「真実の口」582 訪中記(13年6月)・・・⑨

前回の続き・・・。

断熱材を求めて店舗を探しながら、現場責任者との不毛なやりとりの結果、彼は、資材の名前はわかるが、売っている店を知っているわけでは無いと言うことが判明・・・。

その間にも、言葉の壁が大きな障害になった・・・。

私が、スタイロフォームらしきものを発見して、商品を見に店に入っていた時のことである。

少し、建築用語の解説を・・・。

スタイロフォームとは、主原料のポリスチレン樹脂(商品名:スタイロン)に発泡剤、添加剤を溶融混合し、連続的に押出発泡成形した板状保温材で、発泡を英語でフォームというため、一般的にスタイロフォームと言われる。

ただ、スタイロフォームは、ダウ化工株式会社の商標名で、正式名称は「押出法ポリスチレンフォーム」という。

軽くて加工が簡単なため、一般的によく使われる断熱材である。

以下が、その時の私と王さんのやりとりである。

私:「これ断熱材?」

王さんが店の人に聞き・・・。

王:「防音材だそうです・・・。」

私:「断熱材じゃないんだ?」

王:「そうみたいですね・・・。」

私:「とりあえず、断熱材を置いている店に連れて行ってよ・・・。」

王:「わかりました。」

しばらく、歩くと、またもやスタイロフォームらしきものと、今度はグラスウールらしきものが・・・ヽ(゚∀゚ )ノ

ここでまた、建築用語の解説を・・・。

グラスウールとは、短いガラス繊維でできた、綿状の素材で、建築物における断熱材として広く用いられている。

ここで、グラスウールに出会ったことで、私は、ひとつの答を導き出した。

実は、グラスウールは、吸音材としてスピーカーや防音室の素材として用いられているのである・・・(; ´_ゝ`) フッ

私は、グラスウールについて、尋ねてみた・・・。

私:「これ、グラスウールなんだけど、店の人に聞いてみて・・・?」

王さんが、店の人に質問する・・・。

王:「防音材だそうです・・・。」

声:「やはり・・・( ̄ー ̄)ニヤリ」

私:「グラスウールは防音材としても使うんだけど・・・、熱を逃がさないようするものか聞いてみて・・・。」

王さんが、再び、店の人に質問する・・・。

王:「そうらしいです・・・。」

私:「王さんの言っている防音って、温度を防ぐって意味の防温なの?」

王:「そうです。そうです。中国では防温っていうんですよ~。」

私:「お願いだから、中国語じゃなくて、全部、日本語で訳してよ・・・ヽ(*`Д´)ノ」

やれやれ、これで断熱材は解決かなと思い・・・。

比重を確かめようと、グラスウールに触ろうとしたら、店の人が慌てて、私を制止するではないか・・・(@・Д・@)??

王:「何か、触ると刺さるので止めた方が良いと言っていますよ。」

私:「そんなもん、ガラスの繊維なんだから、わかってるよ・・・ヽ(*`Д´)ノ。」

王:「そうですか・・・。」

私:「重さを確認したかったんだよ・・・。」

再度、グラスウールを持ち上げてみる・・・?

ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…

声:「こんなもんだったけか???」

確認のために、会田氏に電話をしてみることに・・・。

次回へ・・・。