「真実の口」908 環境回復農法~技術指導~48

前回の続き・・・。

N:「佐々田さん、お時間はまだ大丈夫ですか?」

私:「はい。大丈夫ですよ。」

N:「良かったら、場所を変えて、お話しをお伺いしたいんですけど・・・。」

私:「ああ、良いですよ。」

N:「じゃあ、その前に、ハウスの中を見ていただけますか?」

私:「そうですね!」

ハウスの中に案内してもらう私・・・。

まず、キュウリが一面に栽培されていた。

未来農業研究所①

このハウスでの栽培の特徴は、向かって右側にあるように、地面より高い位置に棚を組む高設栽培である。

利点は、土壌病害の心配が少なく、栽培作業の負担が軽減されると言われているのだが・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

通常、土の代わりにピートモスやもみ殻などの人工的培養土を使用する・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…

まあ、環境回復農法に於いては、自然じゃないので、通常であれば、却下するところだが・・・。

N氏の場合、土を入れてやるということなので、私自身、どこまで自然に近づけるかという挑戦の意も含めて、取り組んでみることにした。

N氏から、写真向かって左側の栽培中のキュウリを手渡される。

N:「農業関係者からは、私の栽培法では無理だと言われたんですが、結構、マシに出来たと思うんですよね。」

私:「まあ、慣行農法に頼っている人には理解できないから、放って置いて良いですよ。」

N:「そうですね・・・。」

この時、感想は敢えて言わなかったのだが、形や大きさは別にして、スーパーで売られているキュウリよりもまだマシな味だった。

水っぽいだけの野菜の味が消え失せたあのキュウリより・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

私の子供の頃のキュウリは、もっと、苦味があって、ピーマンと伴に、子供に嫌われていたものだ・・・。

余談だが、時折、「キュウリはカブトムシの味がするから食べない。」という人を見かける・・・。

声:「カブトムシを食べたことがあるのだろうか・・・???」

余談ついでに、豆知識・・・!

私も初めて知ったのだが・・・。

キュウリは、“あること”で、ギネスブックに載っているらしい・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

それは・・・。

“世界で一番栄養のない果実”

ん・・・?

果実・・・??

生物学的には、果実とは被子植物の中に種子を含んでいる構造のことを指す。

英語圏では、植物学的に、いわゆる「実」を「fruit(果物)」というから、日本では野菜として扱われるキュウリだが、果実と表現されても良いのか・・・???

そのキュウリだが、90~95%以上が水分で、特段、目立つ栄養成分が無いのである・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

更に、知らない方も多いと思うのだが・・・。

ビタミンCを酸化させる成分“アスコルビナーゼ”が含まれているのである・・・。

これはどういうことかというと、夏野菜の代表とも言えるトマト等と一緒に摂取すると、折角トマトに含まれたビタミンCが摂れないということである・・・( ´_ゝ`)プッ

トマトとキューリは野菜サラダの組み合わせの定番みたいになっていて、多くの家庭、あるいはレストランで出されるが、色合いのみで、栄養学的には役に立たないと言うわけだ・・・ψ(*`ー´)ψ ゥヶヶ

脱線しすぎたので、次回へ・・・。