「真実の口」290 東日本大震災・・・抗酸化からの提案xi

前回は、ヘドロの除去と再使用について寄稿した。

今回は、放射能汚染した農地について書きたいのだが、国家レベルの問題なので慎重を期す必要がある。

原発事故で広がった放射性物質を取り除く除染について、10日、専門家による検討会が開かれた。

これを受け、環境省は、国が財政措置をして行う場所を、年間の被爆線量が1ミリシーベルト(1mSv/h)以上の地域とし、このうち20ミリシーベルト(20mSv/h)以上の所は、該当する地域を段階的に縮小するほか、20ミリシーベルト(20mSv/h)未満の所は、2年後までに住宅街などでの被爆線量を、概ね半減させるなどとする方針案をまとめた。

今後の目標としては、年間の被ばく線量が20ミリシーベルト(20mSv/h)以上の所は、該当する地域を段階的かつ迅速に縮小するほか、警戒区域や計画的避難区域の中でも、比較的線量が低い所については、3年後の平成26年3月末までに、住宅や道路などの除染を行い、汚染土壌を仮置き場に運ぶことを目指すとしている。

また、20ミリシーベルト(20mSv/h)未満の所は、2年後の平成25年8月末までに、住宅街などでの被爆線量を、今年8月末と比べて、概ね半減させ、学校や公園など子どもが生活する場所での被爆線量を大凡60%減らすことを目指すとしている。

更に、除染で出た土などを一時的に保管する中間貯蔵施設については、放射性物質に汚染された土や廃棄物が、相当量発生する都道府県では、国の責任で土地を確保し、建設まで行うとしている。

これで果たして元の福島に戻るのだろうか?

政府は、今回の大震災において、様々な計画を発表しているが、計画通りに進んでいる物がどれだけあるのだろう?

本当に、被災された方々のことを考えているのだろうか?

シリーズⅸにおいて、広島・長﨑の原爆、あるいは重油流出事故からの再生は、決して人間の手や科学ではなく、バクテリアであるということを寄稿した。

このニュースを見て欲しい。

http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=2008051217501978_ja

2008年3月 4日の中国新聞の記事である。

リンクが切れると困るので、内容を少し転載する。

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広島国際学院大学(広島市安芸区)と関西の企業との研究グループが、土壌や河川を汚染しているウランなどの放射性物質を微生物を使って回収する技術を開発したことが23日、分かった。研究グループの統括代表者の佐々木健・同大教授(生物環境化学)によると、これまで回収に成功している放射性物質は、ウラン、ストロンチウム、コバルトの3種類。Y字型のセラミック(全長5cm)に封じ込められた特殊な光合成細菌が帯びるマイナス電気が、プラスイオンの放射性物質を引き寄せる仕組みだ。放射性物質20mgを含む1㍑の水に、細菌入りのセラミックを6日間入れた実験では、セラミック1個当たり2mgの放射性物質を回収できた。この実験などから、放射性物質に汚染された土壌にセラミックを埋め込むと、3~6ケ月間で、1個当たり10~20mgの放射性物質を回収できると推定している。

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更に、2010年7月20日の中国新聞の記事である。

http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=2010072016195429_ja

更に更に、2011年7月8日の中国新聞の記事である。

http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/fukushima/news/Fn201107080001.html

私の話が与太話では無いと言うことがご理解できただろうか?

多くの科学者は、広島・長﨑の原爆において、これらの都市が再生した理由として、爆発時に発生した超高熱により、あらゆるものが一瞬のうちに気化させ、それとともに周囲の空気を膨張させ、爆心地付近を真空地帯にした後、周りの空気が真空地帯に逆流し、強い上昇気流によって放射性物質を上昇気流に乗せ、成層圏近くまで上昇し、多くは気流に乗って拡散したという見解を取っている。

「馬鹿も休み休み言え」

長﨑に投下された原爆に使用されたプルトニウム239の半減期は24,000年、広島に投下された原爆に使用されたウラン235においては半減期が703,800,000年と言っているのは科学者である。

しかし・・・被爆地・広島の出身の佐々木教授が、広島国際学院大学において、これらの技術・研究を進めたというのも因果な話である。

佐々木教授の研究では、ウランの分解は出来ているが、プルトニウムの話は出てこない。

だが、プルトニウは元祖番号96の“金属”である。

水銀、ヒ素、カドミウム。

これらが、人体に害があるというのは誰もが知っているところである。

しかし、これらも“金属”であり、バクテリアは分解してしまうのである。

もちろん、ウランを分解するバクテリアも、水銀、ヒ素、カドミウムを分解するバクテリアも、分解したからと言って死滅するわけではない。

“エサ”にしているのである。

自然界においては、ある基質(エサ)が与えられた時に、それを分解するバクテリアを一時的に増殖させる作用があり、分解し尽くしたあとは、もとのバクテリアのバランスに戻るということが繰り返されている。

では、放射線物質の場合はどうなるか?

更に、 抗酸化を利用した場合を、皆も想像して欲しい。

佐々木教授は、放射線を分解するにはバクテリアの吸着能力を高める必要性を訴えている。

抗酸化であれば、意外に簡単にできるのでは・・・( ̄- ̄)ニヤッ