「真実の口」685 食の安全に関する再考⑪

前回の続き・・・。

前々回、中国の大気汚染について、前回、中国の水質汚濁について寄稿してきた。

最後に、土壌汚染にスポットをあてる・・・( >_[・]) ロックオン

例のごとく、“中国 土壌汚染”というキーワードで検索してみる・・・□_ヾ( ̄∀ ̄*)カタカタ

Webで約765,000件、画像で約287,000件、動画で約6, 900件がHitした・・・(´-ω-`)う~む

大気汚染に比べると、遙かに少ないが、水質汚濁に比べると、若干、関心が高いのだろうか・・・???

因みに、英語で“China Soil Pollution”と検索すると、Webで約2,330,000件、画像で約3,070,000件、動画で約51,100件だった・・・( ̄ー ̄?)…..??アレ??

以外に、大気汚染・水質汚濁に比べると、関心が薄いようである・・・σ(・ω・*)ンート…

さて、画像をいくつかピックアップしてみよう・・・。

化学薬品が染み出してくる土壌・・・。

化学物質が染み出る土壌

汚染された土壌を除去作業中・・・。

土壌汚染の除去作業中

土壌汚染により使えなくなった農地・・・。

土壌汚染により使えなくなった農地

さて・・・。

先月17日、中国環境保護省と国土資源省は、全国の土壌汚染の状況をまとめた「全国土壌全体調査」を公表している・・・。

ロイター・共同の報道によると・・・。

この調査は2005年4月~2013年12月まで、8年間をかけて、中国本土の全耕地及び一部の森林、草地、未利用地、建設用地を調査したもので、調査面積は630万k㎡に及ぶものらしい・・・。

因みに、中国の耕地面積は約964万k㎡なので、約3分の2を調査したことになる・・・(^д^)スゲー!

調査結果によると、汚染が確認された土地は調査対象の16.1%に達し、「きわめて軽度」が11.2%、「軽度」が2.3%、「中度」が1.5%、「重度」が1.1%ということだった・・・。

詳細に見てみると、鉄鋼業や製紙業などの工業用地やその周辺では36.3%、工業用地跡地では34.9%の基準を超えた汚染が確認されたということである・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

更に、耕地では19.4%で基準を超えていたというのだから驚きである・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~

汚染されたサンプルの82.8%%で、カドミウム、水銀、ヒ素、クロム、鉛といった有毒な無機汚染物質が検出されている・・・(*-゛-) う゛~ん

地域別に見ると、北方よりも南方の汚染が深刻だということだ・・・ナットク(。-д-。)ゞ

長江デルタ、珠江デルタ、東北部工業地帯などで深刻な汚染が確認され、特にカドミウム汚染が深刻で、西南地域や沿海地域でのカドミウム汚染面積は従来調査より50%以上の増加となったらしい・・・(lll-ω-)ズーン

ただ、中国政府は、これまで土壌汚染が表沙汰になると不利益を被る関係者が大多数存在することからか、土壌汚染について、具体的に公表することなく、国家機密事項としてきたのである・・・。

それが、今回は公にして来た訳だから、相当、深刻な状況と言うことが想像できる・・・。

「全国土壌全体調査」の公表に先立って、昨年12月に開かれた全国商工連合環境商会の主催する「2013中国環境保護上場企業サミット」に於いて、中国環境保護省生態保護局の庄国泰局長は、「水と大気についで、中国は総合的土壌環境の保護と管理を展開する。土壌の環境保護に関する投資の規模は水と大気管理への投資を大きく上回り、10兆元に達するだろう。」と発言している・・・。

また、今年3月に開かれた第12期全国人民代表大会に於いて、李克強総理が国務院を代表して、「エコ文明建設は国民の生活に関わり、民族の未来に関わる。煙霧の範囲が拡大し、環境汚染問題が際立っていることは、粗放な発展方式に対して大自然が灯した赤信号だ。環境保護を強化し、決意を固め、断固たる措置を講じて困難な任務を達成しなければならない。」と発言している・・・。

更に、「断固たる措置を講じて汚染対策を強化する。煙霧の頻発する大都市と地域を重点に、PM2.5、PM10対策を突破口にし、(中略)、きれいな水行動計画を実施し、飲用水源の保護を強化し、重点流域の汚染対策を推進する。土壌修復事業を実施する。農業の非点源汚染対策を行い、美しい農村を建設する。われわれは貧困に対して宣戦したように、汚染に対しても断固宣戦しなければならない。」と宣言している・・・。

《参考》http://j.people.com.cn/94474/209258/index.html

果たして、中国は、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染へ真剣に取り組み始めるのか・・・?

3回にわたり、中国の環境汚染について寄稿してきたが、奇形児の発生の理由を改めて書く必要は無いと思う・・・。

次回へ・・・。