「真実の口」427 命のちから(リアル入院編)・・・その拾九

前回の続き・・・。

すっかり、書き忘れていたのだが、入浴の出来ない私は、当然、髪の毛を洗うことも出来ない。

身体はおしりナップでなんとかかんとかキレイ(?)にできるのだが・・・。

髪の毛ばかりは、おしりナップで拭くわけにも行かない。

そこで、入院翌日には、家内に水を使わなくて済む“ドライシャンプー”なるものを買ってきてもらっていた。

ドライシャンプー

使ってみたのだが、今ひとつ、すっきり感がない・・・。

それに、注意書きを見ると、「継続して使用する場合はときどき洗い流してください」と不思議なことがかかれている???

頭が洗えなくて気持ち悪いから、“ドライシャンプー”なるものを使用するのに、洗い流さなければいけないとは・・・?

何だか・・・、詐欺にあったような・・・。

そこで、今度はいつも使っている“emina99入りスプレー”を持ってきてもらった。

空調不良のせいで、髪の毛も汗でベタベタになっていたので、夕食後に洗髪することにした。

“ドライシャンプー”は手にとって使用したが、そんな七面倒くさいことはやめて、頭に満遍なく吹き付けてやった。

更に、頭をゴシゴシと洗うようにした。

声:「そうだ・・・。洗濯の時に浸け置きするんだから、暫く、放置したらもっと効果があるんじゃないか???」

暫く放置してみた・・・。

そして、バスタオルで拭き上げた。

声:「ん?意外にいけるんじゃない???」

もし、災害や入院で、頭を洗うことが出来ない方は、試してみると良いかもしれない。

ただし、こればかりは、個人的な感想なので、責任は持てません・・・( ̄▽ ̄;)

トイレへの移動も、車椅子に乗らずに、アームレストに手をつき、押すような形では歩けるようになってきた。

トイレの小用も、入院当初の尿器の使用から、洋式便座へ座っての用足しへと、移行してきていたのだが、この日の夜からは、壁に手をついて、用を足せるくらいに回復してきたようである。

声:「もしかしたら、少しは、歩けるんじゃない(゜▽゜*)♪」

トイレからの帰りに、車椅子の押し歩きをせずに、一歩を踏み出してみた・・・。

その瞬間、腰に激痛が走る・・・。

私:「#$▽%&■*@・・・・」

膝から崩れ落ちるような形で、車椅子にドカっと倒れ込むように座る羽目に・・・( ̄□ ̄;)アセアセ…..。

声:「危なかった・・・。」

私は、車椅子で、ベッドサイドまで戻り、転げ込むようにベッドに仰向けになった。

声:「まだまだ、無理は禁物だなあ・・・。」

ベッドの上での方向転換は、相も変わらず、ベッドのパイプを利用しなければ出来ないが、痛みが幾分治まってくれたお陰で、この日は、少しは熟睡することが出来た。

・・・と言っても、元から睡眠時間の短い私は、DVDを見つつ夜が明けるのを待っていた。

病室からの朝焼け・・・。

病室からの朝焼け

声:「ようやく、今日、担当医が決まるんか~。」

6時半くらいに、いつもの看護師の回診。

そして、いつものやりとり・・・。

看:「痛みはどうですか?」

私:「大分、和らいぎました・・・。」

看:「一番痛かった時を10にしたら、今はいくつくらいの痛みですか?」

私:「それでも、5位ですかね???」

看:「では、血圧と体温を測りますね~。」

私:「はい・・・。」

看:「血圧・・・、138-90・・・。体温・・・、36.5度・・・。お通じとオシッコの回数は?」

私:「三回です・・・。」

看:「今日、担当の先生が決まりますから、後で、先生が来られると思いますので・・・。」

私:「はい・・・。」

看:「佐々田さん、お風呂はどうされているんですかね~?」

私:「?」

看:「もし、腰に負担が無いようでしたら、シャワーを使われても良いですよ~。」

私:「えっ!!良いんですか・・・┌|*゚o゚|┘ウホウホ。気持ち悪かったので助かります。」

看:「椅子を使って、決して、無理はしないで下さいね~。シャワー室にも、ナースコールがありますから、何かあったら、コールして下さい。」

私:「はいっ!」

看護師が立ち去ると、私は、イソイソとシャワー室へ向かった。

シャワー室

三日ぶりのシャワーは気持ちよかった・・・o(^-’o)♪☆(o^-^)o~♪。

声:「折角、シャンプーの裏技を発見したのになあ~。まあ、いいか!」

次回へ・・・。