「真実の口」1,051不思議な大国SeasonⅡ・・・⑨

前回の続き・・・。

昨日のメンバーが揃いだした所で、陳さんに先ほどの解説を伝えてもらう・・・。

一様に頷いている・・・。

声:「本当に理解しているのか・・・()?」

何せ中国人が使う“知っている”・“判っている”程、あてにならないものはない・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

例えば、日本人に、「物理って判る?」と聞いてみる。

そうすると日本人は、その理解度によって回答する。

「全然判らない。」
「中学レベルなら。」
「高校レベルなら。」
「大丈夫。判るよ。」
etc・・・

しかし、中国人の場合は、その度合いの違いがないのだ。

『“物理という学問があるのが判る”=“判る”』なのだ。

これは人間関係にも言えることだ。

例えば、知名度のある「Aさんって知っている?」と尋ねるとする。

結構な頻度で、「よく知っている。」という答が返ってくる。

そこで、「Aさんってどんな人?」と聞くとしよう。

よく知っているなあというような様々な回答が返ってくる。

更に、「どんな知り合い?」と聞くと・・・。

「〇〇で見かけた。」
「テレビで見た。」
「同じ学校を出た。」
「出身地が同じ。」
etc・・・

我々にすると、ガクッとくるような回答が返ってくる。

よくそれで、あそこまで回答できるなあとさえ感心してしまう。

日本人であれば・・・。

「知らない。」
「顔見知り程度。」
「〇〇上の関係で知っている。」
「友達。」
「親友。」
etc・・・

つまり、自分との関係性に置いて、その人との親密さを回答する。

しかし、中国人にとっては、“知らない人以外”=“よく知っている人”となっているようなのだ。

ただ、この感覚の違いは、生活習慣の違いであり、騙そうとしたり、嘘をついているわけではないのだから、日本人にすると非常にややこしい。

少し脱線したが、打線ついでにもう一つ・・・。

中国人と話していると、“没有問題(メイヨーウェンティ)”という言葉を良く聞く。

これを額面通り、“まったく問題ない”と受け取っていると、後で、こっぴどい目にあう。

面倒なことに関しては、避けて通れるものなら避けて通りたいというのがどうも中国人のようなのだ。

そして、土壇場になって、“有問題(ヨーウェンティ)”と伝えてくる。

ただ、この“有問題(ヨーウェンティ)”と伝えてくる人間はまだましなのかもしれない。

適当に誤魔化す人間さえいるのだから・・・(笑)

おかげで環境回復サロンの施工でとんでもないことをしてくれた中国人は一人や二人ではない・・・ヽ(`Д´)ノ

“没有問題(メイヨーウェンティ)”にも段階があるのだろうが、上記の“知っている”・“判っている”と同じで、段階の区別を付けないのが中国人だから・・・。

まあ、これも歴史と生活の習慣の違いから来るものなので如何ともし難い・・・┐(´∀`)┌ヤレヤレ

安易に“没有問題(メイヨーウェンティ)”を多用する人間は要注意と肝に銘じてお付き合いするのが身のためだろう。

脱線しすぎたので、次回へ・・・。