「真実の口」431 命のちから(リアル入院編)・・・その弐拾

前回の続き・・・。

シャワーを浴びて、すっきりしたところへ、朝食が運ばれてきた。

7/17・・・朝食

声:「ゲッ!グレープフルーツだ・・・!! ん???(@・д・@)??。いやいや、違ったオレンジだった・・・ヽ(゚∀゚ )ノ。」

全く関係ない話だが、会田氏と私が共通して食べられないものがある。

それが、グレープフルーツとセロリである。

別に示し合わせた訳ではないのだが、むか~し、会田氏と出会った頃に、食事をしていて、セロリが出てきて、セロリとグレープフルーツが駄目な話をしていたら、会田氏も、偶然にもその二つが、まるきり受け付けないということだった。

グレープフルーツは料理に紛れ込むことはないが、セロリは原形として出るだけでなく、香味野菜や隠し味として使われることもある。

最近では、唐揚げ粉に使用されている商品もある。

もちろん、それらを使用した唐揚げなどは口に出来ない。

その為、一緒に食事をしているときに、セロリが使われている料理を発見すると、お互い注意を促すようにしている。

声:「病院食に拒否権はないのだろうが、セロリやグレープフルーツが出てきたらどうしよう・・・。」

話を元に戻そう・・・。

朝食の写真を見て欲しいのだが、真上から撮っているのが解るだろうか?

ようやく、ベッドの上に何も捉まらずに立ち上がれるようになったのである。

食事が終わり、いつものごとく、PCを取り出し仕事を始める。

数件届いていたメールに返信する。

英語のメールをつくるのも苦では無くなってきた。

仕事を終え、DVDを見ていると、医師がやってきた。

声:「良かった・・・。救急車で運ばれてきたときの若い医師じゃない・・・ヽ(゚∀゚ )ノ。」

医師:「担当させていただきます〇〇です。具合は如何ですか?」

私:「入院当初よりは、随分、楽になりました。」

医:「少し、診察しますね。」

私:「はい。」

医:「足首を上下できますか?」

足首を動かしながら・・・。

私:「はい。」

医師は筆のような物を取り出し、私の右足の太ももを軽くなぞる。

医:「感覚はありますか?」

私:「はい。」

医師は、脛、足の甲、足の裏と筆を滑らせていく。

医:「これはどうですか?」

私:「はい。大丈夫です。」

医:「右足に痺れは無いですか?」

私:「ありません。」

医:「レントゲンや診察の結果では、何も無いようなので、痛みが取れれば、大丈夫だと思います。」

私は、不安に思っていたことを尋ねてみた。

私:「尿の色が濃いのですが、内臓系からの腰痛とは違うんですか・・・?」

医:「水分取られていますか?入院されると、トイレに行けない為に、水分の摂取が減る人が多いんですよ。その為に、尿が濃くなったりするんでね~。」

私:「ああ・・・。確かに、いつもの摂取量に比べれば、少ないですね~。」

医:「水分はきちんと摂取して下さいね。」

私:「解りました・・・。」

声:「取り越し苦労で良かった・・・。危うく“病気は自分の脳が作りだす”を実践するところだった。」

医:「薬はきちんと飲んでますか?」

私:「はい。大丈夫です。」

医:「少し薬の内容を考えますので、後から、看護師が来ると思います。」

私:「はい。解りました。」

医:「どの程度、動けますか?」

私:「普通に立って移動することは無理ですが、車椅子を使っての移動は出来るようになってます。」

医:「少しずつで良いんで、無理しない程度に、身体を動かして下さいね。」

私:「はい・・・。」

医:「入浴はどうされてますか?もし。大丈夫なようでしたら、部屋にシャワーも付いているんで、使っても大丈夫ですよ。」

声:「朝の看護師は、医師の許可をもらって、私に言いに来たのでは無かったんだ・・・( ̄へ ̄|||) ウーム。」

私:「朝、看護師さんが良いって言ったので、早速、使いましたが・・・」

医:「そうですか。それなら大丈夫です。その他、何かあったら、看護師に言ってください。」

私:「はい・・・。」

次回へ・・・。