのだが、一部に女性化、乳房の発現等がある。

私は、十分な問題であると思うのだが・・・?

それでなくても、草食系男子とやらが蔓延っているのに・・・

女性に関しては、閉経前の女性が大豆イソフラボンを摂取した場合、月経周期の延長、血清中ホルモン濃度の変化等が数多く報告され、閉経後の女性には、子宮内膜増殖症が多く見られ、有害作用の可能性がある。

ん?

危険じゃないのか???

妊娠時、乳児、幼児に関しては、安全だとも言い切っていない。

おいおい、大丈夫か?イソフラボン・・・

私に言わせれば簡単である。

“イソフラボン”は、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする。

=(イコール)摂取すれば、体内では、エストロゲンを作らなくても良い?あるいは、過剰なホルモンが入ってきたと判断する。

つまり、身体の自然なバランスを崩しているだけである。

せっせとイソフラボンを摂取しているあなた!

選択するなら・・・今!

しかし、厚生労働省は何故にトクホに???