「真実の口」1,064 環境回復農法~技術指導編・熊本~④

前回の続き・・・。

益城町を後にした私は、八代郡の北原ファームへ向かう。

いつも笑顔で迎えてくれる北原さんご夫妻。

昨年の状況を振り返る。

以下、北原さんのご主人(主)、奥様(奥)で会話を展開する。

熊本弁を一部交えるが、そこまで難しくはないと思うので、訳はしないので悪しからず・・・。

奥:「去年は本当に色んな意味で変わりました。」

私:「そうですよね~。」

奥:「昨年、佐々田さんにお出で頂いたのが2月だったんですよ。」

私:「ああ。本来なら玖珠のセミナーにお出で頂く予定だったんですよね?」

奥:「はい。泉田さんからずっと言われていましたから・・・。」

私:「ああ。そうだそうだ。玖珠のセミナーの後、広島に立ち寄ってセミナーをして、その時に電話したのを覚えています。」

奥:「2月3日においでになったんですよ。」

私:「へ~。良く覚えていらっしゃいますよね~!」

私:「私、結構、記憶力が良い方ですが、流石に、日にちまでは覚えていませんよ(笑)。」

奥:「節分だったんですよ。」

私:「ああ~。」

奥:「それで、何かが変わるのかなって思っていたんで・・・。」

私:「ああ。そうなんですね。」

主:「佐々田さんにお会いして、早速、タマネギにえみなを撒いて収穫の時期を迎えて、その後に地震のあったですもんねぇ。」

私:「そうですよね~。あれは、ホント、驚きましたよね。まさか熊本で、って感じでしたから。」

主:「そうですたい。」

奥:「でも、その地震で避難所にタマネギをお届けする事が出来て、皆さんにも喜んでもらえて・・・。」

私:「そうですよね~。あのタマネギを食べたら生きる力が湧いてきたと思いますよ。ナンセ、6歳のチビが生で食べられるくらいですから(笑)。」

主:「ああ。そげんおっしゃってましたね。」

私:「こっちに来る少し前に、『お父さんタマネギはまだ?』って聞くくらいだから、よっぽど印象に残っちょっとですよ。」

主:「ああ。そげんですか~?」

私:「はい。もうちょっと先ばい。『2月の末から3月に入ったくらいからと思うよ』って言って聞かせたんですけどねえ。『え~。待ち切れん。』って言ってました(笑)。」

主:「ああ。うれしかですね~。」

奥:「でも、地震もやっぱり巡り合わせだったんだと思いますよ。」

私:「そうですね~。でも、その地震の影響でレンコンが・・・。」

主:「そげんですたい。」

私:「結局、作付けが遅れたから駄目だったんですか?」

主:「ええ・・・。一月半くらいずれ込みましたからね~。」

私:「ああ・・・。」

主:「今年は、ちょっと分散してやってみようかなと思っちょります。」

私:「えっ?」

主:「いや。今までの所は海に近かでしょうが・・・。」

私:「ああ。そうですね。何10mかで海ですもんね。」

主:「だけん。2、3箇所ば借りて、やってみようと思っちょります。」

私:「ああ。そん方が良かでしょうね。」

主:「前も言うたですけど、原種じゃけん。残さにゃならんですし・・・。」

私:「ああ。そうですね。今年は、是非、花の咲く頃にみにきますけん。」

奥:「ああ。是非、是非、いらしてください。」

次回へ・・・。