「真実の口」415 命のちから(リアル入院編)・・・その八

前回の続き・・・。

20~30分程度で、痛みが取れると言うことで、家内と雑談をしながら待っていた。

完全に、横になると痛みが増すので、ベッドを少しリクライニングしてもらった。

その間にも、救急車で搬送されてきたり、急患がやってきたりと、病院内は慌ただしく時間が過ぎていた。

その為か、私のことは暫く放置状態になっていた。

一度、看護師が、「どうですか?」程度のことを尋ねるが、痛みに何の変化もない状況では、「はあ・・・?」と答えるしかない。

暫くして、例の頼りない医師が通りかかったので、声をかけてみた。

私:「どの程度で、痛みが引くものなんでしょうか?」

医:「15分程度で、効いてきますよ。」

私:「・・・。」

声:「おいおい、既に、20分以上経過しているよヽ(`Д´)ノ」

そこから、また暫く、家内と雑談をして、随分と時間が経ったような気がしたので、家内に、「どの位、経った?」と尋ねてみた。

家内は、「1時間近く経っていると思うよ。」と言う。

しかし、私の腰の痛みは、ピークからすれば、幾分和らぎはしているが、「さあ、帰ろう!」という状況ではない・・・。

通りかかった看護師に家内が声をかけてみる。

家:「すいません・・・。もう、結構、経っていると思うんですが・・・?」

看:「そうですね~。痛みはどうですか?」

私:「いっこうに引きませんが・・・。」

家:「どの程度の座薬を使ったんですか?」

因みに、家内は歯科衛生士の資格を持っており、痛み止め等の知識をある程度は持っている。

看:「結構、強い方の座薬を使ってますよ。」

家:「普通だったら、その座薬を使えば、痛みが治まって家に帰ることが出来るんでしょうか?」

看;「そうですね~。ほとんどの人は、この座薬で大丈夫なんですけどね・・・?」

私:「すみません。ある程度、痛みが引いて、立ち上がったり、少しでも歩ければ、帰ろうと思うんですが、全く、痛みが引かないので、先生を呼んでもらえますか?」

看:「分かりました。今、〇〇先生は、他の診察をしていますので、それが済んだら、診てもらうようにします。」

待つこと暫し・・・。

〇〇先生がやってきた。

医:「痛みはとれませんか?」

私:「はい。全くと言っていいほど変わりません。」

医:「では、入院の手続きをして、もう少し経過を見てみましょうか?」

私:「お願いします。」

〇〇先生は、作業していた看護師に、何やら指示を出して、立ち去っていった。

看:「佐々田さん、じゃあ、入院の手続きをしますので、暫く待って下さいね~。」

私:「はい・・・。」

暫く待っていると、看護師がやってきた。

看:「血液検査と、検尿と、レントゲンを撮りますね~。」

私:「はい・・・。」

そして、看護師が私の右手から、血液を採取しだした。

自慢でないが、私はこの血液採取が大の苦手である。

・・・と言うのも、以前、体調を崩したときに、点滴を打つことになったのだが、寝転がって点滴を見ていたら、何やら、赤い霧状の物が、点滴内に浮遊しだしたのである。

「ん?」と思い、近くにいた看護婦(当時はまだ看護婦と看護士と別れていた)に、「何だか、おかしいのですが・・・」と声をかけてみた。

すると、その看護婦は何事も無かったかのように、点滴の針を外して、ガサゴソしていると思ったら、別の場所に針を刺して、再度、点滴を始めたのである。

どうやら、私の血液が逆流し始めていたらしい・・・(;゚д゚)ェ..

医師や看護師にとっては、日常茶飯事なのだろが、患者が不安にならないように、ちゃんと説明して欲しい物である。

そんな理由で、血液採取や点滴に恐怖心を持っているのである。

少し脱線してしまったが、次回へ・・・。