「真実の口」419 命のちから(リアル入院編)・・・その拾弐

前回の続き・・・。

看護師が部屋を後にして、しばらくすると、朝食が運ばれてきた。

生まれて初めての病院食である。

初めての病院食

声:「は~・・・。パンかぁ~・・・。」

私は、戦後、GHQの策略により、日本の食文化がねじ曲げられたことを知ってから、自分からパンを好んで食べることはない。

しかし、ここは病院である・・・。

出された物を、ありがたく頂かなければいけない。

しかし、朝食をとろうと、ベッドの上にあぐらをかこうとするのだが、背筋が伸びないため、まともに座れない。

仕方が無いので、ベッドをリクライニングさせて、ベッドに寄りかかりながら食べる事にする・・・。

普段の朝食は、テレビを見ながら、家内と会話しつつ、末娘の口にご飯を運んで、賑やかに食べるのだが、一人で会話もなく、黙々と食べると、あっという間に食べ終わってしまう。

朝食が済むと、いきなり何もすることが無くなってしまった・・・(-ε-)↓

窓から外が見えるので、ボーッと外を眺めていると、夜勤の看護師と交代した日勤の看護師が挨拶にやってきた。

看:「佐々田さん、〇〇です。よろしくお願いします。」

私:「よろしくお願いします。」

看:「痛みはどうですか?」

私:「まだ、座ることもできそうにないです・・・。」

看:「ピークの時を10としたら、いくつくらいですか?」

私:「8位じゃないですかね~。」

看:「右足が痺れているんですよね~?今は、どうですか~?」

声:「おいおい・・・、昨日から一言も足が痺れているとは言ってないぞ・・・。」

私:「いえ、足は痺れていませんが・・・?」

看護記録を見ながら・・・。

看:「そうですか~?」

私:「はい。」

看:「・・・・?(少しの間)では、痛みが増したり、何か御用があったら、いつでも呼んで下さいね~。」

私:「はい・・・。」

声:「症状の伝達くらい、きちんとしとけよな~」

しかし、腰の痛みで、院内を動き回るどころか、ベッドの上ですら身体の向きを変えるのに一苦労するため、出来ることと言ったら、ぼんやりと窓の外を眺める位しかない・・・。

昨夜、家内が帰るときに、事務所からノートパソコンとタブレットと本を持ってきてもらうように頼んだのだが・・・。

待てど・・・、暮らせど・・・、来ない・・・。

・・・と、時間を見てみると、まだ、9時過ぎである。

朝ご飯を済ませて、1時間程度しか経っていない・・・(lll-ω-)ズーン。

そりゃ、まだまだ、来るはずも無い時間だ・・・。

暇だ・・・、暇だ・・・、暇だ・・・。

ワーカーホリックトとまでは言わないが、年中無休24時間営業を自負して、仕事ばかりしていたので、この時間のもてあまし方は絶えようがない。

私のような、腰痛ではなく、もっと重い病気の人たちは、時間をどのように捉えているのだろうか・・・?

例えば・・・。

余命宣告を受けた人・・・。

不治の病と闘っている人・・・。

そして、その家族・・・。

日頃、私は、時間を無駄に使う私の子供他達に、“金持ちでも貧乏でも、健康な人でも病気の人でも、唯一、時間だけは平等で誰でも同じなのだから、時間を有効に使わなければいけない”と言っている。

しかし、生まれて初めて健康を害して分かった・・・。

決して、時間は誰にでも平等に存在するものではない・・・。

私は、昨年秋くらいからFacebookを始めた。

最近になって、その有効利用法や面白さが分かってきたので、今回の入院騒動もFacebookに取り上げている。

すると、Facebookを通して、知り合った人から、「良い機会だから、ゆっくり養生して・・・」とか温かい言葉をもらったりする。

どうやら、私の性格上、“ゆっくり”はできないようである。

今回の入院で、“時間の価値”に気付かせてもらったお陰で・・・。

アトピー、化学物質過敏症、癌、様々な難病奇病・・・。

私のやらねばならないことはまだまだ山のようにある・・・。

次回へ・・・。