「真実の口」1,123 煙草に関する考察・・・⑲

前回の続き・・・。

前回、煙草の実験をするにあたり、国際的な基準がある旨はお伝えした。

《“標準的”燃焼法での測定》
◆煙草を1呼吸で吸い込む煙の量:35ml
◆煙草を吸い込む時間:2秒

《“平均的”燃焼法での測定》
◆煙草を1呼吸で吸い込む煙の量:45ml
◆煙草を吸い込む時間:2秒

これがどうにも解せない・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

試してほしい・・・。

呼吸を 2 秒間止める・・・。

呼吸を 2 秒間強く吸う・・・。

簡単にできたのではないだろうか・・・?

では、次に、通常の呼吸の 10分の1 程度 2 秒間呼吸をする。

如何だろう・・・??

意外に難かしいのではないだろうか・・・???

どういう基準で 35 ml・45 ml は出来てきたのだろうか・・・????

私から見れば、消費者に安心感を与えるために、煙草を作る企業側と税を徴収する国の暗黙の了解の元、煙草パッケージの数字を低く表示するための策略ではないかと疑ってしまう・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

次の問題へ移ろう・・・。

主流煙と副流煙について、前回提示した厚生労働省から発表されている『平成11-12年度 たばこ煙の成分分析について(概要)を紐解いてみよう・・・。

ちょっと分かりずらいので見やすいようにまとめてみる。

とりあえず国際基準である“標準的”燃焼法での測定のデータを使う。

主流煙 質量 吸引回数 一酸化炭素 ニコチン タール ベンゾピレン アンモニア
mg/本 回/本 mg/本 mg/本 mg/本 ng/本 μg/本
875 6.54 2.02 0.120 1.44 2.15 2.67
921 7.30 3.81 0.302 3.19 3.72 4.80
974 7.68 6.21 0.438 5.24 5.51 7.78
941 7.22 7.68 0.601 7.48 6.43 12.4
962 7.73 10.5 0.660 8.70 8.87 12.0
982 7.39 11.6 0.958 11.8 11.40 15.5
1.003 8.24 14.7 1.440 16.3 14.60 19.4

副流煙

質量 吸引回数 一酸化炭素 ニコチン タール ベンゾピレン アンモニア
mg/本 回/本 mg/本 mg/本 mg/本 ng/本 μg/本
875 7.60 43.2 3.54 19.1 105 6850
921 8.26 46.8 5.79 21.5 128 7047
974 8.75 45.5 4.48 21.7 112 6923
941 8.33 46.5 4.69 24.5 114 7171
962 9.04 51.1 4.74 24.0 109 7602
982 8.29 48.7 5.03 24.4 92 6701
1.003 8.94 49.8 4.78 25.6 113 5708

煙草の銘柄は下に列挙する。

① フロンティアライト
② マイルドセブン・エクストラライト
③ マイルドセブン・スーパーライト
④ マルボロ・メンソールライト
⑤ キャビン・マイルド
⑥ マイルドセブン
⑦ セブンスター

これを見ると、主流煙より副流煙の数値が遥かに高く表示されている・・・〆(・。・〟)フムフム

しかし、ここで国際基準である“標準的”燃焼法での測定方法を思い出してみよう!

《“標準的”燃焼法での測定》
◆煙草を吸う間隔:60 秒毎
◆煙草を吸い込む時間:2 秒

つまり、主流煙は 2 秒間吸っている時間で測定し、副流煙は 60 秒間吸っている時間で測定していることになっている。

ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…

おかしいなあ・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

条件を揃えてみよう・・・!

どちらも 1 秒吸った時間で条件を揃えてみた・・・!!

主流煙 質量 吸引回数 一酸化炭素 ニコチン タール ベンゾピレン アンモニア
mg/本 回/本 mg/本 mg/本 mg/本 ng/本 μg/本
875 6.54 1.01 0.060 1.44 2.15 2.67
921 7.30 1.90 0.016 3.19 3.72 4.80
974 7.68 3.10 0.219 5.24 5.51 7.78
941 7.22 3.84 0.030 7.48 6.43 12.4
962 7.73 5.30 0.330 8.70 8.87 12.0
982 7.39 5.80 0.479 11.8 11.40 15.5
1.003 8.24 7.35 0.720 16.3 14.60 19.4
副流煙 質量 吸引回数 一酸化炭素 ニコチン タール ベンゾピレン アンモニア
mg/本 回/本 mg/本 mg/本 mg/本 ng/本 μg/本
875 7.60 43.2 0.059 0.318 1.75 114.17
921 8.26 46.8 0.097 0.035 2.13 117.45
974 8.75 45.5 0.075 0.362 1.87 115.38
941 8.33 46.5 0.078 0.408 1.90 119.52
962 9.04 51.1 0.073 0.400 1.82 126.70
982 8.29 48.7 0.084 0.407 1.53 111.68
1.003 8.94 49.8 0.079 0.427 1.88 95.13

あれ・・・?

アンモニアを除くほとんどの物質において、主流煙の方が、数値が高くなっているではないか・・・??

もひとつ表を見ていて気付くことがないだろうか・・・???

主流煙に含まれる物質の数値は銘柄によって大きく異なっている・・・。

それに比べ、副流煙は銘柄によらずほぼ同等の数値が出ている・・・。

つまり、銘柄により、通風口からはいる空気の量を調節することで、主流煙に含まれる含有量を調節しているのだ・・・。

因みに、何故、セブンスターだけ度の数値も高くなっているのかと疑問に思って調べてみたら・・・□_((ヾ(・ω・*)カタカタ

どうやら、セブンスターには通風孔がないらしい・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

厚生労働省が提示しているデータを上っ面だけで見ると、確かに、危険度を「主流煙<副流煙」と強調することもうなずける・・・。

しかし、冷静に判断すると、全く違う答えが得られることになった・・・。

これを見て・・・

喫煙者は胸を撫でおろすのか・・・?

非喫煙者は愕然とするのか・・・?

私の関知することではないが・・・。

あくまで、これは「主流煙<副流煙」という主張を否定しているにすぎないので悪しからず・・・(´ΘДΘ`)テヘペロッ☆

次回へ・・・。