今回は、違う角度で元素周期表を見てみたいと思う。
私は知らなかったのだが、我々を取り巻く元素は、一部の例外を除き、天然の元素は地球上では作られていないらしい・・・。
人体を構成している元素は、ほぼ全てが宇宙に由来しているらしいのだ。
元素の誕生には、決定的な必須条件があるらしい・・・。
それは、温度が1,000万℃を越えねばならないということ。
また、少し科学っぽくなって、恐縮なのだが・・・。
前段で書いたように、原子核は陽子と中性子で出来ている。
陽子は電気的にプラスなので、陽子同士は反発しあうことなになる。
しかし、余りにも近くに接近しすぎると、陽子や中性子の間に核力という別の力が働き、この力が、陽子と陽子の電気的に反発し合う力を上回り、原子核が維持されているらしい。
ちなみに、この原理を導いたのが、日本人で初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士らしい。
詳細は、寄稿しないが、興味のある方は、日本人初のノーベル賞受賞者の研究を紐解いてみるのも面白いかも知れない。
中間子理論自体は、数式で表されるものだが、科学が苦手な方でも、概略は理解出来ると思う。
さて、新しい元素を生み出すには、元の原子の元子核を、別の原子の元子核とを、お互いの核力が働くまで接近させる必要があるらしい。
しかし、原子核同士は電気的に反発し合うので、お互いを接近させるには、莫大なエネルギーが必要になるらしい。
そのエネルギーが、1,000万℃を越えるとてつもない高温らしいのだ・・・。
地中深くにあるマグマは、800~1,200℃・・・(^-^)
また、太陽の表面温度は6,000℃・・・(^-^)/
1,000万℃が、どれだけ凄いエネルギーなのか、想像すらつかない・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
ちなみに、地球の中心部の温度は、何度位かご存知だろうか???
答えは、6,000℃・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
私は、この地球中心の温度こそが、地球という不思議な天体の源ではないかと考えている・・・♪ワクワク((((o゜▽゜)o))) ドキドキ♪
では、1,000万℃という莫大なエネルギーは、宇宙のどんな空間で作られているのかを見てみよう。
1. 宇宙誕生の“ビッグバン”直後
宇宙は137億年前に、ビッグバンという大爆発で誕生したということは、何となく、記憶していると思うのだが、このときの温度は1,000万℃を優に超え、ビッグバン1秒後には、100億℃だったと推計されている。
2. 太陽のような恒星の中で起こる“核融合”
恒星の内部の温度は、1,000万℃を越えており、次々と新しい元素が産み出されているらしい・・・。
もちろん、太陽も例外ではない。
3. 寿命が尽きた恒星の“超新星爆発”
星には寿命があるということは誰もが知っていると思うが、その寿命が終わるときに大爆発を起こすのである。
宇宙に存在する鉄より重い元素は、そのほとんどが超新星爆発後の10秒以内で作られているというのだから、壮大な話である。
ビッグバンから宇宙誕生、私の大好物である素粒子までに話が及ぶと、興味のない人には、退屈になると思うので止めとこう・・・。
地球の歴史については、以前、寄稿しているので、ビッグバンからその後も、機会があれば触れてみたいと思うのだが・・・。
では、この太陽系の原素の構成はどうなっているか知っているだろうか?
水素(H) ・・・74.4%
ヘリウム(He)・・・23.7%
その他・・・1.9%
では、これを原子で見てみると、どうなるだろう???
水素(H) ・・・90%
ヘリウム(He)・・・9%
その他・・・1%
どうだろう?
この宇宙は、水素がキーになっているのが、理解出来ると思う。
今回、何故、このような説明をしてきたかというと、宇宙と人体の関わりを説明したかったからである。
次回へ・・・。