「真実の口」1,152 奇跡の桃・前編

果実、熊本で奇跡の梨が産声をあげた話を寄稿した・・・

そして、今回は桃である・・・。

8月のお盆過ぎ・・・。

山形で桃の環境回復農法栽培に取り組んでいる鈴木さんから電話がかかってきた・・・。

鈴木(以下:鈴):「桃が出来たんで送ります。」

私:「ほいほい。どんな感じ?」

鈴:「いや~。親父が頑固で、思うようにやらせてくれないんですよ。」

私:「あ~。そうなんだ・・・。何回くらい散布できたの?」

鈴:「余り出来なかったんですよ。」

私:「そりゃ、ちょっと残念だね・・・。味はどうだった?」

鈴:「桃の甘みが強いように思うんですけど・・・。」

私:「桃独特の、口に残るべたつき感は?」

鈴:「あ~。それは無かったですかね・・・。」

私:「じゃあ、イケてるんじゃない?」

鈴:「あ~、それと売り物にできなかった桃をペールで作ってみたんですけど、発酵がメチャクチャ早いんですよ。」

桃の発酵ジュース

私:「ほう~っ。良いんじゃない?」

鈴:「とりあえず送りますね。」

私:「よろしくお願いします。」

鈴:「発酵ジュース用のものも要りますか?」

私:「ああ・・・。じゃあ、それもお願いします。」

鈴:「分かりました。」

私:「あっ・・・!いつ大阪着になるかな?」

鈴:「2日位掛かると思うんで、18日ですかね?」

私:「げっ・・・。出張でいないなぁ。」

鈴:「どうします?」

8月18日~21日にかけて出張で、私が受け取ることが出来ない・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

更に、間の悪いことに、家内は末娘を連れて、実家へと遊びに行く予定・・・ドォスル??(*´・д・)ノ(・д・`*)ドォシヨッヵ・・・

私:「じゃあ、自宅に送ってもらえる?家内もいないんだけど、娘がいるから受け取れると思うから・・・。」

鈴:「了解っす!」

出張前日、長女に不在票が入っていたら早めに受け取ってくれるようにお願いして出かけた。

幸い、当日、長女は仕事が早く終わって帰ってきたらしく、「受け取ったよ」とLINEが入った。

一安心して、出張から帰り、台所に桃の箱を発見・・・w(・0・☆)w あっ

そのままの状態で・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…

上下2箱・・・。

この3日間の大阪の気温は・・・。

8月18日・・・最高気温:34℃、最低気温:25℃

8月19日・・・最高気温:34℃、最低気温:26℃

8月18日・・・最高気温:35℃、最低気温:26℃

嫌な予感がしつつ、箱を開けてみる・・・(⌒_⌒; タラタラ

カ・・・カ・・・カビが・・・ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!

上の方の箱が、丁寧に緩衝材で巻かれていたので、普通に食べるはずの桃なのだろう・・・。

半分近くにカビが生えていた・・・( ノД`)アチャー・・・

恐る恐る、下の箱を開けてみる・・・((´д`)) ソーッ・・・.

あれ・・・(@・Д・@)??

下の箱は緩衝材もなく、桃が普通に並べられていただけだが、こちらの方が意外に無事だった・・・。

仕方がないので、無事なところを包丁で削いで食べてみた・・・(●´)З`)))モグモグ

声:「ん?まだ、不完全だけど、抗酸化の効果出てるんじゃない?」

家内と末娘に聞いてみる・・・。

私:「どう?」

家内(以下:家):「うん。美味しいんじゃないかなぁ?」

末娘:「美味しいよ~。」

声:「ただ、この程度でカビが生えるとなると問題なんだよなぁ・・・。」

私:「とりあえず、大丈夫なところはペールでワイン作っといて・・。」

家:「うん。分かった・・・。」

そして、その翌日から、また、飛び回っていた私は、すっかり鈴木さんに電話するのを忘れていた・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

数日後、鈴木さんから電話が・・・。

鈴:「桃、どうでした?」

私:「ああ、ごめん、電話するのを忘れていたわ。」

鈴:「いや、良いんですけど・・・。会長から電話があって、『まだまだなんだけど、きちんと抗酸化の感じはするよ。』って言われたんですよ。」

私:「いや~。実は、言いにくいんだけど、娘が受け取ったのは良かったんだけど、そのまま放置していて、カビが生えてたんだわ。ごめんね~。」

鈴:「あ~。そうだったんですか~。」

私:「ただ、俺も会長と一緒で、抗酸化の効果は出ていると思うよ。ただ、まだまだかなあ・・・。」

鈴:「わかりました。また、送りますね。」

私:「うん。よろしくお願いします。今度はちゃんと受け取るから・・・・(笑)。」

鈴:「あははは・・・(笑)。」

次回へ・・・。