「真実の口」436 命のちから(リアル入院編)・・・その弐拾五

前回の続き・・・。

看護師が出て行って、しばらくすると、朝食が運ばれてきた・・・。

7/18・・・朝食

水曜日はパンの日らしい・・・( ̄▽ ̄;)

前回の病院食でも書いたのだが、私は、GHQ に押し付けられたパンの文化が大嫌いである。

自分から好んで口にすることはない・・・。

それが、一週間に二度も口にしなければいけないとは・・・・il||li _| ̄|○ il||li

食事を終え、いつものようにメールの処理をしていると、〇〇先生がやってきた。

医:「おはようございま~す。如何ですか?」

私:「昨日から、リハビリの先生に動くように言われたので、出来るだけ動こうかと思うのですが、意志とは裏腹に、なかなか身体がついて行きませんねぇ・・・。」

医:「ああ・・・。リハビリは・・・、(壁の医師の名前を確認して)□□先生ですか?無理しない程度に頑張ってください。」

私:「はい・・・。」

医:「医療的には、後は出来ることはないので、痛みが引けば、いつでも退院できますので、薬を飲んで、身体を動かすことに、少しずつ慣らしていって下さい。」

私:「わかりました。」

仕事に戻る私・・・。

入れ替わるように、リハビリの□□先生がやってきた。

リ:「如何ですか~?」

私:「昨日、少し動きはしたんですが、まだ、かなり無理があるようです。」

リ:「最低、1~2時間に一度は、身体を動かして、慣らしていって下さいね~。」

私:「はい・・・。」

声:「今度は“最低”が付いたぞ・・・。」

□□先生が出て行くと、仕方なく、私は歩行器を使い、病棟を一周してきた。

昨日ほど、負担はなさそうである。

・・・とは言っても、歩行器のアーム部に全体重を預けて、腕で支えての歩行である。

それから、仕事やDVD鑑賞の合間に、一時間に一度、歩行器でのリハビリを心掛けた。

お昼までに4度ほど、リハビリを行い、部屋でDVDを観ていると、廊下をパタパタ走ってくる音が聞こえてきた。

例のごとく、「と~と~!!」と叫びながら、ドアを勢いよく開けて、末娘が入ってきた。

末娘は、お決まりのように、靴を脱ぐと、ベッドによじ登ってきた。

仕方がないので、DVDを観るのを止めて、ア〇パ〇マ〇に切り替えてやった。

夢中になっている末娘を放って、家内とその他の子供等のことを話していると、昼食が運ばれてきた・・・。

7/18・・・昼食

運ばれてきたトレイの中に、エビ天を目ざとく発見した娘は、「ビー、ビー」とアピールする。

仕方がないので、衣を剥いで、エビを口に入れてやると、その他の物には一切見向きもせず、家内に持ってきてもらっていたチキンライスを無心に食べていた。

声:「しかし・・・、ここ最近、エビ天やエビフライは衣しか食ってないなぁ・・・」

食事も済んで、家内等が帰るというので、リハビリがてらに見送ることにした。

車椅子じゃなく、一緒に歩く私を、末娘が嬉しそうに指さしている。

そう思ったのも、束の間・・・。

歩行器の中に入ってきて、歩行器を押そうとするではないか・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

今の私には、末娘の力でも抵抗が出来ないようだ・・・_| ̄|○

家内が慌てて、末娘を止めて、歩行器の外に出す・・・。

声:「ホッ・・・。」

エレベーターまで、家内等を送り、病棟を一周して帰る。

それからも、約1時間おきに、リハビリを繰り返す。

声:「いったい、いつになったら普通に歩けるのだろう???」

そして、夕食が運び込まれて、いつものように個食を済ます。

7/18・・・夕食

何も喋らずに食べる夕食は、本当に味気ない・・・。

次回へ・・・。