「真実の口」638 「医療否定本」に殺されないための48の真実

こんな本を見つけた・・・ヾ(*´∀`)ノ

「医療否定本」に殺されないための48の真実』

タイトルから推察できるように、わたしが以前紹介した、近藤誠医師の“医者に殺されない47の心得”への反論本である。

私にしたら、「待ってました」という感じである・・・。

著書の紹介文には、『“がんもどき理論”は、あと出しジャンケン!“がん放置療法”で後悔する前に、必ず読んでください。』とある

実は、以前にも、自治医科大学教授である斎藤建医師著の『近藤誠氏の『がんもどき理論』の誤り-病理医の見たがんの真実』という本も探し出して、読んではいるのだが・・・。

近藤誠氏の『がんもどき理論』の誤り―病理医の見たがんの真実

病理医として30年のキャリアをもつベテランの立場から、細胞としてのガンの性質を詳細に解き明かしているのだが・・・?

私としては、読み終わって、積極的にがんを治療しようという気にはならず、最終的に、「?」というクエスチョンマークが残ってしまった。

ただ、私の感想なので、一つの理論があれば、それへの反論があるのが当然なので、どちらも読んでみた方が良いのでは・・・。

さてさて、前述の『「医療否定本」に殺されないための48の真実』だが・・・。

著者は、兵庫県尼崎市で長尾クリニッックを開業している長尾和宏医師である。

「尼崎の町医者」を自称しており、著書にも『町医者だから言いたい』というシリーズ本を3冊出している。

では、例によって、中味を詳細に書くのではなく、各章とピックアップしたいサブタイトルを紹介したいと思う・・・。

■第1章 知っておきたい日本の医療の基礎知識

真実1 日本の医療システムは、文句なしに世界一

真実2 足りないのは、「医者」ではなく「総合医」

真実3 「薬好き・検査好き」は、国民性の裏返し

真実6 高血圧・高コレステロール、基準が甘いのは高齢者だけ ほか

■第2章 検診を受けるか、受けないか

真実7 「がん」と「がんもどき」の間がある

真実8 2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ

真実9 がん検診を受ける権利、受けない自由

真実12 予防医療は、個人の生き方次第 ほか

■第3章 患者よ、もっと賢くなれ

真実13 「早期発見」は、やっぱりラッキー!

真実14 「がんもどき理論」は、あと出しジャンケン

真実15 がんは治療をしてもしなくても、痛むときは痛む

真実16 「がんの基準は国によって違う」は当たり前

真実19 目指すべきは勝率を上げる「付き合い方」

真実21 「がん幹細胞療法」の時代へ ほか

■第4章 抗がん剤の真実

真実26 毒をもって毒を制す

真実28 抗がん剤が効くがんと、効きにくいがんがある

真実29 緩和医療なくして始まらない

真実32 迷ったら、休んでもいい ほか

■第5章 今日からできる暮らしの見直し

真実34 生活習慣病は老化現象ではない

真実35 がんも認知症も、生活習慣病があるとなりやすい

真実36 「脂っこいもの好き」はやっぱり危険-脂肪依存症は、糖尿病やがんを引き起こす

真実40 「ポックリ逝く技術」なんてあるわけない ほか

■第6章 「尊厳生」を全うする秘訣

真実41 「余命」は最後の最後までわからない

真実43 「最期は自宅」は自分次第

真実44 おひとりさまも、老老、認認も大丈夫

真実47 「平穏死」とは「待つ」ということ ほか

どうだろう・・・?

サブタイトルを見ると、結構、読む気がそそられるのではないだろうか?

しかし、私の感想では、何ら近藤医師の理論への反論になっていないような・・・┐( -_-)┌ ヤレヤレ

一応、読んでみると良いのでは・・・?