「真実の口」1,104 煙草に関する考察・・・①

2020年、東京オリンピク・パラリンピックが開催される。

日程は、オリンピックが、2020年7月24日(金)~8月9日(日)、パラリンピックが8月25日(火)~9月6日(日)となっている。

この開催が決定したのは、2013年9月7日、ブエノスアイレスで行われたIOC総会である。

東京はイスタンブール、マドリードを抑えて、2020年の第32回夏季オリンピック・パラリンピック開催地に選出された。

しかし、決定後の盛り上がりはどこに行ったのか・・・。

新国立競技場が云々・・・。

五輪エンブレムが云々・・・。

運営資金が云々・・・。

そうは言っても、後、3年後には、間違いなくオリンピック・パラリンピックが東京で開催される。

そんな中、今国会で、受動喫煙防止法について喧々諤々と審議されていた・・・(笑)

結果、政府・与党は、5日(月)、健康増進法改正案となる受動喫煙防止対策となる法案提出を先送りした。

都議選を控えた自民党が、批判を避けた形になるのだうが・・・。

受動喫煙・・・。

1981年、国立がん研究センター研究所疫学部長だった平山雄(ひらやまたけし)氏によって発表された“平山論文”によって、世界で初めて受動喫煙の害が提唱された。

この“平山論文”については、後で、検証する・・・。

この“平山論文”により受動喫煙の害が世界に広められることになり、2007年には、世界保健機関(WHO)において、「受動喫煙からの解放」という勧告書が出された。

(参考:Wikipedia)

WHOは勧告書において、受動喫煙が健康に害をなしているという根拠と、社会的コストならびに経済的コストの重大な増加を招いていることを示し、その解決策として「受動喫煙からの解放」を行う政策を提言した。

提言1 — 換気をするのではなく、100%禁煙の環境をつくる。
提言2 — 法律により、たばこを包括的に規制する。
提言3 — 法律により、実行性のある施策が適切に施行されるようにする。
提言4 — 家庭内においても、受動喫煙を減少させるように社会教育する。

これらを受けて、これ以降のオリンピクックが開催された北京→バンクーバー→ロンドン→ソチ→リオデジャネイロでは、飲食店、駅やバスなどの公共機関での禁煙の義務化や分煙の義務化が行われてきたらしい・・・。

しかも、すべての開催地で管理者への罰則があり、リオデジャネイロを除いて喫煙者への罰則もあったというのだから、こんなことを知らなかった私はさらに驚いた・・・。

煙草を吸わない私にとっては、有難いことなのだが、あの中国でさえこれに批准したのかと驚きを隠せない。

さてさて、後3年と迫った日本ではどうなっていくのか・・・?

中国やブラジルが実施できたことを日本ができないとなると、一挙に、後進国みたいなイメージが・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

つい先日もこんなやりとりがあった・・・。

先月15日に開催された自民党・厚生労働部会でのこと。

三原じゅんこ議員:「私自身、再発のことを考えると、タバコの煙は『恐怖』です。再就職にたいへん苦労されているがん患者の方にとって、ようやく得られた職場で、煙がもくもくと上がっているというのが、どれだけ恐ろしいことか・・・。」

三原議員が発言した直後ヤジが飛んだ・・・。

男性議員:「働かなくていいんだよ。」

三原じゅん子議員と言えば、私と同世代ならば、女優・歌手として活躍したことを誰もが覚えている人である。

しかも、三原議員自身、2008年(平成20年)に子宮頸癌を患い子宮を摘出した経験を持ち、がん啓発に尽力している人である。

まあ、その啓発活動が的を得てないのは別にして、ガン経験者に対して、よくぞこんなセリフを言えたもんだと感心していたら・・・。

以前から問題発言が指摘されていた大西英男議員だというのだから妙に納得・・・(笑)

しかも、この件に関する発言の変遷が笑わせる・・・。

19日19時20分:「私がご指摘のような発言をしたことは、絶対にありません。」
21日11時40分:「私は両親をガンで亡くしております。『(ガン患者は)働かなければいいんだよ』との発言をしたことは、絶対にありません。」
21日19時15分:「その後すぐに『そういうことは言ってないでしょ』と反論していることも明らかです。ご指摘のような趣旨で発言したことは、絶対にありません。」
21日20時45分:「私がご指摘のような趣旨で『(ガン患者は)働かなければいい』発言したことは、絶対にありません。私の発言が誤解を招き、混乱を呼んだことは、私の不徳の致すところです。」

これまでも・・・。

2014年4月衆議院総務委員会において、上西小百合議員に向かって、「まず自分が子どもを産まないとダメだぞ。」・・・┐(‘д’)┌

2015年5月自民党勉強会において、「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番だ。われわれ政治家には言えない。ましてや安倍首相は言えない。文化人、民間人が経団連に働きかけてほしい」・・・┐( -“-)┌ヤレヤレ…

2016年3月自民党派閥会合において、「世話を焼いてくれたみこさんは20歳くらいで『自民党はあまり好きじゃない。』と言う。『おい、巫女さんのくせになんだ。』と思った」・・・ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

〇〇に付ける薬はないと言うが・・・。

こんな自分中心の議員が、法を決めていっているんだから、受動喫煙防止法など通るはずがない・・・。

勿論、この議員は愛煙家である・・・。

愛煙家という表現もどうかとは思うが・・・。

次回へ・・・。