「真実の口」966 平成28年熊本地震

昨日(14日)午後9時26分ごろ、熊本県熊本地方で震度7を観測する強い地震があった。

震度3以上が観測された地域が以下のように発表された。

震度7 熊本県熊本

震度5弱 熊本県阿蘇、熊本県天草・芦北、宮崎県北部山沿い

震度4 山口県西部、福岡県福岡、福岡県北九州、福岡県筑後、佐賀県北部、佐賀県南部、長崎県南西部、長崎県島原半島、熊本県球磨、大分県中部、大分県南部、大分県西部、宮崎県北部平野部、宮崎県南部山沿い、鹿児島県薩摩

震度3 愛媛県東予、愛媛県南予、高知県西部、山口県東部、福岡県筑豊、長崎県北部、大分県北部、宮崎県南部平野部、鹿児島県大隅、鹿児島県甑島

更に、震度3~4の余震が続く中、午後10時07分頃、最大震度6弱の地震が襲った。

震度6弱 熊本県熊本

震度4 福岡県筑後、長崎県島原半島、熊本県阿蘇、熊本県天草・芦北、宮崎県北部平野部、宮崎県北部山沿い

震度3 福岡県福岡、福岡県筑豊、佐賀県北部、佐賀県南部、長崎県北部、長崎県南西部、熊本県球磨、大分県中部、大分県南部、大分県西部、宮崎県南部平野部、
宮崎県南部山沿い、鹿児島県薩摩

そして、震度3~4の余震が続き、震度5弱の余震を挟み、午前0時07分頃、最大震度6強の地震が再び襲った。

震度6強 熊本県熊本

震度4 福岡県筑後、佐賀県南部、長崎県島原半島、熊本県阿蘇、熊本県球磨、熊本県天草・芦北、大分県南部、宮崎県北部山沿い、鹿児島県薩摩

震度3 愛媛県南予、山口県西部、福岡県福岡、福岡県北九州、福岡県筑豊、佐賀県北部
、長崎県北部、長崎県南西部、大分県中部、分県西部、宮崎県北部平野部、宮崎県南部平野部、宮崎県南部山沿い、鹿児島県甑島

この最大余震で、宇城市では、長周期地震動の「階級4」が観測されたらしい・・・。

平成25年3月に長周期地震動の観測が試行されて以来、国内初の観測という。

長周期地震動の階級

15日11時までに、124回の余震が観測されている。

本震を引き起こしたとみられる布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)両断層帯が交わる周辺で多く発生しているらしい。

布田川-日奈久断層

一夜明け、被害状況が明らかになってきているが、午前5時現在の人的被害は、9人死亡、8人心肺停止、860人以上が負傷(うち53人が重傷)、一時4万4000人が避難したという状況らしい。

ニュースで見た熊本城の石垣や瓦の崩壊はかなりの衝撃だった・・・。

石垣・瓦が崩壊した熊本城

また、有明海に面している熊本市西区で、避難所となっている飽田東小学校のグラウンドが液状化しているらしく、その他、市内各所や甲佐町でも同様に液状化の報告が入っているという・・・。

時間の経過と共に、徐々に被害状況が判って来ているようだが、これ以上、人的被害が広がらないことを祈るばかりである。

最近、農業指導のために熊本へ入ることが多かったのだが、今回被害が大きい益城町に阿蘇熊本空港がある。

今朝になり、最近、話題を提供している八代の北原さんに連絡を取った・・・。

地震自体の被害は無いらしいのだが、生きた心地がしないと言うことだった。

このBlogを書くために、各地の震度状況を調べていたら、本社のある佐賀市も結構揺れていることがわかり、先ほど、兄に電話をしてみた。

やはり、昨夜から今朝にかけて、揺れを感じているらしい・・・。

まあ、直線距離で80km超程度なのだから、当然と言えば当然だ。

今回地震を引き起こした布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)両断層の近くには、阿蘇山(熊本県)、桜島(鹿児島県)や雲仙岳(長崎県)などの活火山がある。

阿蘇山の噴火の歴史を見ると、過去30万年間に4度にわたる破局噴火を起こしているらしい・・・。

その中でも8万7千年ぐらい前の噴火(阿蘇4という名らしい)では、発生した火砕流が、九州の山並みをジェットコースターのように高速で乗り越えて、鹿児島県を除く九州全県と山口県に達したというのだ・・・。

火砕流の到達範囲内にいた旧石器人は、噴火後数時間以内に全員が焼け死んだと推測されるほどの被害だ・・・。

粉塵は朝鮮半島まで達し、火山灰は北海道を含む日本全土に厚く堆積し現在も地層として残っているというのだから凄まじい・・・。

専門家によれば、「今までも阿蘇山は何回も活発化しているが、こうした地震は起きておらず、阿蘇山噴火への影響も考えにくい」と言うことらしいが、阿蘇、桜島、雲仙が連動して、活動を始めないことを祈るばかりである。

近いうちに、熊本入りして、被害状況と我々が出来ることをお伝えしたいと思う。