「真実の口」1,334 知らなければ気にならないのに、知ってしまうと気になる話⑳

仏教徒の私には関係ないが、今日はクリスマスイブである・・・(笑)

早いもので、あと一週間で今年も終わる・・・。

前回の続き・・・。

《梅干し & 漬物編④》

前回、街中のスーパーには“梅干し”は無さそうだという残念な結果を寄稿した。

もちろん、調味梅干しに使われる食品添加物は、食品衛生法に則っているのは分かる・・・。

保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるのも理解出来る。

厚生労働省でも、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めているのも知っている。

更に、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めているのも十二分に理解している。

減塩志向の消費者のニーズに応えた業界の努力も分かる・・・。

しかしなぁ~・・・。

梅の形をした食品添加化合物にしか感じないのは私だけだろうか・・・?

前回、色分けしたものはこれまでの寄稿と同様なのだが・・・。

殆どの商品で、調味料(アミノ酸)着色料香料が使われていることに気付かないだろう?

本来の梅の味ではなく、味付けされ、色が付けられ、香りがつけられているものが殆どということだ・・・。

ところで、かき氷のシロップは、皆、同じ味ということをご存じだろうか?

検証:かき氷のシロップの味は“幻覚”だったのかを味覚センサーで検証してみた!

ついついこの話を思い出してしまう・・・。

これって“梅干し”と言えるのだろうか?

更に、今回登場したものに、“酒精”“V.B(ビタミンB1)”がある・・・。

保存するために使われるものなのだが、もし、これらに代わって、“保存料(ソルビン酸)(※注 1 )”と表記されていたら、少し、添加物等に詳しい人であれば敬遠するのではないだろうか?

(※注 1 ) ソルビン酸・ソルビン酸K(カリウム)には、細菌やカビの発生・増殖を抑える働きがあるため腐敗防止として多くの食品に使われる保存料である。ソルビン酸Kは、細胞の遺伝子を突然変異(変異原性)させたり、染色体異常を引き起こすと言われており、使用上限も厳しくめられている。

“酒精”とは、糖蜜やサトウキビなどの糖質と、とうもこし、さつまいも、じゃがいもなどのデンプンを原料とし、糖化、発酵後、蒸留して作られる発酵アルコノールのことである。

アルコールには、殺菌力があるため、保存性を高める為に使われている。

“酒精”と表示される場合もあれば、“アルコール”“エタノール”と表記されることもある。

つまり、お酒としても飲めるということだ。

危険性などは殆どないという訳だが・・・。

中には注意が必要な人もいるようだ。

調理で加熱された酒精は、揮発性有機化合物として空間に漂うことがありるため、アトピー喘息の持病をもつ人はこの物質に反応して、症状があらわれることがあるらしい・・・。

もちろん、化学物質過敏症の人も要注意となる。

ただ、本来、保存食の筈の梅をアルコールで保存性を高めるってどうよ・・・???

次に、“V.B1(ビタミンB1)なのだが・・・。

ビタミンと付いているので、「体に良いのでは?」と勘違いしそうだが・・・。

残念ながら、ビタミンB1は、食べる人の健康のことを考えて添加されているのではない・・・(笑)。

本来、“梅干し”は、塩分が高いので微生物は増殖しにくいのだが、減塩志向から塩分を少なくしているため、カビ、酵母菌、細菌などが増殖しやすくなっているのだ。

そのため、ビタミンB1を添加して、食品を腐敗させるカビ、酵母菌、細菌などのバクテリアの増殖を抑えるのだ。

ビタミンB1の正体は・・・。

調味梅干しに使われているビタミンB1は、ビタミンB1ラウリル硫酸塩という合成化合物で、天然には存在しないものである。

因みに、ラウリル硫酸塩は、界面活性剤の一つで、石けんやシャンプーの材料として使われている・・・。

勿論、安全性があるのは理解できるが、塩分を落としたら、カビ、酵母菌、細菌などが増殖するからって、ビタミンB1と如何にも健康に良さそうな添加物を添加して、消費者の目を欺こうってのがなぁ・・・。

ビタミンB1は、比較的水分の多い食品や調味料に使用されているので、気が向いたら製品の原材料名でチエックしてみると良いと思う。。

因みに、以下の化合物も全て、V.BビタミンB1の表記で大丈夫なのだ・・・(笑)

・チアミン塩酸塩
・チアミン硝酸塩
・チアミンセチル硫酸塩
・チアミンチオシアン酸塩
・チアミンナフタレン― 1.5 ―ジスルホン酸塩
・チアミンラウリル硫酸塩

声:「なんだかなぁ・・・。」

このことを知るまで、基本、酸っぱいものが嫌いな私は、伝統的製法によって製造された“梅干”は嫌いだったため、蜂蜜入りの“調味梅干し”を食べていた・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

勿論、気になるか気にならないかは貴方次第である・・・(笑)。

どうしても、低塩分の梅干しが欲しいのであれば、自分で作れば良いのである・・・。

本稿⑰で書いた“和歌山の農家産直通販ショップ「和味」”さんを参考に・・・。

【材料と用意するもの】

梅(完熟梅)・・・ 2kg
粗塩(粗塩)・・・ 80 ~ 200g
漬物容器・・・“いきいきペール”・・・(笑)
漬物用ビニール袋・・・ “いきいきパック”に入れた丸皿 1 枚・・・(笑)
落し蓋・・・ 1 枚
重石・・・ 2 ~ 4kg 程度

【梅干し作りの手順】

1. 道具の消毒→アルコール消毒不要

“いきいきペール”“えみな”でさっと水洗い。

2. 梅の水洗い

・梅を“えみな水”の入った洗い桶に 10 分程度漬ける。
・上の梅をさっと水洗い後、“いきいきペール”に水を張り、 1 時間ほど漬け込む。

3. ヘタ取り

4. “いきいきペール”に梅と塩を入れる。

・私は 4% まで成功しましたが、最初は、8 ~ 10% で挑戦した方が無難。
“いきいきパック”に入れた丸皿を載せる。

5. 重石(おもし)を乗せる

・重石(おもし)無しでも作れましたが、あった方が成功率は高くなる。
・梅酢が上がってくるのが、通常 3 ~ 5 日程度掛るが、もっと、短縮される。
・梅酢が上がってきたら、かき混ぜた方が良いという方もいらっしゃった。
・勿論、ふたは軽く載せるだけ。

6.保管方法

・日陰の涼しい場所で保管する。

7.土用干し

・一般的なやり化と同じ。

8.梅干しの保存(完成)

・ここはやはり“いきいきBOX Extra”を活用しよう!

抗酸化溶液活用製品を使えば、消毒不要、カビの心配無用、減塩と一石?鳥になるやら・・・(笑)。

次回へ・・・。