「真実の口」745 食の安全に関する再考60

前回の続き・・・。

前回、パデュー大学ミューア教授等の実験のレポートを紹介した・・・。

しかし、この報告の中では、多数のHPに掲載されている文章の前段しか出てこない???

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実際に、パデュー大学のミューア教授は、6万匹の鮭の群れに60匹の遺伝子組み換え鮭を放つと、40世代以内で絶滅することを発見している。

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ミューア教授が、実際に、GM鮭を使って、実験した内容が無いではないか・・・???

どうも腑に落ちない・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

再び、検索・・・□_ヾ(・_・ )カタカタ

いくつかのキーワードを試してみる・・・。

“Purdue University、60,000、GM”というキーワードでBBCニュースの記事がHitした・・・?(⌒ ? ⌒)

“Trojan gene” could wipe out fish.

→トロイの遺伝子は魚を絶滅へ

あれ・・・?

日付が、Wednesday, 1 December, 1999,になっている・・・?

パデュー大学のものより古いではないか・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…

取りあえず、中味を読み進めてみる・・・。

前半は、実験により、GMメダカが、トロイの木馬になる危険性を指摘しているのだが・・・。

“コンピューターで産出した結果”、推論として、『野生の60,000匹の鮭の中に、GM鮭を60匹放流すると、40世代で絶滅した』とである・・・(@・Д・@)??

あれ・・・?

実際に、実験したのではないのか・・・?

この実験を紹介する文章では、常に、「実際に、パデュー大学のミューア教授は~発見している。」という風に断定しているのだが、あくまで、推論の域ではないか・・・???

ミューア教授は、この推論を元に、以下のような警告をしている。

『群れに於いて、数の少ない個体同士が交配をするというダーウィンの進化論の逆の奇妙な現象が起こる。これは、群の中の遺伝子が、性淘汰を駆り立て、やがて、絶滅へと追いやるだろう』

ダーウィンの進化論の中に、“適者生存”と言う法則があり、これは、“生存能力の高い者が生き残り、生命は絶滅しない”という理論らしい・・・。

しかし、この遺伝子組み換え鮭が自然界に放たれると、逆に、生存能力の低い者が生き残るという現象が起こってしまうという警鐘をならさなければいけないということだろうか・・・???

前回、紹介したミューア教授の報告の最後には、メダカの実験の後には、もう少し広めのプールでティラピアによる実験を行うと書かれていたのだが・・・。

その後、実験が行われたのかを検索するのだが、全く、見つからない・・・( ´ー`)フゥー...

ミューア教授の実験結果もアチコチで、そのままをコピー&ペースト(複写&貼付)さているようだが、中味を検証すると、少し、違うということが判ってしまった・・・(´Д`)ハァ…

Tough GM salmon lose their nerve in the ‘wild’ (タフなGM鮭も“野生”の中ではおじけづく).という論文を紹介したが、これと併せて考慮してみると、実際に、自然界ではどうなるのか・・・???

更に、疑問は深まるばかりである・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ

しかし、次の研究で解明されるかも知れない・・・!

これも、アチコチのHPで引用されている研究である・・・(゚Д゚)ホォー

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スウェーデンのヨーテボリ大学で「GMシャケの生態学的影響評価」プロジェクトの一環で行われた研究が発表され、その中でGM魚が環境中に放流された場合、生態系や人間の健康への影響に対する懸念が示された。

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これで、いよいよ結論がでるのか・・・?

次回へ・・・。