「真実の口」1,029 余談xxv・・・②

前回の続き・・・。

先:「では、まず、両手を拡げて立ってみてください。」

私:「はい。」

先:「私が少し右腕を抑えますから、下に押し下げてみて下さい。」

私:「はい。」

先:「では、次に、左腕を抑えますから、下に押し下げてみて下さい。」

私:「はい。あれ?」

左の方が下がりにくいのである。

先:「はい。身体の軸が左に傾いているようですから、左の方が力が入りづらくなっているんです。調整していきますね~。」

私:「ホウーッ。」

先:「では、まず、タオルを貸してください。」

私:「はい。」

タオルを受け取ると、顔のあたる部分に置いた。

声:「あ~。これに使うのか?てっきり、ストレッチにでも使うのかと思っていた。」

先:「身体をほぐしていきますので、俯せになって、リラックスしてください。」

私:「はい。」

HPには、『独自の筋肉ホグシで腰痛の原因となるアンバランスな筋肉や硬縮した靭帯、腱を整えます気持ちよい暖かさの中でコリやシコリが緩んでいきます』と書かれていたのだが、確かに、カイロプラクティックや整体のようなボキボキということもなくほぐされている感があった。

先:「次に、頭蓋底を緩めていきますね~。仰向けになって下さい。」

声:「ん?ナンノコッチャ?」

私:「は・・・はい。」

首の下に手を入れ、何やらほぐし始めた・・・。

先:「はい。良いですよ。じゃあ、次に、足首の関節と足の指を緩めていきますね~。もう一度、俯せになって下さい。」

声:「ん?ナンノコッチャ?」

私:「は・・・はい。」

足首を片足ずつ、軽く回し始める。

声:「左足は慢性捻挫なんで、余りいじって欲しくないんだが・・・。」

次に、足の指を一本ずつ持って、何やら揺らし始めた。

声:「ふ~む。」

先:「はい。良いですよ。最後に、腰の調整をしていきますね~。」

私:「は・・・はい。」

腰の中心部に手を当て、位置を変えながら、ゆっくり押すようなマッサージが続いた。

先:「はい。良いですよ。じゃあ、ちょっと立ってみましょうか?」

私:「はい。」

先:「では、さっきみたいに、両手を拡げて立ってみてください。」

私:「はい。」

先:「右腕を抑えますから、下に押し下げてみて下さい。」

私:「はい。」

先:「では、次に、左腕を抑えますから、下に押し下げてみて下さい。」

私:「はい。あれ?」

今度は、左も右と同じくらいの力で、難なく下げることが出来た。

先:「はい。これで、身体の軸の修正が出来ました。」

私:「おう~っ!」

先:「筋肉の前後左右上下のアンバランスから、身体の軸の狂いが起こるんですが、そうなると均等な力が出せなくなるんですね。」

私:「は~っ・・・。」

先:「では、腰の治療をしていきましょうか。」

私:「はいっ!」

期待をしつつ次回へ・・・。