「真実の口」240 エコライフ・フェア2011⑥

前回、ちょっとした興味、ほんの僅かな実行力、そして豊かな想像力を働かせれば、リーフレット一枚だけで、環境問題やエネルギー問題の解決の糸口にもなるということを寄稿した。

そんな中で我々のテントに訪れた方の中で、印象深かった方を2、3紹介しよう。

まず始めに、2歳と4歳の女の子を連れたお母さん。

彼女はまず、「めだかが数分で死ぬせんざいを使っていませんか?あなたの家のせんざいはだいじょうぶ?」というメッセージを見て、非常に興味を持ったらしい。

ここにあるのは、花○のア○ッ○ N○o、ラ○オ○の○ップN○N○X、P○Gのボ○ル○であるということを伝えた。

彼女が現在使っているのは、花○のア○ッ○ N○oということである。

そこで、彼女なりに疑問が生じたらしい。

お母さん:「この洗剤って、節水・節電を売り物にしたエコ商品ですよね?」

私:「去年のエコプロダクツ2011で環境大臣賞を取った商品です。」

お母さん:「すすぎが1回なんですよ・・・」

私:「そうらしいですねぇ。どこかの商品の“パクリ”みたいですが・・・(笑)」

お母さん:「めだかが死んでしまうくらいの洗剤は、たった一回のすすぎで落ちるんですか?」

私:「いや・・・私に聞かれても困るんですが・・・(苦笑)」

お母さん:「ちょっとショックです・・・どうしたらいいんでしょう?」

私:「このペールの中見てください。」

ドジョウ7

お母さんと子供たち:「これなんですか?」

私:「去年のエコプロダクツの後に買って、適用量のこの洗剤(えみな)を入れたものです。どじょうは基本的にきれいな水でないと生きられないんですよねぇ・・・」

お母さん:「これ売っているんですか?」

私:「今日は販売していないので、この名刺があそこの小さなオジサン(斉藤社長)の物なので、電話してみてください。」

子供たち:「お母さん、それ早く買ってよ~」

お母さん:「そうだね!」

次に、60代後半の男性。

じっと、メダカたちを覗き込むので、説明してみた。

男性:「メダカは何で死んだんですか?」

私:「これらの洗剤が毒だったからではないでしょうか?」

男性:「何が毒なんですか?」

私:「一般の洗剤には、合成界面活性剤等が入っていますから、それらの影響でしょうか?」

男性:「いや、毒というものはLC/MS法とかで検出されるべきもので、ある一定以上のものを与えたら生物は死ぬものじゃないんですか?」

私(心の声):「あちゃ~・・・想像力の無いのが来てしまったΣ( ̄◇ ̄;)」

私:「そうですね~。一般的にはLC/MS法やGC/MS法を使いますが、現実の使用適量の中にメダカを入れているわけですから、一般家庭の排水口と同じ条件ですよね?」

男性:「いや・・・そうは言っても・・・ブツブツブツブツ」

私:「一般敵に置き換えること出来無いのであれば、無理して考えない方が良いですよ。他のテントで楽しんだ方が、楽ですから・・・。」

ここででた、LC/MS法やGC/MS法とはざくっと言えば、毒性を検査することもできる検査法である。

難しい言葉を出して、私を試したかったのかどうかは知らないが、早々に立ち去ってもらった。

三番目に林業に携われていた方。

抗酸化工法並びにその原理を一通り話し終えて・・・。

男性:「こんな素晴らしい商品が日本にあったとは・・・!!」

私:「ちなみに、あそこにいるのが開発者です。」

男性:「いつこんな物が世に出たんだい?」

私:「かれこれ20数年前ですかねぇ。」

男性:「全く知らなかった。こんな凄い物はもっと世の中に知ってもらわなければいかん。」

私:「そうですねぇ・・・。ただ、如何せん、あまりにも凄すぎて話せば話すほど、聞けば聞くほど、胡散臭くなるんですよ(笑)。」

男性:「確かに、日本人は頭で考えすぎるからなあ・・・。」

私:「ただ、海外にも輸出していますけど、海外での評価の方が高いですよ。」

男性:「私は長いこと林業に携わってきて、引退したんだけど、インドネシアに行ってそのノウハウを教えたりしているんだよ。」

私:「是非、この抗酸化の原理を活かしてみてくださいよ!」

男性:「来週、インドネシアに行くんだが、早速、向こうで何が出来るか考えてくるよ。あんたに連絡すれば良いんだね?」

私:「全面的に協力しますから、ご連絡をお待ちしています。」

如何だろう?

印象に残った3例を挙げてみた。

想像力・・・あなたはありますか?