「真実の口」199 訪越記~番外編~

環境回復サロンZENNOVA in Ho Chi Minhのオープンセレモニーの前日、我々二人に甲賀さん、ハン女史とご主人、そして、ご主人の古くからの友人とそのご子息の7人で会食をした。

ベトナム24

ご主人の友人の名前はChi(チー)さん。

プラスチックを製造する会社のオーナーである。

ハンさんらに抗酸化の話を聞き、自社の製品に抗酸化を取り入れないだろうかと考え、我々が訪越することを楽しみにしていたようである。

幸いなことにChi社長のご子息は、日本の大学に通い、現在でも日本企業ベトナム事務所で働いている。

ご子息の名前はNguyen(グエン)さん。

日本語もペラペラなので、英語で話す必要もなく大助かりだった。

Chi社長の話では、ヘルメット、果実の緩衝材・果実の輸送用の容器、生花が開花しない様にするネット、車エビの養殖池に使うプロペラ等々を製造しているということである。

特に、頭を抱えてるのが、ヘルメットの臭いと車エビの養殖池に使うプロペラの耐久性ということであった。

まあ、例の如く、飲んでいるときに仕事の話しをしない私は、話しもそこそこに、後は、会田氏に任せて、飲んでいたのだが・・・

何やら、ウィスキーのストレートに活きた伊勢エビの内臓のエキスを混ぜて飲むのが歓待の仕方らしい・・・

甲賀さんも、しこたま飲まされていた。

私はいつものペースで飲んでいたのだが・・・、それを見て、クレイジーとまで言われてしまった・・・

ベトナム25

まあ、これもいつものことなのだが、現地を見てみないとわからないと言うことで、オープンセレモニーの翌日に時間があるので、朝から工場見学をすることになった。

当日、Nguyenさんが迎えに来ていただくことになっていたのだが、Chi社長は急用が出来たと言うことで、Nguyenさんに全てを案内していただくことになった。

ただ、車でなくタクシーで行くらしい。

片道1時間かかると言っていたのだが???

バイパスを使ったらしく、30分程度で工場に着いた。

現地に着くと広大な敷地に工場が広がっていた。

Chiさんの工場

まずは、ヘルメットの製造工程を見ていく。

ヘルメットの着用が義務づけられたときには、月産30万個が作られていた様だが、現在は3万個程度を作っているらしい。

まあ、前回のブログで写真を紹介した様に、凄いバイクの量だから、この話もうなずける。

ベトナム3

工場内部・・・全ての行程に人の手が入っている。

ヘルメット工場内

これが、ヘルメットの内側の緩衝用ペレットである。

緩衝材用ペレット

どことどこで抗酸化仕様にしていくかは企業秘密なので、ここでは明かせないが、大方の処理の方法を伝える。

ヘルメットをかぶる人なら誰でも経験していると思うのだが、ヘルメットの臭いをかぐと、凄い臭いがする。

これが、抗酸化仕様で出来れば、臭いのしないヘルメットどころか、疲れを感じないヘルメットができる可能性がある・・・

次に、果実の緩衝材の工場へと移る。

工場が4箇所あるらしい・・・

この黄色い帯が筒状になり、果実を幾重にもくるんで緩衝材になる。

果実の緩衝材① 果実の緩衝材②

我々もスーパーでよく見かけるものである。

同じ行程で、生花の開花を防ぐネットも作られる様である。

生花用ネット①

このようにして使う。

生花用ネット②

この行程においても抗酸化の処理の仕方に可能性があることを伝える。

緩衝材を変えるだけで、果実や生花の鮮度が長保ちするのだから、凄いことになるかも知れない。

現在は、日本への輸出はしていないらしいが、近いうちに我々が見かける緩衝材がベトナム産の抗酸化使用のものに変わっているかもしれない。

最後に、車エビの養殖池に使うプロペラ。

これも、行程を確認したが・・・抗酸化仕様が可能である。

このプラスチック会社が色んなことを変えていく可能性を感じて工場を後にした。

ちなみに、往復と工場見学の間もタクシーを待たせていたのだが、トータルで2,000円位だったようだ・・・