「真実の口」1,048不思議な大国SeasonⅡ・・・⑤

前回の続き・・・。

ある程度、議論を重ねてきたところで、陳さんから実験をして欲しいと言う要望が出た。

栗:「どんな実験をされたいんですか?」

陳:「抗酸化の効果を示す実験をして欲しいんですが・・・。」

栗:「いやいや、だから、その実験対象はどうするんですか?」

陳:「・・・。」

栗:「通常であれば、何もない室内のホルムアルデヒドとかのVOCを測定して、抗酸化処理後に再測定するんですよ。」

またまた、何やら、みんなで話し出す・・・。

声:「おいおい、そんなことも決めないで、俺等に実験して欲しいと言ってきたのか?」

事前のメールでの打ち合わせでは、実験用具を準備しておくように言っておいたのだが・・・。

私:「例えば、密閉した箱を作って、その中に測定するものを入れて、片方を抗酸化処理して測定すれば良いんじゃない?」

陳:「判りました。」

栗崎さんが徐に測定器を取り出すと・・・。

陳さんからとんでもない一言が・・・。

陳:「ああ。これは持っています。」

栗&私:「え~っ・・・!!」

キャリーカートで運ばなければいけないほど大きくて重いものを持ってきていただいたのに・・・( ̄▽ ̄;)ゲゲッ…

私:「わざわざ持ってきていただいたのに、すいません・・・。」

栗:「いやいや。良いですよ。」

私:「ところで、測定するのにどの位掛かるんですか?」

栗:「一つ計るのに30分なんで、二つだと1時間ですね。」

私:「じゃあ、早速、取りかかりましょうか?」

まず、塗料の分量を量り、私が持ち込んだ抗酸化溶液を容量に併せて計り、塗料に加える。

塗料の計測 抗酸化溶液の添加 抗酸化溶液添加塗料

抗酸化溶液添加塗料を板に塗布・・・。

抗酸化溶液添加塗料を塗布

更に、抗酸化溶液未添加の塗料も板に塗布・・・。

抗酸化溶液未添加塗料を塗布

彼らが作業している最中に、塗料を見てみる・・・。

〇〇ペイントの塗料

栗:「これが中国で使われている〇〇ペイントの塗料です。」

日本の有名な塗料メーカーである。

私:「へ~っ。」

栗:「偽ものもあるんですけどね(笑)。」

私:「やっぱりですか~(爆)。」

そこで、ふと疑問が・・・。

私:「栗崎さん、これが〇〇ペイントの本物なら、ノンホルムじゃないですか?」

(※注)ノンホルム=ホルムアルデヒドの拡散量が少ない

栗:「そう言われたらそうですよね~。」

私:「じゃあ、実験しても、意味がないんじゃ・・・(笑)。」

栗:「そうなりますよね~(笑)。」

黄さんにその旨を通訳してもらう・・・。

私:「接着剤は準備出来ませんか?」

準備してきてもらったのがこれ・・・。

糊?

ラベルを見ると・・・。

糊は判るのだが、防電防蛙・・・?

防電は多分絶縁のことなんだろうが・・・??

防蛙は蛙を防ぐためのもの・・・???

黄さんに尋ねても専門用語なのか判らなかった・・・( ̄▽ ̄;)

まあ、糊=接着剤らしいのだが・・・。

ただ、この時の私の本音は、剥がれ掛けている靴を貼り付けたかったのだが・・・。

陳さんに聞いてみる。

私:「これで、靴のかかとを修繕出来る?」

陳さんが周さんに聞いてくれ、回答は・・・。

周:「不能。」

私が判る数少ない中国語・・・(笑)

決して、 日本で言うところのイ〇ポ〇ン〇ではない・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

“できない”という意味である・・・。

私:「ああ。謝謝。」

そして、私が話せる数少ない中国語・・・(爆)。

陳:「接着するまで数時間かかるそうです。」

粗方、準備は整ったのだが、最前の糊では、ホルムアルデヒドが入っているのか判らないので別のものが準備できないか聞いてみた。

陳:「今日は準備できないそうです。」

私:「じゃあ、仕方ないなあ。栗崎さん、明日、予定は空いてます?」

栗:「午前中なら大丈夫ですよ。」

私:「じゃあ、何度も申し訳ないですが、明日もお願いできますか?」

栗:「はい。判りました。」

私:「じゃあ、このままにしておいて、明日の朝、ボンドを準備して、測定しましょう。」

栗:「じゃあ、測定器をもう一つ持ってきますよ。」

私:「・・・?」

栗:「二つで同時に測定すれば、時間短縮できますから・・・。」

私:「ああ、じゃあお願いします。」

取りあえず、箱を設置して、最前の糊を紙に付けて放り込んだままにした。

抗酸化溶液添加塗料の実験ボックス 抗酸化溶液未添加塗料の実験ボックス

次回へ・・・。