「真実の口」206 その住宅で大丈夫?⑤

化学物質過敏症には、様々な症状がある・・・ということを、前回寄稿した。

では、どんな症状があるのかを具体的に見てみよう。

【目】
かすみ/視力低下/物が二つに見える/目の前に光が走るように感じる/まぶしい/ちかちかする/乾き/涙が出やすい/ごろごろする/かゆみ/疲れ/目の前が暗く感じる

【鼻】
鼻水/鼻詰まり/かゆみ/乾き/鼻の奥が重い/後鼻腔に何か流れる感じがする/鼻血

【耳】
耳鳴り/痛み/耳のかゆみ/音が聞こえにくい/音に敏感になった/耳の中がぼうっとする感じがする/耳たぶが赤くなる/中耳炎/めまい

【口やのど】
乾き/よだれが出る/口の中がただれる/食べ物の味が分かりにくい/金属のにおいがする/のどの痛み/のどが詰まる/ものが飲み込みにくい/声がかすれる/喉頭に浮腫ができる

【消化器】
下痢や便秘/むかむかして吐き気がする/おなかが張る/おなかの圧迫感/おなかの痛みや痙攣/空腹感/胸焼け/げっぷ・おならがよく出る/胃酸の分泌過多/小腸炎や大腸炎

【腎臓・泌尿器】
トイレが近くなる/尿がうまく出ない/尿意を感じにくくなる/夜尿症/膀胱炎/腎臓障害/インポテンツ/性的な衝動の低下や過剰

【呼吸器・循環器】
せきやくしゃみ/呼吸がしにくい/呼吸が短くなったり呼吸回数が多くなる/胸の痛み/息遣いが荒くなる/喘息/脈が速くなる/不整脈/血圧が変動しやすい/皮下出血/寒さに対して皮膚の血管が過敏になる/血管炎/にきびのような吹き出物が出やすい/むくみ

【皮膚】
湿疹、蕁麻疹、赤い斑点が出やすい/かゆみ/引っ掻き傷ができやすい/汗の量が多い/皮膚が赤くなったり青白くなったりしやすい/光の刺激に対して過敏になる

【筋肉・関節】
筋肉痛/肩や首がこる/関節痛/関節が腫れる

【産婦人科関連】
のぼせたり、顔がほてったりする/汗が異常に多くなる/手足の冷え/おりものが増える/陰部のかゆみや痛み/生理不順/不妊症/生理が始まる前にいらいらしたり、頭痛、むくみなどがある/感染症にかかりやすくなる

【精神・神経】
頭が痛くなったり、重くなったりする/手足のふるえや痙攣/うつ状態や躁状態/不眠/気分が動揺したり不安になったり精神的に不安定になる/記憶力や思考力の低下/食欲低下/いらだちやすく怒りっぽくなる

【その他】
貧血を起こしやすくなる/甲状腺機能障害

いかがだろう?

これだけ多岐にわたり様々な症状が出るのである。

また、人によって全く違う症状として出るのである。

医師が、容易に化学物質過敏症と診断できないのもうなずける。

では、何故、これだけ様々な症状が出るのであろうか?

答は簡単・・・

呼吸と共に取り入れられた有害化学物質は、血液に乗って臓器や脳へと蓄積されていく。

つまり、蓄積された有害化学物質により、臓器が障害を起こし、その臓器の司っていた様々な人体の運動作用が変調を期すのである。

脳に蓄積されれば、それだけ様々な症状を引き起こすのは言うまでもない。

少し長くなったので次回へ・・・