「真実の口」775 新・抗酸化溶液・・・⑤

前回の続き・・・。

パワースポット等々讃える人々にとっては、大人気の“ゼロ磁場”だが、当然、 “疑似科学”あるいは“似非科学”という否定的な意見が存在することは前述した・・・。

抗酸化溶液に携わっていると、『臭いものに蓋をする』的なご意見は、数限りなく頂戴しているので、慣れっこなのだが・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

“ゼロ磁場”を取り扱っているサイトは、これらの反論に対抗するかの如く、科学的要素を取り込んでいる・・(゚Д゚)ホォー

それが以下のような理論である・・・。

“ゼロ磁場”=“ゼロ・ポイント・フィールド”

またまた、新しい単語が登場した・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

そして、この“ゼロ・ポイント・フィールド”の説明が、殆どのサイトで、以下のようになされているのである。

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量子物理学の領域でよく知られる用語で、「ゼロ・ポイント・フィールド」という言葉があるのをご存知でしょうか。

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このように書かれると、量子物理学などと無関係に生活している我々は「ああ、そうなんだ・・・。」と思わされてしまう・・・。

実に、言葉のトリックである・・・┐( -_-)┌ ヤレヤレ

この単語自体は、量子物理学者のデイヴィット・ボームはその著書『全体性と内蔵秩序』において、内臓秩序という概念で取り上げられている・・・。

全体性と内蔵秩序

私もこの著書は数年前に買ったのだが、あまりにも難解で、途中で挫折し、今も本棚に眠っている・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

結論から言えば・・・。

“ゼロ・ポイント・フィールド”は、量子物理学の領域でよく知られる用語ではない・・・!

ゼロ・ポイント・エネルギー(zero point energy, ZPE)は、一般的な科学用語で、量子力学の教科書にも登場する用語なので、ここあたりをすり替えているのではないだろうか?

では、誰が言い出したのだろうか・・・?

チト、検索・・・カタカタ(*^-^)ヘ_/

どうやら、医療ジャーナリストであるリン・マクタガード女史の『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』に頻繁に使われている用語のようだ・・・。

この著書でも登場する、ユリ・ゲラーの超能力実験を行ったことでも有名なハロルド・パソフ博士らが書いた論文に「ゼロ・ポイント・フィールドのローレンツ力としての慣性」というものがあるので、このあたりが語源なのかもしれない・・・???

いかん、いかん、またまたオカルトじみてきた・・・(;´∀`)・・・うわぁ・・・

では、一般的な科学用語としての、“ゼロ・ポイント・エネルギーzero point energy, ZPE)”とは、どういう意味なのだろうか?

– – – – – – – – – – – – – – – – -Wikipedia- – – – – – – – – – – – – – – –

“ゼロ・ポイント・エネルギー=零点エネルギー(zero point energy, ZPE)”とは、絶対零度においても原子が不確定性原理のために静止せずに一定の振動をする場合のエネルギーである。零点エネルギーは量子力学の系における最も低いエネルギーである。基底状態のエネルギーと言いかえることもできる。量子力学では、すべての粒子には波動性を持っているため、基底状態であっても振動した状態にあり、零点エネルギーというエネルギーを持つことになる。結果として、絶対零度であっても振動していることになる。

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要は、量子力学の世界では、「無」という状態は存在しないので、素粒子レベルでは絶えず振動し、そこにエネルギーが存在するということなのだ・・・φ(*’д’* )メモメモ

ん・・・?

じゃあ、結局、“ゼロ磁場”って何なの・・・?

因みに、磁場とは、『磁石のもつ磁極に対して力を及ぼすような場を磁場または磁界』というのだが・・・???

科学用語と科学用語でないものを一緒くたにしてしまうとこういうことになるのであろうか・・・?

混乱・・・il||li _| ̄|○ il||li

次回へ・・・。