「真実の口」312 ふるさと(番外編その2)

前回、香港有数の大富豪である胡氏について寄稿した。

その国の在り方として、数十年先を見据えて、ハード・ソフトのバランスを取り投資する。

見習いたくても、先立つものを作らなければいけない・・・日々精進(^-^)/

私は、常日頃から、日本人を残念に思うことがある。

それは、ハードの部分を作る素晴らしい技術を持っていても、ソフトの部分を発想する事が出来ないということである。

ハウステンボス(長﨑)、シーガイア(宮崎)、スペースワールド(福岡)、レオマワールド(香川)、チボリ公園(岡山)、おもちゃ王国(岡山)、ポルトヨーロッパ(和歌山)、志摩スペイン村(三重)、etc・・・

何の列挙か解るだろうか?

九州出身・大阪在住の私にとって、東日本のテーマパークには馴染みがないのだが・・・

西日本で、経営破綻あるいはそれに準ずるテーマパークである。

東日本の方であれば、あれもこれも・・・と思い浮かぶのではないだろうか?

では、逆に、日本で一番成功しているテーマパークと言えば・・・

東京ディズニーリゾート。

これは誰もが認めるところだと思う。

多くの人が、1度だけでなく何度も行きたくなると言う・・・“夢と魔法の国”。

残念ながら、私は一度しか言ったことがないのだが・・・(笑)

東京ディズニーリゾートの成功については、数多くの人が著書をだしたりしているが、私から見れば、ソフトの部分を重要視しているからに他ならない。

話は変わるが、つい先日、今年で6回目となるB-1グランプリが姫路で開催された。

グランプリに輝いたのは、岡山県真庭市のひるぜん焼きそばだった。

ついでに、過去のグランプリを見てみよう。

第1回・第2回が静岡県富士宮市の富士宮やきそば。

第3回が神奈川県厚木市の厚木シロコロ・ホルモン。

第4回が秋田県横手市の横手やきそば。

第5回が岡山県津山市の津山ホルモンうどん。

第1回の入場者が1,7万人だったのに対して、今年の姫路での開催には、51,5万人という人間が集まり、その注目度は年々増している。

また、その経済効果が“凄かった”。

何故、過去形なのか・・・?

第1回・第2回連続優勝の静岡県富士宮市の富士宮やきそばは、それ以降200億以上の経済効果を上げたという。

しかし、それ以降の第3回優勝者「厚木シロコロ・ホルモン」の場合は、本大会後の3ヶ月で約30億円に上ったとされるものの、では、今はと言うとどうだろう?

11月14日、フジテレビ・特ダネの「フカホリ」というコーナーでB-1グランプリを検証していたが、厚木シロコロ・ホルモンを扱う店は賑わっていたが、観光客はシロコロ・ホルモンを食べるだけで厚木を去ってしまうという。

また、どの地域でも、ニセモノが横行しているという。

私に言わせれば、ホンモノ・ニセモノなどと区別せずに、町全体で盛り上げれば良いと思うのだが・・・

また、来場者100人に「ご当地に足を運んでみたいか?」というアンケートを行っていたのだが、行きたいと答えた人は22人しかいなかった。

B-1グランプリは、“「B級ご当地グルメ」で地域おこしをしよう”というのが本来の目的だったにも関わらず、開催会場で食べて満足で終わらせてしまっているのである。

折角、人を呼び込む“武器”を手に入れたのに、ハード・ソフトの活かし方が出来ていない。

だから、ご当地に行きたいと思う人間が2割程度で、ご当地に行った人間も、目的のものを食べたら帰ってしまうのである。

抗酸化を利用すれば、その両面を補えるのだが・・・

例えば・・・

やっぱり、や~めた(笑)

真剣に町おこしを考えている方がいたらご連絡を!!