「真実の口」889 環境回復農法~技術指導~29

前回の続き・・・。

H氏によると、連作障害、害虫、病気等々に悩まされているという・・・。

環境回復農法の原理を理解できれば、全て、解決できるということを伝える。

先ほどの、田んぼでの会話の中で気になったことがあったので、詳しく聞いてみる。

私:「先ほど、酵素を使っているという話をしていましたが、自身で作った酵素ですか?」

H:「いいえ。〇〇県の〇〇〇酵素ですよ。ご存知ですか?」

私:「ああ。知っていますが・・・。次回からは、その酵素も取り込んで良いので、畑の周りにある雑草や収穫して売り物にならなかった野菜等々をいきいきペールの中に入れて発酵させてみて下さい。そうすれば、この地に馴染んだ一番良い酵素堆肥が出来上がりますから・・・。」

H:「わかりました。」

私:「もし、その酵素堆肥を本格的にやるようであれば、また、堆肥ピッチの作り方や二次発酵のさせ方等々も、追々、お伝えさせていただきますんで・・・。」

H:「ありがとうございます。」

私:「ところで、メールを頂いた時から気になっていたんですが、JAにいらっしゃったのに、何故、無農薬・無肥料を目指されているんですか?」

H:「私の家は、代々農家なんですが、昔は、農薬やら化学肥料やらは使わなかったんですよ。いつのころからか、それが普通になってしまって・・・。私は、できるだけ農薬や化学肥料に頼らない農法を進めてきたんです。営農指導員の時もそうだったんです。」

私:「え~っ!それじゃあ、随分、変わり者扱いされたでしょう・・・(笑)。」

H:「はははははは・・・。その通りです・・・(爆)。」

私:「私と気が合いそうですねぇ・・・(爆)」

H:「そうなんですか?」

私:「はい。私の場合、自他共に認める変人らしいですから・・・(笑)。」

しばし、雑談。

私:「ここあたりって、少し高地ですが、寒くなるんですか?」

H:「冬になると、雪が15cmくらい積もることもありますよ・・・。」

私:「え~っ!そうなんですか?」

H:「数年前には、マイナス15℃になったこともありますから・・・(笑)」

私:「同じ九州でも、かなり違うんですねぇ・・・?」

H:「まあ、私はここで産まれて、ここで育っていますから・・・。」

私:「ウチの会社の会長は北海道の白老って言う太平洋に面した所ですけど、寒いのは寒いみたいですが、マイナス15℃を越えることは、年に数度もないみたいですよ・・・。」

H:「ははは・・・(笑)」

一旦、自宅に戻り・・・。

H:「帰りは飛行機ですか?」

私:「はい。」

H:「野菜でも持って帰っていただこうと思ったんですが、邪魔になりますかねぇ。」

私:「お気持ちだけで結構です。次回、環境回復農法で出来る作物を楽しみにしています。」

H:「今後ともよろしくお願いします。」

私:「九州地方で本格的に取り組まれている農家がいないんで、是非、Hさんが中心になって変えていって下さい。私の方こそ、よろしくお願いします。」

私はH農園を辞去させていただいた・・・。

帰りには、畑の脇道にコスモスが咲いていた・・・。

玖珠④

声:「もう、このコスモスが咲いているんだ・・・。寒くなるはずだ・・・。」

帰り際の三叉路に、神社が建っていた・・・。

玖珠の環境回復農法の成功を祈願して、玖珠を後にした。

ここで、不思議なことが、八坂神社という神社だったのだが・・・。

玖珠⑤

私は、通常、デジカメとまさかの時の予備のためにスマートフォンで撮影するのだが・・・。

カメラに納めたはずなの、神社の写真が一枚も・・・(笑)

次回へ・・・。