「真実の口」334 乳酸菌のはなし④

1月21日(土)の毎日新聞に、1940年代後半、米政府公衆衛生局の医師等が、中米グアテマラの先住民に対して、人体実験を行っていたという記事が載った。

実験は、第二次大戦で米兵に急増した梅毒や淋病等の性病のまん延を防ぐため、米国の強い影響下にあったグアテマラで、開発されたばかりの抗生物質ペニシリンの効能を試すのが目的だった。

当時、グアテマラでは少数派の白人が、先住民マヤ族と、白人と先住民の間に生まれた「ラディーノ」から成る多数派を支配していた。

人体実験に徴用された受刑者や兵士の多くは、マヤ族や貧しいラディーノだった。

私たち日本人には、考えられないことだが、人体実験が実施されたきっかけは、米国に留学したグアテマラ人医師が「グアテマラには先住民が大勢おり、実験に適している」と米国側に提案したことだったというのである。

要は、母国の国民を人体実験に差し出し、両国政府が協力して人体事件を行い、グアテマラ政府も承認していたというのだから恐ろしい話である。

人体実験の犠牲になった人々は、検査で血液を採取する“報酬”として、たばこやせっけんが与えられることもあったが、ペニシリンによる治療は一部にしか施されず、手当てされずに放置された者もいたという。

グアテマラ政府が受け取った見返りは、たばこ、映写機、抗生物質のペニシリンを冷やす冷蔵庫などだけというから、如何に、グアテマラの人々が低く見られていたかが計り知れる。

被害者約1,160人のうち51年までに少なくとも69人が死亡した。

現在の生存者は6人。

6人には米国とグアテマラが共同で賠償するというのだが・・・。

何故、乳酸菌のはなしで、グアテマラの人体実験の話が出るのだろうと訝しがる人もいるかもしれない。

実は、1月13日のアトピーに抗酸化が効くらしい?を寄稿した際に、ある人物からとんでもないネタを提供していただいたということを触れている。

これが、乳酸菌に繋がっていくのである。

時は、第二次大戦中。

軍に従軍していたある人物が、軍の要請で、ある実験を行っていた。

アメリカ人は、ヨーグルトをよく食べるから、ヨーグルトの中にある細菌を入れたら、アメリカ軍を壊滅できるのではないか・・・?

・・・という、目的の下である。

倫理上、菌を特定して書くことは出来ないのだが、症状は腸管出血性大腸菌O-157と同じく、腹痛と水様性下痢を発症し、血性下痢(出血性腸炎症状)を引き起こすというのである。

しかも、その致死率は、O-157の比ではない。

では、これらの人体実験を、どこで行っていたか・・・。

そう・・・、中国である。

その数を私は具体的に聞いたのだが、とてもここに書くことは出来ない数である。

そして、その人物は、終戦後、大阪のある大学で教鞭を振るっていたらしい。

迷惑がかかる恐れもあるので、ある大学という表現にしておく。

これらの話を、私が名古屋でお会いした方の在学中、本人から講義の中で、直接、聞いたというのだから、信憑性が高い。

実は、これだけでは話は終わらない。

健康食品の嘘・ホント⑰健康食品の嘘・ホント⑱にかけて、鏡像異性体の話を寄稿したのだが、具体的にサリドマイドと言う病気を取り上げた。

その際、このサリドマイドという薬が、全世界に被害をもたらした原因は、『製造過程で鏡像異性体が出来て、言うなれば右手(R体)と左手(S体)の似て異なるものを、等量ずつ混ぜて販売したことである。』と書いた。

そして、現在、この薬は、右手(R体)と左手(S体)の完全分離された形で、アメリカ等でハンセン病治療薬として市販されている。

前述のある人物が作った病原菌にも、鏡像異性体があった。

そして、それは、ほとんどの人が知っており、TVCMも頻繁に流れている医薬部外品△△△▽△△△として、販売されている。

あまりにも、衝撃が大きいので、伏せ字にさせていただく。

人を殺すために発明され、人体実験で数多くの犠牲を出した病原菌が、今では、整腸剤として大手を振って販売されている・・・。

毒と薬は裏表とは言え、それがどうしてもこの世に欠かせない薬であれば、まだ、無理矢理にでも納得できるのだが、医薬部外品として、特段、必要とは思えない整腸剤として、販売し続けるというのは、私の神経では理解できない。

乳酸菌・・・。

気をつけた方が良いよ・・・。