「真実の口」629 不思議の国・中国⑫

前回の続き・・・。

K氏と会った翌週、私は太和側とのミーティングを持った。

私の意志が先方に正確に伝わっていなかったこと・・・。

私の居場所について、先方に誤解を招く報告をしていたこと・・・。

これらのことを受けた上で、合弁企業設立に向けて、今後はASKとB社のみで話しを進めるが、進捗状況の報告及びメールのやりとり等を転送すると伴に、太和側にも利益を享受出来るようにすることを提案した。

この件に関しては、了承を頂いたのだが、聞き捨てならない話しを聞いた・・・( ̄∀ ̄)3

B社は業績不振に陥っているらしい云々・・・。

仕切り表に対して、クレームを付けてくる云々・・・。

商品の形状にクレームを言っている云々・・・。

声:「ほう・・・。面白いではないか・・・。その前に、私に紹介する前に、業績等は調べておけよ・・・ヽ(`Д´)ノ」

そして、K氏が帰国して、しばらくして、会長に私とのミーティングの内容を報告した旨のメールが届いた。

しかし、その中に気になる項目が3箇所あったので、私の見解を示した。

一つ目は・・・。

K:「御社の考えは、最初の「意向書」に書かれた内容と大きく変わっていた事も事実です。」

私:「誤解があるようですが、意向書の制作自体が我々の意向に沿っていません。

我々は、合弁同意書として、3点のみで良いのではないかということを最初から主張しています。

一、貴社PとASK株式会社で合弁会社を作ることを前提に交渉を進めていくこと。

一、それに際し、貴社は資金、弊社は溶液の提供を行うこと。

一、抗酸化溶液の管理は弊社で行うこと。

出資比率や役員の数等々、その他諸々のことは、今後決めていけばいいという提案をしましたが、貴社は諸処の細かいところまで決めていこうとし、次の予定も入っているにも関わらず、六時間以上の拘束状態で、これでは埒があかないので、意向書はあくまで貴社の提案であり、合意書ではないと言う旨も伝えています。」

これに対して、K氏からの回答は無かった・・・怒(-"-)怒

2つ目は・・・。

K:「貿易の中で、いくつかの問題も出ています。製品説明-発注-受注-発送-納品-仕様サポートなど、レスポンスが遅い。現状、御社(太和さん含め)の受注及び発送対応が大幅に遅れている関係で、こちらの販売先からのクレームが非常に多いです。」

私:「これに関しては、私はノータッチですのでわかりません。」

ただ、気になったので、太和側にも状況を確認した。

すると、王さんからのメールに、私は憤ってしまった。

どうも、K氏の話とは、随分と食い違いがあるのである。

発注を決められない・・・。

購入代金の頭金を振り込まない・・・。

購入代金さえも遅れがちになっている・・・。

先方の書式を押しつける・・・。

いやはや、王さんも相当ストレスが溜まっていたようだ・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

これに関しても、K氏に貴社にも問題があるのではないかという事実確認のメールを送ったのだが、音沙汰無し・・・( ̄^ ̄)凸

3つ目は・・・。

K:「届いた製品の破損率が高い(バケツのある部分はよく破裂する、製品設計の問題かも)

私:「これは、中国内の輸送の問題であり、製品設計の問題ではありません。その他諸外国で、破損の話しなど一度もありません。ただ、対処できる点があれば、対処の方向で考えています。」

この時、実は、この件が、最大の問題になるとは思っていなかった・・・。

次回へ・・・。