「真実の口」707 食の安全に関する再考30

前回の続き・・・。

前段までに紹介したように、日本政府は、GM作物・GM食品について安全・安心を全面に打ち出している・・・σ(・ω・*)ンート…

我々国民はGM食品をどのように感じているのだろうか?

公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会(JATAFF)という団体が意識調査を行っているので紹介してみよう・・・!

平成18年3月に発表された『遺伝子組換え技術・農作物・食品についての意識調査報告書』から・・・。

この調査は、平成17 年11 月4 日~5 日に、東京国際展示場で開催された第44 回農林水産祭“実りのフェスティバル”に来場した約4 万6 千人の来場者の中から、500人に協力をいただき、アンケートを取った物である。

年齢・性別の割合は、以下のようだ・・・。

20 歳代 男性 49 名 / 女性 52 名
30 歳代 男性 51 名 / 女性 48 名
40 歳代 男性 49 名 / 女性 48 名
50 歳代 男性 49 名 / 女性 54 名
60 歳以上 男性 50 名 / 女性 50 名

職業の属性は、会社員(38%)、主婦・主夫(23%)、公務員(11%)、無職(9%)、パート(8%)、自営業(5%)、学生(4%)、農林水産業(2%)、その他(4%)。

Q&Aをいくつか選択して、ご紹介しよう・・・。

Q1:あなたは、「遺伝子組換え食品」という言葉を聞いたことがありますか?

A.Yes:99% No.1%

声:「おいおい・・・1%の人!!!

Q2:あなたは遺伝子組換え食品についてどのような印象を持っていますか?

A.良い印象(4%)、やや良い印象(5%)、どちらとも言えない(40%)、やや悪い印象(22%)、悪い印象(29%)。

声:「この時期では、半数は悪印象で、40%が決めかねるってとこか・・・。」

Q4:あなたは、遺伝子組換え農作物・食品について関心がありますか?

A.関心がある(45%)、やや関心がある(29%)、どちらとも言えない(19%)、余り関心がない(4%)、関心がない(3%)。

声:「74%の人が関心・・・?もう少しあっても良いと思うのだがなあ・・・???」

Q5:あなたは、遺伝子組換え技術は農業・食品分野にとって役立つ技術だと思いますか?

A.役立つ(26%)、やや役立つ(24%)、どちらとも言えない(40%)、あまり役に立たない(5%)、役に立たない(5%)。

声:「50%の人が期待しているんだ・・・?」

Q6:Q5 で「役立つ」、「やや役立つ」と答えた方にお聞きします。どのようなことで遺伝子組換え技術が役立つと思いますか。(複数回答可)

A.農作物が作りやすくなる(54%)、砂漠などの不適環境でも栽培できる(43%)、開発途上国の食糧問題が解決できる(42%)、食糧自給率が上がる(34%)、食品の価格が安くなる(31%)、体によい農作物・食品が食べられる(21%)、美味しい食品が食べられる(14%)。

声:「おいおい、選択式だったら、体の良い洗脳だろうよ・・・?」

Q7:Q5 で「役立たない」、「あまり役立たない」と答えた方にお聞きします。役立たないと思う理由は何ですか。(複数回答可)

A.安全性に疑問が残る(85%)、自然の摂理に反する(60%)、遺伝子組換え食品を食べたくない(46%)、環境に悪影響がある(46%)、遺伝子組換え技術を使う必要性を感じない(35%)、その他(4%)

声:「いやいや、元々、興味のある人間の答はこうなるだろうよ・・・。」

Q8:遺伝子組換え農作物を栽培することによって環境への悪影響があると思いますか?

A.悪影響がある(23%)、やや悪影響がある(27%)、どちらともいえない(38%)、あまり影響はない(7%)、影響はない(5%)。

声:「影響はないと答えた5%の根拠は何なのだろう・・・???」

Q9:Q8 で「悪影響がある」、「やや悪影響がある」と答えた方にお聞きします。どのような悪影響があると思いますか。(複数回答可)

A. 遺伝子組換え農作物と他の植物との交配により生態系が変化する(82%)、予期せぬ悪影響がきっとある(54%)、特定の昆虫や小さな生物などが死ぬことにより生態系が変化する(37%)、除草剤の効かない雑草が出現する(31%)、殺虫剤の効かない昆虫が出現する(28%)、その他(4%)

声:「う~ん。良い所を突いているなあ・・・。」

Q10:現在、流通している遺伝子組換え食品は生産者にメリットがあるものがほとんどです。あなたは、このような遺伝子組換え食品を食べることに不安を感じますか。

A.不安を感じる(38%)、やや不安を感じる(24%)、どちらとも言えない(23%)、あまり不安を感じない(9%)、不安を感じない(6%)

声:「おいおい・・・。“生産者にメリットがある”って最初に謳うか・・・???」

Q19:現時点では科学的に安全とされる遺伝子組換え食品は、将来的にも安全だと思いますか、危険だと思いますか?

A. 非常に危険だと思う(10%)、危険だと思う(26%)、どちらとも言えない(52%)、安全だと思う(9%)、全く安全だと思う(3%)

声:「だから・・・、『科学的に安全と言われているのに何を懐疑的になっているんだ!』的な質問の仕方は可笑しいって・・・。」

Q35:ある遺伝子組換え食品が、健康を害するおそれがあると科学的にわかったときに、自分がその情報を入手できない可能性は高いと思いますか、低いと思いますか?

A. 可能性は非常に高い(35%)、可能性は高い(30%)、どちらとも言えない(25%)、可能性は低い(7%)、可能性は非常に低い(3%)

声:「65%が国を信じていないって・・・。まあ、私も前者だが・・・。」

これが今から8年前の意識調査である。

しかし、このアンケートの質問の文言と回答のグラフの見せ方にある種の意図を感じるのだが・・・( ̄д ̄)r-oO…ハァ

特に、この2つの質問は、“国が安全であると認めている遺伝子組換え食品”というワードを頭に刷り込みたいのかとまで思ってしまう・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ..

Q20:国が安全であると認めている遺伝子組換え食品を食べることは安全だと思いますか、危険だと思いますか?

Q40:国が安全であると認めている遺伝子組換え食品を食べることは、不安に感じますか不安に感じませんか?

次回へ・・・。