「真実の口」870 環境回復農法~技術指導~⑩

前回の続き・・・。

養鰻場への抗酸化導入のメリットをSさんに告げた私だが・・・。

Sさんから意外な言葉が返ってきた・・・Σ (´Д`ノ)ノ

S:「鰻の養殖をされている方に聞いたら、最近は、コンクリートからアルカリが染み出す方が良いらしいんです・・・。」

私:「え・・・っ?どういうことですか?」

S:「コンクリートから出るアルカリで、丁度良いくらいの弱酸性になるらしいんですよ・・・。」

私:「どれだけ経酸性に傾いた環境なんですか・・・?」

S:「でも、そうらしいんですよね。」

私:「それって、鰻にとっての負荷は、半端じゃないと思いますよ・・・。」

S:「私もそう思うんですよね・・・。」

私:「まあ、最初からアルカリ等を気にしなくて、純粋なpH計算が出来た方が良いのは当然のことだし、導入するメリットはそれだけでは無いですからね。」

S:「そうでうね。秋口には、工事に入ると思うので、その時に、また、相談させていただきます。」

私:「はい。いつでも良いですよ。」

次に、Sさんが扱っているらしい省エネ装置についての話題に移った。

この省エネ装置を、農家のビニールハウスの熱源やその他の電源に応用したいということだった。

これに関しては、電話で、数回相談を受け、溶剤用抗酸化溶液を塗料に入れて、塗布することをお奨めしていた。

塗る箇所は、燃料タンク、接続するパイプ等々・・・。

Sさんは、当初、この省エネ装置に付随するセラミックの販売及び交換をビジネス展開しようと考えていたらしいのだが・・・。

話によると、このセラミックの摩耗度があまりにも激しく、コストに合わないということで行き詰まってしまったらしいのだ。

そして、もう一つ電話でお話しさせていただいていた、車の燃費向上用添加材の方がビジネス展開できるかも知れないと考えていたらしい。

当ブログでも、何度か、ガソリン添加剤を取り上げているのだが・・・。

過去のブログ 其の一
過去のブログ 其の二

普段、車を運転しながら、ガソリンがどうやってエネルギーに変わっているかなど考えたことがある人は少ないと思う。

因みに、ガソリンの組成式は、C7H16と表される。

これに、酸素が結びつき、燃焼することにより、エネルギーが作られる。

ガソリンが燃焼する時の化学式は・・・。

C7H16+11O2 → 7CO2+8H2O+熱エネルギー

(C:炭素, H:水素, O:酸素)

以上のように表される。

つまり、1個のガソリン分子(C7H16)に、11個の酸素分子(O2)と結びつく「酸化反応」により・・・。

7個の二酸化炭素分子(CO2)と8個の水分子(H2O)になり、熱エネルギーがはっせいするということである。

しかし、残念なことに、この酸化燃焼過程では、20~30%程度しか、エネルギーに変換できていないのだ。

上記の式で見ていただければ判るが、ガソリンを燃やせば、大量の水が発生する。

車のマフラーから水滴がポタポタ落ちている光景を見たことがないだろうか・・・?

そう・・・。

もし、これが完全燃焼することが出来たら・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

まあ、化学式には表すことは不可能なのだが・・・。

酸素(O2)・・・?

水(H2O)・・・?

二酸化炭素(CO2)・・・?

何だ・・・。

みんな、酸化物じゃないか・・・(((o>∪<)b☆=3

燃費があがるのもうなずける話ではないだろうか・・・?

そして、実際に、どうビジネス展開していくかの悪巧みを考える我々・・・ψ(*`ー´)ψ ゥヶヶ

ここで、詳細に書くと、Sさんのビジネスに支障が出てしまうので、ここまでとする。

次回へ・・・。