「真実の口」438 命のちから(リアル入院編)・・・その弐拾六

前回の続き・・・。

いつものように、朝起きて、シャワーを浴びて、メールの処理をする。

すっかり、ルーチンワークになってしまった・・・。

そして、いつものように看護師の巡回が終わり、朝食が運び込まれてくる。

7/19・・・朝食

これも食事と言うよりは、栄養補給の為のエサのごとく、口に運んで終わる。

しばらくして、〇〇先生がやってきた。

医:「おはようございます。如何ですか?」

私:「早く退院したいので、リハビリは頑張っているんですけど・・・。」

医:「そうですね~。動けるようになれば、いつでも退院の許可は出せる状況なので、退院できそうであれば、いつでも言ってください。」

私:「はい・・・。一応、土曜日の退院を目標にしているんですが・・・?」

医:「分かりました。病室の管理は、看護師達がやっていますので・・・。私の方からも、看護師には、状況次第で退院の許可を出していると伝えますから・・・。」

そして、それから、また、しばらくして、リハビリの□□先生がやってきた。

リ:「おはようございます。リハビリは如何ですか?」

私:「1時間に1度は動くようにしています。」

リ:「今は、どんな格好で歩行器を使っていますか?」

私:「腕全体で支えるようにして、歩いていますが・・・。」

リ:「もし、可能であれば、少しずつでも、体重をかけずに、軽く支えるような感じで歩いてみてください・・・。」

私:「わかりました・・・。」

リハビリの□□先生が出て行った後、早速、体重をかけないように、歩行器を腕で押すような感じで歩いてみた。

私:「#$▽%&■*@・・・・」

声:「無理無理無理無理・・・。」

とてもじゃないが、体重を腰で支えられる状況ではない。

仕方がないので、腕で体重を支え直し、歩くことにした。

途中、〇〇先生に会った。

医:「頑張ってくださいね!」

私:「□□先生には、体重をかけないようにって言われたんですがね~」

医:「ああ~。まあ、焦らずに無理しないで、頑張ってください!」

私:「はい・・・。」

それから、一時間毎のリハビリの度に、体重をかけないように挑戦するが、まだまだ無理なようである。

声:「そうか~。体重をかけられないなら、まだまだ、退院は無理かなあ?」

そして、昼食・・・。

7/19・・・昼食

2時過ぎに、家内と末娘と2番目の娘が見舞いにやって来た。

2番目の娘に、少し言い伝えなければいけないことがあったため、家内に連れてくるように、前日、伝えていたのである。

16歳の悩み多き年頃である・・・。

人生、悩んでいるだけでは前に進めない・・・。

私は、いつでも今の自分が好きかどうかという判断で行動している。

娘にも、常に自分のことが好きでいられる生き方をするように言っている。

自分に嘘をついたり、他人に嘘をついたり、見栄を張ったり、心に無理強いしたり、etc・・・。

少し話して、気が楽になったのか、来る前よりは、幾分、元気にはなったようである。

5人も子供を抱えりゃ、それぞれ個性があり、大変なのだが、それもまた楽し・・・だ!

午後にも、一時間毎のリハビリを繰り返す。

少しずつであるが、体重をかけずに歩行器を押すだけで、前に進めるようになってきた。

そして夕食・・・。

7/19・・・夕食

声:「なんだか、随分、質素だなあ・・・。(一口食べる。)あれ・・・?意外に美味いじゃん!」

そして、入院6日目が過ぎていった・・・。

次回へ・・・。