「真実の口」686 食の安全に関する再考⑫

前回の続き・・・。

三回に渡り、中国の環境汚染の状況を寄稿した・・・。

ただ、同じ経済発展を遂げるための副産物とは言え、中国と先進国諸国では、違う状況があるように思う・・・(ノ・人・`)??はて…?

先進国諸国の場合は、先に重化学工業の発展があり、重化学工業による環境破壊が進んだ・・・。

それにより、重大な健康被害も増えると伴に、第一次産業(農業、林業、水産業)も、深刻なダメージを受けた・・・。

しかし、これらの経済発展と引き替えに、我々は豊かな生活を手に入れ、食生活も変化していった・・・。

そして、現在は、様々な規制が出来たため工業による環境破壊よりも、フードシステムによる農業・漁業による環境破壊が深刻になっている・・・。

(この件に関しては、後述する・・・。)

中国の場合は、急激な短期間での経済発展に併せて、世界一の人口(1,367,520,000人:2014年4月IMF調べ)を抱えており、重化学工業による環境破壊と農業・林業による環境破壊が同時に起こっているから、更に、環境への負荷が大きく、深刻さを増しているように思う・・・。

一つ質問がある・・・ヾ(゚、゚*)ネェネェ

中国産の食品をどう思うだろうか・・・?

自信を持って、中国産食品は安心して食べられると言い切れる人は皆無なのではないだろうか・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

例えば・・・。

2002年7月、中国産輸入冷凍ホウレンソウから、基準値を大きく超える農薬が検出された事件が発生・・・。

2003年、中国茶から、世界各国で使用が禁止されているDDTが検出される・・・。

2004年1月、理髪店や病院から回収された頭髪を化学処理し、製造された醤油が、日本を含む諸外国へ輸出されていたことを中国中央電視台が報道された俗に言う“毛髪水醤油事件”が発生・・・。

同年4月、安徽省阜陽市で販売されていた粉ミルクが、タンパク質含有量が政府基準の10の1以下だったため、同省内の乳児が慢性的な高熱と下痢を引き起こし、その結果、頭部だけが肥大した乳児が市内の病院に運び込まれ、少なくとも13人が死亡、170人以上が栄養失調になった“安徽省偽粉ミルク事件(阜?劣??粉事件)”が発生・・・。

同年6月、成都市品質管理局が、成都市で生産された漬物のうち、添加物基準をクリアしたのはそのわずか23%しかないことを公表・・・。

2005年5月、日本国内で、インターネットで購入した中国製ダイエット食品「天天素清脂こう襄」の利用者から、めまい、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、不眠、動悸、口渇が多数報告され、調べた結果、シブトラミン(肥満症治療薬:国内未承認)・マジンドール(向精神薬)が含まれている事が判明、死者1名が報告された・・・。

同年8月、日本国内で、中国産養殖ウナギから、合成抗菌薬(マラカイトグリーン)が検出・・・。

同年11月、河北省平山県のアヒル飼育場において発ガン性のある着色料が使用されていた“紅心鴨蛋事件”が発覚・・・。

同年同月、山東省で養殖され上海市で販売されたイシビラメから、使用禁止の動物用医薬品等が検出された“多宝魚事件”が発覚・・・。

2006年12月、山東省招遠市の春雨工場による工業用漂白剤使用問題が発覚・・・。

2007年3月、アメリカなどで、中国産原料を用いたペットフードを食べた犬や猫など数百匹が死ぬ事件が発生・・・。

数え上げればキリがないほど、中国食品が引き起こした事件・問題がインターネットで検索可能である・・・□_ヾ(・_・ )カタカタ

しかし、あの事件が起きるまでは、対岸の火事程度に考え、中国産食品は、残留農薬等々、種々危険だけど、日本の商品と比べると、破格的な安さに惹かれ、その危険性に気付いていながらも気付かぬふりをして購入されていた人も少なくないのでは無いだろうか・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

2007年12月、我々に、改めて、中国食品の怖さを再確認させた事件、“毒入りギョウザ事件”である・・・ヾ(*`Д´*)ノ

以下、Wikipediaより引用・・・。

中国の天洋食品が製造し、日本のジェイティフーズが輸入し、日本生活協同組合連合会が販売した冷凍餃子を食べた千葉県千葉市、市川市、兵庫県高砂市の3家族計10人が下痢や嘔吐などの中毒症状を訴え、このうち、市川市の女児が一時意識不明の重体になった事件である・・・。

その後の詳細な鑑定の結果、市川市の家族が食べて吐き出した餃子の皮から3580ppm(3.58mg/g)、具から3160ppm(3.16mg/g)のメタミドホスが検出され、これは検疫基準を大幅に上回り、数個食べただけで死に至る可能性がある量であった。

更に、2008年2月5日、日本生協連は、福島県喜多方市で販売されていた「CO・OP手作り餃子」(2007年6月製)から高濃度のジクロルボスを検出したと発表・・・。

更に更に、2月20日には仙台市のみやぎ生協から回収した同商品から、ジクロルボス、パラチオン、パラチオンメチルの計3種類の有機リン系殺虫剤が検出された。

次回、何故、中国食品で、このような問題・事件が起こるのか検証してみたい・・・。