「真実の口」125 我々は何をすべきか?23

このブログを成田空港のラウンジで書いている。

今日から3泊4日の予定でシンガポールに行くからである。

シンガポールは赤道直下にあり、11月~1月は雨が多いが、雨季と乾季の明確な違いはない。

ただ、ほとんど毎日、昼下がりにはシャワーのような土砂振りがる。

日本では、これをスコールと称しているが、厳密に言えば、風速が少なくとも8メートル毎秒増大して11メートル毎秒以上となり、それが1分間以上続く場合をスコールという。

その際に、雨を伴うことが多いため、スコールという名称で勘違いして使われている。

さて、この梅雨にも、日本各地でゲリラ豪雨が猛威を震った。

この”ゲリラ豪雨”という表現も気象庁の予報用語ではない。

マスコミによって、予測困難と思われる「局地的大雨」に称して用いられている。

ゲリラ豪雨は10km四方程度のきわめて狭い範囲に1時間あたり100mmを超えるような猛烈な雨をもたらし、短時間で降り止むという特徴がある。

記憶に新しいのは、2008年7月28日、神戸市都賀川で5人が死亡した鉄砲水、同年8月5日、豊島区で下水道工事中の作業員が流され5人が死亡するという傷ましい事故である。

これらの映像は、繰り返し何度も放映されたので、ほんの数分で水位が増して、対応不全のうちに貴重な人命を失う事故となった。

皮肉にもこの年の流行語大賞に”ゲリラ豪雨”ノミネートされ、トップ10に選出された。

今年も7月14日北九州市小倉南区、7月15日長野県飯田市、同日山口県山陽小野田市、7月16日岐阜県可児市、7月16日広島県床原市がゲリラ豪雨に見舞われ、貴重な人命を失った。

本来、異常気象とは、数十年間に1回程度の現象、あるいは人が一生の間にまれにしか経験しない現象のことを気象庁では言っている。

このように日常茶飯事に起こるゲリラ豪雨は異常気象ではないのでなないだろうか?

何故、このような現象が起こるのかと言えば、単純なことである。

陸地が熱いからである。

自然界のエネルギーは常にゼロになるように働くと言うことは、以前も書いたと思うので、今回は深く掘り下げない。

例えば、汐留やお台場など、東京湾岸に高層ビルを建てたことにより、海風が遮蔽されてヒートアイランド現象が起こっているということはよく言われている。

また、都市部では、最近ではちほうでもそうかもしれないが、都市整備の名の下に、道路をコンクリートで覆い、あるいは川を埋め立てたり地下に潜らしたり、建物はほとんどがコンクリートになり、戸建て住宅でさえRCが増えている。

そして、都市機能を維持するために、冷房を使用し、車も一極集中して集まり、これらの熱だけでも凄い廃熱になる。

では、これらを全て捨てれば、地球上の様々な異常気象、環境問題、種の減少等々が無くなるのかというのかと言えば、どうだろう?

地球は、長い時間をかければ、自然はそれを回復する力を持っている。

サハラ砂漠を例にあげてみよう。

サハラ砂漠と言えば、はアフリカ大陸北部にある世界最大の砂漠であり、東西5,600km、南北1,700kmで面積は約1,000万km2であり、アフリカ大陸の3分の1近くを占めている。

サハラ砂漠は、ずっとあの砂しかない地形だと思っているかも知れないが、実は違う。

数先年~数万年単位で、緑地化したり、砂漠化したりしている。

その証拠に、サハラに住む原住民が、ゾウ、キリン、カバ、カモシカなどの絵を残していることから、昔は緑と水が潤沢にあったことがうかがい知れる。

今でも、気候変動により、一部が緑化してきている。

このニュース等は、非常に興味深いので、是非、検索して欲しい。

一部をUPする。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=30639457

フライトの時間になったので、今日はここまで。