「真実の口」905 環境回復農法~技術指導~45

前回の続き・・・。

私:「酸素はバクテリアが作っているんですよ。」

皆:「え~っ!!!!!」

私:「まあ、その反応は想像できましたが・・・(笑)。土中、水中、空中の中のバクテリアが作るんですよ。」

皆:「・・・(シーン)。」

私:「嫌だなぁ・・・。変なことを言う人だなぁって目で見ないでくださいよ。」

皆:「・・・。」

私:「学校で教えるのと全く違うので、驚かれるとは思いますが、バクテリアに聞いてきましたから、間違いありませんよ・・・(笑)。」

皆:「・・・。」

私:「じゃあ、もう一つ。因みに、石油はどのようにして作られると思いますか?」

皆:「・・・。」

私:「ホラ~ッ・・・!黙り込む・・・!!まあ、私の話を聞くと、殆どの人がそんな反応なんですが・・・(笑)。」

皆:「・・・。」

私:「石油は、一般的には、数億年前の生物の死骸が化学変化を起こしてできたものと言われていますよね?」

皆:「はい・・・。」

私:「残念・・・!違うんですよ・・・!!」

N:「何から出来ているんですか?」

私:「もう、かなり前になるんですが、島根県沖でロシア船籍のナホトカ号が座礁して、福井県沖に漂着して、石油が流出した事件がありましたよね?」

皆:「はい。」

私:「事故直後は、元の海に戻るまで数年から数十年は掛かると言われて、風評被害も非道いものでした・・・。」

皆:「ああ・・・。」

私:「自衛隊や海上保安庁職員やボランティアが柄杓を使って重油を掬う映像や、渡り鳥に付いた重油を洗剤で洗って落とす映像が盛んに流されていました・・・。」

皆:「はい・・・。はい・・・。覚えています。」

私:「しかし、結果どうでしたか?」

皆:「・・・。」

私:「1年もしないうちに、元の綺麗な海に戻ってましたよね・・・?」

皆:「へ~っ・・・!」

少し脱線するが・・・。

97/01/02 02:50頃 島根県隠岐島の北北東約106kmでロシア船籍のタンカー「ナホトカ」(13,157トン、乗組員32名)が浸水したとの緊急通報。

97/01/03 午後 福井港の北西約137kmに帯状重油を確認。

97/01/07 09:30頃 三国町安島の海岸に重油漂着。

97/01/08 海岸で懸命の油回収作業。沖合ではヘリコプターで処理剤空中散布。重油は石川県を含め広範囲に漂着。

97/01/10 政府が運輸省に対策本部設置。重油は鳥取県にも漂着。

97/01/09 重油は福井県嶺北沿岸一帯のほか、石川県、京都府、兵庫県にも漂着。

97/01/11 重油は島根県にも漂着。

97/01/16 船首の重油抜き取り作業開始。「環境保全技術対策プロジェクトチーム」設置(福井県)。

97/01/20 政府が「ナホトカ号流出油災害対策関係閣僚会議」開催。

97/01/27 「油流出事故災害補償対策プロジェクトチーム」設置(福井県)。

97/02/03 「重油回収技術対策連絡会議」設置(福井県)。

97/02/06 船首部での油抜き取り作業を20日ぶりに再開。400klを抜き取る。「タンカー油流出事故現地連絡協議会」福井で開催(水産庁、8府県水試)。

97/02/10 船首部での油抜き取り作業ほぼ完了。「ナホトカ号油流出事故環境影響評価総合検討委員会」開催(環境庁)。

97/02/25 船首部での残油抜き取り作業完了。

97/03/31 福井県三国町で重油回収作業を行ってきた三国ボランティア本部が解散。

97/04/12 福井県三国町安島沖に座礁した船首部の撤去作業開始。

97/04/20 船首部撤去。

97/04/30 福井県重油災害対策本部解散。

この一連のニュースは、福井県の環境の状況や環境の保全に関する情報を、わかりやすく提供することを目的としている福井県環境情報総合処理システム~みどりネット~の中に詳細に書かれている。

http://www.erc.pref.fukui.jp/news/oil.html

時系列を追っていくと、思った以上に、天候に影響され、人の手は役に立っていないのが手に取るようにわかる・・・。

自然の前には、人は無力である・・・。

次回へ・・・。