「真実の口」499 抗がん剤治療のうそ

抗がん剤治療のうそ・・・。

ナント、大胆なタイトルと思った方もいるかも知れない・・・( ̄∀ ̄;)

しかし、これは、今日紹介しようと思っている書籍のタイトルである。

仕事柄、色んな病気を抱えている人と接する機会が多い。

その際、よく聞かれる質問がある。

「○○薬を飲んでいる(使用している)んですが、止めた方が良いんですかねぇ?」

痛み止め、ステロイド、睡眠導入剤、抗うつ剤、抗がん剤、etc・・・。

残念ながら、我々は、医師や薬剤師から処方した薬に対して、「止めた方が良い」など、一切、言える立場にない。

そんなことを言おうものなら、医師法・薬事法に抵触して、後ろに手が回ってしまう・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

しかし、医師に手の施しようがないとサジを投げられ、環境回復サロンへ通う事により、ようやく取り戻した命なのに・・・。

検査のために病院に行き、治療が出来る身体になったと言う理由で、手術や投薬により、命を短くしてしまったという例を数多とみてきている。

これから紹介する書籍は、朝、新聞を読んでいて、下段の書籍の紹介の欄に、「抗がん剤治療のうそ~乳がんをケーススタディとして~」というタイトルを見て、すぐに、インターネットで購入したものである。

翌日に届いたのだが、まず、帯に目がいった。

『抗がん剤は手術後すぐに使わなくていい!』

「抗がん剤の投与は、手術後すぐに行っても、仮に転移が見つかった後に行っても、効果は同じだけあり、生存率は変わらない。苦痛の少ない治療を選ぶなら、どちらにするべきだろうか?」

如何だろう?

これだけでも、興味がわくではないか・・・ヾ(*´∀`)ノ

まず、著者を紹介しよう・・・。

上松稔氏は、1956年生まれの医学博士で、がん放射線治療の専門医である。

1982年 3月、滋賀医科大学医学科卒業後、慶応義塾大学放射線科を経て、ハーバード大学放射線腫瘍科へ留学、その後、防衛医科大学校放射線科講師、慶応義塾大学放射線科専任講師、トロント大学放射線医学科客員教授、ハーバード大学放射線腫瘍科客員教授を歴任し、現在は、UASオンコロジーセンター長を務めている。

著書の紹介では、「患者と心と身体の負担が少ない、より楽ながん治療を追求し、2006年からは、世界初の四次元ピンポイント照射(がんを追跡照射)を開始し、安全で確実にがんを狙い撃ちにする治療法で、肺がん、乳がん、前立腺がん、肝がんなど、数多くのがんを病期によらず切らずに治し、「がんなら手術」という常識に意識改革をもたらしている」とある。

すぐに、本を手に取った私だが、医学用語はあるものの、易しい解説とグラフや図を多用した内容に、175ページ程度なので、あっという間に読み終わってしまった。

この本を読むと、現在、治療に当たっている医師でさえ、医学界の誤った定説に振り回されているのがよく分かる。

中味の紹介をしなくても、章ごとのタイトルや項目で、言いたいことが判ると思う。

第一章 抗がん剤を早期投与するメリットはない

第一項 予防的に用いても転移が進行してからでも効果は同じである
第二項 「抗がん剤は術後の転移予防に使うべき」は、うそ

第二章 抗がん剤治療の真の実力

第一項 真の延命効果と真の再発・転移予防効果
第二項  実際に再発・転移してからの抗がん剤治療で、どれだけの人が救済されているのか?

第三章 本当は必要としない患者の法が多いのに、なぜ抗がん剤治療が一般化してしまったのか

第一項 抗がん剤が無かった時代の成績を振り返る
第二項 ミラノ臨床試験(CMF)の重大な問題点を指摘する

第四章  新たなる統計学の手法「IPCWM」は詐欺まがいでは?

第五章 かしこい患者になるためのヒント

私にとって、目からウロコの話ばかりだった・・・。

最後に、帯の裏面に本編の抜粋があるので紹介しよう。

『あなたのがんは、あなたのがん。治療の選択肢を考えるのに、遺伝子の違う他人のデータで作られたガイドラインに縛られる必要はありません』

「乳がんは手術しなかった時代、1期患者は8割以上、2~3期でも半分以上には、再発・転移は出なかった。本来、これらの人たちには、一生涯抗がん剤やホルモン剤は不必要である。それがわかったとき損するのは誰なのか。冷静に考えれば、誰の話を信じて、誰の話を疑うべきか、自然に見えてくる。」

是非、がんで苦しんでいる方、がん患者が身近にいる方は、この著書を読んで参考にして欲しい・・・。

そして、環境回復サロンだけの治療に専念する自信を持って欲しい・・・m(_ _)m