「真実の口」521 訪中記(2013年3月)・・・⑧

前回の続き・・・。

訪中3日目。

この日は、特にスケジュールもなく、午後の便で帰るだけかと思っていたのだが・・・。

前夜、今後、私とのコミュニケーションを図るための通訳を新たに雇いたいという理由で、ある人物の面接をして欲しいとお願いされた。

食事をしながら、どれだけコミュニケーションが取れるかを試して欲しいとの事だった。

まあ、特段、断る理由も無かったので、承諾した。

8時に朝食開場に行くと、しばらくして、会長、社長、専務に伴われて、男性がやってきた。

第一印象・・・。

声:「中国人っぽくないな~。何だか、薩摩藩のあの方に似ている・・・(^。^)」

私、専務、通訳さんに男性を交えて、挨拶を交わした後、色々と尋ねてみた・・・。

年齢や出身地は?

日本語を何処で覚えたのか?

日本には何年くらい住んでいたのか?

現在、何をしているのか?

等々・・・。

どうやら、日本に10年くらい住んだ経験があり、その時に、飲食店で働きながら、日本語を覚えていったと言うことらしい。

現在も、日本企業のテレフォン・オペレーターをしていると言うことだった。

そのためか、日本語で一番難しいとされる、丁寧語、尊敬語、謙譲語も、昨今の日本の若者より上手に使いこなしている・・・。

雑談をしながら、どうしても聞きたくなって、ついに聞いてしまった。

私:「中国人っぽくないですよね?」

男性:「そうでも無いと思いますけど、日本でも、言われたことがあります。」

私:「日本で、誰かに似ているって言われませんでしたか?」

男:「はぁ~???」

私:「西郷隆盛に似ているって言われたこと無いですか?」

男:「はぁ・・・。時々・・・。」

そう、彼は、眉毛も太く、四角顔で、西郷隆盛にそっくりだったのである。

同じ濃い顔を持つ九州男児の私にしては、凄く親しみの持てる顔だったのである。

1時間程度、雑談をしてみたが、なかなか好感の持てる真面目な男性だった。

会長に「どうだろうか?」と聞かれたので、私も通訳さんも、「大丈夫でしょう。」という回答をさせて頂いた。

次回、上海を訪れたときは、彼が通訳としてお会いすることになるのだろうか???

面接も兼ねた食事も終え、私ら3人は日本へ帰るために、専務に空港へ送ってもらった。

実は、私の今回のフライトは、A〇Aではなく、中〇東〇航空と上〇航空のコードシェア便を往復とも利用した。

その理由は、尖閣諸島の問題以降、理由もなく、日本の航空会社が離着陸の順番を後回しにされたりするという話を聞いていたからである。

事実、色んな方のブログで、そんな経験をしたという記事が出ている。

中国の窓口になる日本の代理店の社長と通訳さんは、J〇Lで来て、J〇Lで帰るという・・・。

何故に中国人の彼らが、日本の航空会社で、私が中国の航空会社なんだろう???

航空運賃を聞いてみたら、J〇Lの方が2割ほど安いではないか・・・(-_-)#

私は、「別々にチエック・インして、後で合流しよう」と言い、カウンターで、チック・インしようとしたのだが、ここではなく、〇〇番に行ってくれと言われた。

〇〇に行くと、ここでは出来ないので、△▽番に行ってくれと言われる。

△▽番に行くと、□□番でないと、出来ないとのたまわるではないか・・・(??д?)ァァン?

普段は温厚(?)な私でも、堪忍袋の緒が切れてしまった・・・(ノ`□´)ノ⌒┻━┻

私:「我~、おどれらの所為で、3度も変わっとんじゃ!己の責任でやらんかい!!」

もちろん、中国語は出来ないので、英語である・・・。

私の剣幕に、受付の男性は、慌てて、□□番のカウンターに走っていき、必要な作業をして戻ってきた。

声:「やれば出来るじゃん・・・。」

こうして、2泊3日の上海出張は幕を下ろした。

今回、中国へ行って、色々感じたことがある。

それは、こぼれ話として、次回へ・・・。