「真実の口」424 命のちから(リアル入院編)・・・その拾六

前回の続き・・・。

痛みは一向に治まらないものの、部屋を個室に移動したことで、多少、苦痛の声をあげても支障がないという気楽さから、少しは体の可動範囲が増えた。

トイレの利用も、個室のトイレを利用できるため、かなり楽になった。

ただ、一点だけ、不満があった。

看護師が、冷房の設定をしていってくれたのだが、微妙に暑いのである・・・。

声:「関西は、節電を強要されているが、病院施設は関係ないだろう???」

そう思いつつ、車椅子を使い、入り口のエアコン設定まで行ってみる。

温度設定は、25℃になっている・・・?

声:「25℃の設定の割には、暑いよなあ???」

私は、23度に下げて、取りあえず寝ることにした。

・・・と言っても、昨夜と同じで、熟睡できるような状況ではないので、腰の痛みを騙すように、疲れては態勢を変えながらの睡眠である。

寝たのか(?)、寝ていないのか(?)、解からない状況で時間を過ごしていると、窓の外がぼんやりと白んできた。

カーテンを開けて、ボ~ッとしていると、部屋を変わったため、向きが変わったのか、朝焼けが窓の外に広がってきた。

声:「出張先で見る朝焼けと、何だか違うなあ~。」

仕事柄出張が多く、更に、睡眠時間が短い私は、朝早くから、窓を開けて、朝の景色の変化を楽しむことがある。

太陽が昇り、暗かった街に、明かりを照らしていく様を眺めていると、何だか元気になってくる。

しかし、病室から覗く朝焼けは、何だか侘しい・・・。

まだ、2回しか夜が明ける様子を見ていないのだが・・・。

やはり、気弱になっているのだろう???

ふと、考えてしまった。

夜が来るのを絶望に感じ、朝を迎えられたことに微かな希望を見つけて、病床に就いている人間がどの位いるのだろうか?

我々は、日の入りや日の出を、永遠に続くものと捉えている・・・。

だから、朝焼けや夕焼けに感動できるのではないだろうか?

う~ん・・・。

我ながら、詩人である・・・

そして、入院生活3日目の朝が始まった。

7時位に、看護師がやって来た。

そして、いつも通りのやりとり・・・。

看:「痛みはどうですか?」

私:「余り変わらないです・・・。」

看:「一番痛かった時を10にしたら、今はいくつくらいの痛みですか?」

私:「7か8位ですかね???」

看:「オシッコとお通じは何回ありましたか?」

私:「3度ずつ位です・・・。」

看:「血圧と体温を測りますね~。」

私:「はい・・・。」

看:「158-102・・・。少し、血圧が高いですね。」

私:「・・・。」

この時、私は、密かに決断をした。

そこまで、血圧に拘わるのなら、下げてあげようではないか・・・( ̄ー ̄)ニヤリ。

“アルモノPartⅡ”を使おう

そして、入院後、二回目の朝食が運ばれてきた。

7/16・・・朝食

言いたいことは山ほどあるが、有難く頂く・・・( ゚д゚)ンマッ!。

次回へ・・・。